IBDPについて:現役DP生の日常

不定期更新。国際バカロレアについて現役生がぶっちゃけます。

【IBDP】 2024年度Final Exam Schedule 公開! 進路への影響は?

 

どうも葉山です。昨日記事を書いたのに爆弾情報が来たので整理しようと思います。

タイトルの通り、Final Exam Scheduleが公開されました。

今回はFinal Exam(面倒なので「最終試験」と記載)についての確認と、

スケジュールを確認しながらどのようなものをこなさなければならないのか

見ていこうと思います。

 

 

 

Final Exam って何?

 

そもそも論何かって話ですよね。

最終試験、という名前だけあって「科目最後の試験」です。

レポートや口述試験ではなく、ペーパーテストを主軸に行われます。

日本では10月〜11月で行われる試験です。

 

そして、さすがバカロレアと思うだけあって

全世界共通の日時で行われます。

勿論時差は加味します。

ちなみに、時差の関係で何となく察した方もいると思われますが

最終試験の時期は北半球では11月、南半球では5月と分かれています。

テストの結果は大体試験から三ヶ月後に公開となっていて、

11月受験の日本の場合、スコアは来年の1月公開となります。

つまり三ヶ月間怯えながら過ごすわけです。びくびく。

 

(2024/04/09 追記)

先日 IBO(国際バカロレアを運営する組織)が Final Grade を発表する日付を

少しばかり早めることを発表しました。

具体的には、来年の1月と予定されていたものが

今年度は12月16日(少なくとも12月中旬)に発表されます。

もしかしたら来年度からもそうなるのかもしれない。

このスコア発表が早まった主な要因として大きいのは、大学出願にスコアを用いること。

進路の項目で時々述べていますが、葉山たち受験生はDPの正式なスコアではなく

Mock Exam (模擬試験)で算出されたスコアを元に出願を行います。

スコアが早めに出ることで、早急に大学と連携することが可能となることは

受験生側のみならず大学側にも大きな利点となるでしょう。

 

進路って……

 

ここで一つ、疑問が生まれた方がいるのではないでしょうか。

Q. ってことはDPスコア使った入試にスコア出さなくていいんじゃね?

A. いえいえそんなことはありません。

 

厳密には、入試に使うのは「最終スコア」ではないということです。

進路の記事にも記載したように、国際バカロレア入試では応募要項の中に

「指定する科目を履修する」「科目or総合的に一定以上のスコアを収める」

というものが存在します。

ですが、最終試験の評価が出る1月より先に国際バカロレア入試がスタートするわけです。

ではこの時に最終スコアが使えないなら何を使うのか。

 

答えは、

「Mock Exam のスコア」です。

Mock Exam 、言うなれば模擬試験はDPカリキュラムの中で二年目、最終試験の2~3ヶ月前に実施されます。

日本の場合、少なくとも葉山の学校では「7月」に実施される予定です。確か。

この時に全科目テストでどの程度スコアを取ることができるかという、

仮スコアこと「Predicted Grade」を取得できます。

私たちDP生はこのスコアを用いて出願をすることになります。

例えば関西学院大学のグローバル入試:インターナショナルバカロレアの要項を見てみると、

 

関西学院大学2023年度募集要項

グローバル入学試験 | 関西学院大学 入試情報サイト

こんな感じです。Predicted Score (Grade)が24ポイントを取ることができれば出願できます。

とは言ってもDPって24点取らないと取得できないので、大体の人は出願できるのではないでしょうか。

第一希望にしなくてはならなかったり、理系科目にはHL指定があるので注意です。

ちなみにフルディプロマは「DPで所定のスコアを取得した人」という意味があるっぽいので

DPスコア24点以上、が大きな鍵となると言えるでしょう。

 

ちなみに

 

今回大学をいろいろ見て思ったのですが、

大学の募集の仕方って前期と後期二種類あって、

このうち後期募集のほとんどは「Predicted Grade での出願不可」だったり

「Final Scoreを再提出しなければならない」などの用件が多かったです。

特に前者に至っては私たちのような10月試験組は出願できないため

一般入試枠一年待って前期枠で入ることが予想されます。

前期も前期で、主に海外のIB校で国際バカロレアを履修した人向けですので

いかに日本で国際バカロレアが入試において受け入れられていないか、理解されていないかを

身にしみて感じます。あゝ無情。

 

他に進路についている記事があるのでよければ見てみてください。

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

 

 

Final Exam のスケジュール

 

ではお待たせしました。2024年度後期国際バカロレアテストの試験日程を見てみましょう。

スケジュールを全部スクショで貼るのは流石にアウトな気がするため

(歴としたIBOの刊行物であるほか、

ネットで検索しても11月試験のスケジュールの記事がIBOから発表されていなかったため)

大まかなスケジュールの進行内容と、葉山に関連する科目スケジュールを取り上げて説明します。

 

全体で言えること

 

2024年度11月試験は、

10月18日金曜日 〜 11月11日月曜日での実施です。

ポッキーとプリッツとトッポの日ですね。

きっと学校のみんなでパーリーナイトになることでしょう。

 

Final Exam は午前と午後それぞれ分かれて試験を実施します。

地域によって開始する時間は違う(そりゃ時差があるので…)のですが、

エリア別の時間だとしても、試験開始時間は大体

午前→9:00 もしくは 10:00

午後→13:00 もしくは 14:00

となっています。終了時間が定義されていないのは、各科目で試験時間が異なるからかな。

 

科目の進行については、一つの科目が1日で終わるわけではなく、

1日目の午後と2日目の午前のように日を跨いで実施する形式になっているみたいです。

この日を跨ぐ方式を使うことで、選択したグループを超えた実施を可能にしています。

つまりGroup3 : 生物をやった後にGroup3 : 物理が同じ日にもう一回来ることはありません。

というかそもそもそういう科目の取り方ができないので無理です。

逆に言えば、Grpup3 : 生物をやった後に Group4 : 化学が来ることは大いにあり得ます。

今回のカリキュラムでは理系続きになることはないので安心ですが、

友達(英語ペラペラの留学生)の中には

歴史→化学→言語A:英語 という流れがあるのでしんどいところだと思います。

 

やらなくてもいい科目がある。

 

ここでいう「やらなくてもいい科目」というのは

最終試験までに課題提出を終えているもの

という意味です。

ちょっと整理してみますね。

 

芸術科目

芸術科目はそもそも「最終試験がこの期間にない」です。

Filmクラスもそうだと思いますが、芸術科目は実演やレポートの作成を内部/外部評価で

終わらせてしまうため、最終試験の時にはすでに提出を終えています。

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

葉山はGroup 6 として音楽をとっているため、試験概要にあるようなこれらの課題は

大体7月のMockまでには終わるみたいです(先生談)

普通は6つ受けるはずの科目が5つに減るのはとてもありがたいなーと思います。

 

EE

 

EEこと Extended Essay こと課題論文。

絶賛葉山はこれに追われています、が。

葉山の学校は最終試験まで負担を残させないために最終提出を12月までにしています。

どこの学校でもおそらく、3月(一年目終了)までに最終提出を済ませるはずなので

課題論文を最終試験まで引きずることはないです。きっと。

 

そういえばEEの記事書いていなかったですね、メモメモ_φ( ̄ー ̄ )

 

CAS

 

CAS はDP一年目、葉山の場合で1月からきっちりこなしていると

大体Mock の時(7月)に終わる計算になります。

18ヶ月間継続しなければならない活動になるので。

勿論、この過程でCASを途切れらせてしまった人は10月まで続けることおあり得ますが

CAS コーディネーターというプロフェッショナルの先生がおそらく学校に一人いて

管理を徹底してくれるので(勿論自分でもちゃんと管理します。あくまで保険です。)

おそらく伸びることはないんじゃないかな。

 

Mockの時まで引き摺らないためにも、CAS Projectは早めに終わらせておきたいですね。

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

 

 

TOK

 

TOKは「展示」と「エッセイ」があるのですが

これらもEEと同様に一年目に終了する……はず……。(ちょっと疑念が残りますが)

おそらく最後まで貯めないと思います。

 

TOKも記事をまとめていないですね、メモメモ_φ(・_・

 

 

葉山の場合

 

お待たせしました(別に誰も待ってない)

葉山の試験スケジュールを考察(?)してみようと思います。

 

改めて科目を確認しておきますと

1:日本語HL

2:English HL

3:地理SL

4:生物SL

5:Mathmatics AI HL

6:音楽SL

 

このうち6番目は考慮しなくていいので、5つのスケジュールをカレンダーから探し当て

日時が早い順→遅い順にそれぞれまとめてみました。

 

2024年度DP試験スケジュール
学校での配布資料をもとに葉山がExcelで作成

 

一応このブログ、学校の先生や友人も見ているので(お恥ずかしながら)

先生や友人がやっている科目も含めてまとめてみました。

 

まとめてみて思ったこと

 

まず感じたことは、意外と休み期間があるということ。

たった2日、されど2日と言った具合でしょうか。

特に、前半に理系が固まってくれているのは文系の自分としてはとても嬉しいです。

でもその間に日本語が挟まっているのか……これは切り替えが難しそうですね。

前半部分での暗記や準備量は多そうです。

 

後半に関しては英語と地理なので、地理の暗記をしっかりして

あとは英単語や長文での基礎固めをしておくべきかな、と思います。

 

いずれにしろ、

科目が連続で来る

これが1番の収穫かも。うーんしんどい。

 

 

まとめ

 

スケジュールがうまく組まれている人の中ではきっと

一日〜二日程度間隔が空いてテストをすることもあると思いますが、

効果的に準備を進めておくことはやはり大事だということを身にしみて感じます。

 

今はすでに忙しいですが、一年目が終わったあたりから最終試験に向けて、

Mock Examも忘れないようにしながら

しっかりと誠実に、そして着実に試験に向き合っていけたらなと思います。

 

 

では。