ども葉山です。
春が近づくということはそろそろ花粉の季節になりますね。
空が少しずつ花粉で霞んでいてこれから来るであろう猛威に身を震わせています。
花霞が見える季節になる前に、花粉霞がやって来そうです。
頭痛薬を常備して挑みたいと思います。
さて今回は前回の記事で告知した通り
葉山ファミリーを増やします。
ということで科目選択についてまとめていきたいと思います。
科目選択って?
IBDPには主に6つのグループがある、という話は以前どこかで書きました。
この記事で科目のグループなるものが出現していましたが、
葉山をはじめBP生はこの科目群から1つ教科を選択して授業に臨みます。
つまり累計、6つの科目を選択するわけです。
選択できない科目もある
一方で「この科目が全て選択可能」、と断言できるわけではありません。
後輩との授業の兼ね合いだったり、先生がどの科目を教えることができるかによっては
選択したい科目なのにできない、なんてことがあったりなかったりします。
ちなみに葉山の学校では、科目選択の時期(7月ぐらいだったかな)の時に
選択できる科目一覧表みたいなのが渡されまして、
「歴史を選択したいけど、それ選んだら化学やらなきゃいけへん」とか
「演劇興味あったのにできへんやん」なんてことがありました(個人の感想)
科目選択のポイントは?
ここからは、科目選択をするに当たって気をつけておきたいことを紹介します。
1:進路にあっているか
以前この記事でも書いたように、入試要項では「必修科目」が提示されているものがあります。
特に国際バカロレア入試で大学に出願する人は、「どの科目で」「何点」取ればいいのか
明確に学校が示している場合があります。
そのため、ある程度大学を絞っておいた上で科目選択をすることをお勧めします。
なお、ここからは葉山の主観ですが
- 日本語AHL
- 英語BHL
- 数学AA / AI HL
この辺の科目はよく要項に記載されているような気がします。
理系だと生物や化学、物理なども追加で(特にバチバチの理系ならHLで高得点必須)。
文系でも例えば教育学なんかは数学HLを要求されることがあるため
大学の要項はマジで確認しておいた方がいいです。
特に日本語でDPを取る方は日本語、英語どちらも(少なくとも英語は)HLを取ると
結構有利に働いたなーと思います。あくまで文系の意見です。
2:自分が本当にそれで点が取れるのか
大学の話になりますが(ふたたび)
大学の募集要項の中には「○点以上」という感じでスコアを求められるものがあります。
ちなみに国内大学より国外大学がこの要項は多い様な気がします。主観。
まぁ文系を見ているだけなので少ない様に感じるだけかもしれませんが。
加えて、総合特典に限らず特定の科目で「○点以上」を要求されることも多いです。
代表的なもので言えば「国語HL4以上」「英語6以上」「理系科目4以上」とか。
特に国際学部なんか行く人は、英語HL6以上なんて表記をよく見るんじゃないでしょうか。
葉山昔国際教養学部興味あって、読んでたときにこの表記出てきて
「マジかよ」ってなった記憶があります。
先日進路の先生が言ってましたが、高得点とるのって意外としんどいので。
きっと一般の高校でもこの理屈は同じなんだろうなと思いますが。
ちなみに葉山が今年最初に宣言した「国語HL7点」は
全ての科目で85%以上取らないとゲットできません。
問題はPaper 2ですね。
それさえなんとかなって、試験官のツボに上手くハマったらなんとかなるかなという
とにかくそういう不安も強いので……。
3:先生との相性
これは別にIBDPじゃなくても言えそうなことですが
苦手な先生の授業を一年半聞き続けることって辛いですよね。
あとすぐに相談できる先生の方が高得点に結びつきやすいですよね、きっと。
そういうことです。
4:自分が好きな科目か
逆に苦手な科目を進んでとると点数が杜撰な事になります。
葉山みたいに数学HLとって点数取れなさすぎて悩む事になります。
若干2番目に被る内容になるのでここで口を噤みますが、
とにかく自信のあるものをHLにすることをお勧めします。
体験談を聞いてみた
こんな感じで科目選択をすればいいよ、というアドバイスでした。
ですが、そんなこと聞いたってうまくイメージできないと思います。
ということで、葉山の愉快な仲間達に
「実際どうやって決めたの?」ということをインタビューしてきました。
少しでも意見が参考になれば幸いです。
学校が認める秀才さん編
エントリーナンバー1ばん。
学校が認める秀才さんにインタビューしてみました。
- 日本語A SL
- 英語B SL
- Chemistry HL
- Biology HL
- Math AI HL
- 地理 SL
さすが秀才さん、科目の半分が英語で埋め尽くされています。
Q:何で英語の科目を多めに取ろうと思ったの?
A:海外の大学に行きたいな、ってずっと思ってたんだよね。
あ、あと。ずっと中学生の時にレポートを英語の先生に見てもらってたからさ、
日本語で書くより英語で書く方が得意だし、そっちの方が点数も取れるかなって。
Q:なるほど、んでさ、秀才さん数学めちゃできるじゃん。AAにしなかったんすね。
A:うん、そん時心理学を志してたからさ、心理学って統計必要じゃん?
Q:確かに。
A:そゆこと。あと単純に、ほとんどの先生が「AIいーよー」って勧めてきたんだよね。
Q:あと葉山音楽取ってるから聞くんだけどさ、芸術系取らなかったのってなんで?
A:うーん、確かに音楽も美術も面白いんだけど、DPで突き詰めるほど興味がなかったというか、
そこまで深く探究することもないかなーって感じ。
Q:なるほどー、最後になんか言いたいってことありますか?
A:えとね、私、実はDP始まって二週間くらいで英語をHLからSLに変更したんですよ。
Q:やっぱ変えた理由って、進路系?
A:うん。そん時から少しずつ医学部に興味が出てきたんだけど、理系って二科目HLじゃん。
Q:二週間以内ならギリギリ変更可能だったもんね。なるほど。
隣の理系民
続いてエントリーナンバー2ばん。
葉山のブログでもはやおなじみになりかけている隣の理系民です。
- 日本語 A SL
- 英語 B HL
- 生物 HL
- 化学 SL
- Math AI HL
- 地理 SL
日本語科目が主流ですが、それでもさすが理系民。理系の科目選択が多いです。
Q:理系民ちゃんってやっぱ理系に進学したかった感じ?
A:今はちょっと違うけど、元々理系への進学を考えてたの。
ずっと環境問題とか社会問題に関心を持ってたから、環境系なら生物・化学かなって。
Q:そりゃ確かに理系寄りの選択になるね。
A:それにさ、私あまり論述得意じゃなくて。
考えて書くというより、答えがきっちり決まっているものを書いた方が
自分には点数を取るって面で合ってる気がしてさ。
あと単純に生物を愛してるからね。私(ドヤァ)
Q:さすがです。確かに生物系なら数学もAIになるね。
A:そうなんだよね。本当は統計ってあまり好きじゃないけど、兼ね合いの問題ってやつ?
Q:確かに、生物で検定よく使うもんね。
今の話ぶりからして、やっぱり進路に芸術系は関係なさそうだね。
A:そだねー。就きたい職業とか進路にあまり関係はなさそうだなって思ってる。
でも興味はあるけどね。
Q:んじゃ、科目選択について、最後に言い残すことはありますか。
A:やっぱり一番は自分が将来何をしたいか決めておくこと、かな。
もちろん両親と話して決めていくことも大事だけど、結局はやりたいことに基づいて
進路って決めるじゃん? だから、ある程度ビジョンは持っとくべきだと思う。
語彙の塊さん
エントリーナンバー3ばんは、国語の授業でよく一緒になる人です。
とんでもない量の語彙を持っているので(日英どちらも)
どこでそんなに覚えてくるんだろうと日夜不思議です。葉山もがんばります。
- 日本語 A HL
- 英語 B HL
- 地理 HL
- 生物 SL
- 数学 Ai HL
- Film SL
初めてのFilm勢ですね。こちらはどちらかといえば文系に寄っている印象です。
Q:進路と科目選択で兼ね合いしたところってある?
A:そだねー、私は元々海外大学に行きたいしか思ってなくて、だからあまり要項知らなくて。
それにそもそも、どの学部で学びたいとか思ってなかったんだ。興味を絞ってなくて。
だから、学びたい科目を選んで行ってそこから進路にアプローチしようと思って。
Q:なかなか特殊なタイプですね。
A:特に考えていたのはアメリカの国際教養系とか、国内だと総合型選抜になるのかな。
IB取ってれば入れるって感じにしたくて、だからそこまで要項意識してないよ。
Q:なるほどねー、んじゃ、進路に関連しないで科目選択工夫したことは?
A:事前に過去問をちょっと見たんだよねー。そしたらHLバカ難しくて。
Q:わかるー。
A:だから「数学HLは無理だな、」と。
Q:なるほどね。
A:あとFilmはね、メディア系いいなって思ってやろうと思ったんだ。
でも実際やっていることと、私が最初思っていたものと違ってたんだ。
だから、この科目でこれやりたい、ってガチガチに固めなくてもいいんじゃないかな。
最初からインターネットで調べるより、実際に学んで気付くこととか、後悔することって
意外とたくさんあると思うの。
Q:だよね、特に数学。葉山今めちゃ苦労してるからさ。
最後に、何か言っときたいことある?
A:えとね、学びたい科目がもしどうしても決まってない人は、もうフィーリングで
これやりたい、これはやだって。興味関心で選んでいけばいいと私は思うよ。
進路を今から狭めなきゃ、と思うより気の向くままに選んでもいいんじゃないかな。
同業者さん
エントリーナンバー4ばん。一緒に小説を書いている同業者さんです。
葉山の感情を良くも悪くも揺さぶるのが上手です。永遠に勝てません。それが楽しいです。
- 日本語 A HL
- 英語 B HL
- 地理 HL
- 生物 SL
- Math AI SL
- Film SL
科目自体は語彙ちゃんと同じですね。
ただ同業者ちゃんは最初からメディアとか映像系志望で決めてたとか言ってました。
Q:科目選択はじゃあ進路というより興味に従った感じ?
A:そーね。映像系に進みたいなって思ってたのと、ちょっと経営にも興味があって。
できることなら映像ってところでFilm HLしたかったんだけど、科目開講されなかったから。
Q:確かに、HLあったら君はやりそうな部類だよね。他の科目については?
A:日本だけじゃなくて世界の意見も取り入れながら映像を作りたかったから英語HL、
あと人々の意見とか態度を分析するなら統計かなって数学はAIにして、
映像を作るなら人体は知っとくべきかなーって生物にしたかな。
Q:意外と「映像系」に明確な目的を持って選択した感じなんだね。
A:そうだね、将来のビジョンを細かく持っておいたからこそ、
IBDPの科目選択もちゃんと筋を通してまとめられたかなって思うよ。
将来のことはちゃんと考えて決めていった方がいいと思う。
音楽の仲間さん
エントリーナンバー5ばん。葉山の学校で音楽を取っている三人のうちの一人です。
- 日本語 A HL
- 英語 B HL
- 地理 SL
- 生物 HL
- 数学 AI SL
- 音楽 SL
葉山とは数学と生物のSL / HLが違うだけで同じ科目選択です。
その辺詳しく掘り下げてみたいなと思います。
Q:数学はAIでSLにしたんだー、
A:HLだとやっぱり難しいじゃん?
Q:それはそう。
A:難しいと言えば、地理もそうなんだよね。絶対に地理のHLだけは取りたくなくて、
だから生物のHLに路線変更したんだ。今めっちゃ後悔してるけど。
そん時考えていた大学がSL / HL で5以上って要項に載っけてたからさ、
せっかくレベル指定がないなら、低いレベルで確実に狙おうかなって思ってる。
Q:なるほどね、んじゃ音楽を取ろうと思ったのは? ピアノできるから?
A:いや、そん時Group 6にあったのが音楽とFilmと地理だったじゃん。
地理はもう取ってるから選択できなくて、Filmと迷ったんだけど、
Filmが英語でしか開講されてなくて、英語で授業受けたくないなーって思って音楽に。
葉山の場合
最後に審査員葉山の場合を紹介します。
- 日本語 A HL
- 英語 B HL
- 地理 SL
- 生物 SL
- 数学 AI HL
- 音楽 SL
Q:特に考えてたことはありますか?
A:やっぱり将来文系に進みたかったので日本語はHLとりたいなって思ってました。
あと、当時行きたかった教育学部の要項が数学AIHLだったのでそれを選択したかな。
今めちゃくちゃ後悔してるけどね。
Q:なるほど、音楽取ったのは?
A:いま実感してるけど、Filmって空き時間に映画何本も観て撮影してってしなきゃいけないから
自分の自由時間をかなり食いそうだなって。その分タイマネはできそうだけど。
それに器楽やってたから先生に「絶対お前は音楽に来い」って勧誘されたから。
Q:他に言いたいことは?
A:本当は日本史を食べて生きていたかったので歴史をとりたかったんだけどね。
でも歴史とっちゃうと、他の選択群で化学を取らなきゃいけなくて。
本当に化学式が大嫌いだから、先生と相談して「点数を取るための選択」ってことで。
今でも少し後悔してるけど、その分歴史書読みたいなって意欲とか
美術館とか博物館に行く頻度は増えたから万々歳って感じかな。
まとめ
色々話を聞いてみましたが、やっぱり一番大事そうなのは
将来何をしたいのか
それが決まらなくても
自分が何に興味を持っているのか
くらいは知っておいた方が良さそうです。
また、空き時間に過去問をパラパラ見てみたり
先輩にお話を聞いて科目の概要をなんとなく察してみたり
志望したい大学や、少なくとも国際バカロレア選抜で行ける大学くらいは
少しずつリサーチを進めてみるといいかもしれません。
ではこの辺で。
協力してくれた皆様、ありがとうございました。