IBDPについて:現役DP生の日常

不定期更新。国際バカロレアについて現役生がぶっちゃけます。

【IBDP】地理ってどんな教科? 課題や評価ってどんなの?

どうも葉山です。

春休みに入りまして絶賛怠けております。何も絶賛されるべきことじゃない。

本日は朝八時にアラームをつけたのですが(遅い)

隣で寝ている妹に消されました。

起床時間ですか、十時でした。反省しています。

 

 

今週のお題「あんこ」だそうですね。

あんこ、よく「粒餡」「漉餡」二つの派閥ができておりますが

正直「つぶ」か「こし」かだなんて料理によるじゃないかと思っています。

葉山の場合ですと

つぶあん→おはぎ

こしあん→大福

です。異論は認めますが賛成はしません。

 

 

さて今回は、教科紹介の続きです。

流石に文章を書きたい欲がつもりに積もりまくっておりますので

まだ解説していない「地理」について

いろいろとまとめていこうと思います。

 

 

 

 

地理ってどんな教科?

 

「地理」は、現実の世界に深く根ざし、個人と社会と物理的なプロセスの間に生じる相互作用を時間と空間の両面からとらえようとするダイナミックな学問領域です。これらの相互作用の傾向やパターンを特定することを試みます。また、人が変化に対してどのように適応し反応するかを考察し、そうした変化に関連する現実の管理方法や考えられる管理方法を評価します。

(地理 指導の手引き, 2019)

 

地理はグループ3(だったはず)の社会系科目の1つとして開講されます。

上の引用部分にもあるように、「時間」を経て対象の事例がどのように変化してきたのか

追求することが出来る教科になります。

ただ単語を覚えさせるに留めることが無いよう、

なぜそのような状態になるのか、どのように解決すべきか、

その解決策は本当に「善」とされるべきなのだろうか、 などなど

様々な繋がりを意識させてくれる教科です。やるなDP。

 

ちなみにガイドを読んでいると

「以前であれば想像すらしなかった方法で現実を解釈し理解するスキルを与えてくれ、これからの生涯にわたって生き続けるであろう科目は唯一『地理』でした」

とさえ言わせているので(by リオデジャネイロのDP生)

なかなかにすごい視点を養わせてくれる教科とも言えそうです。

確かに、物事の繋がりを意識させると同時に文章の筋道の立て方を教えてくれたのは

地理だったような気がする。

 

HLはこんな人におすすめ!

 

とか書いてますが葉山はHL勢じゃないです。

あくまで周囲の反応や環境を見て、独断と偏見で書いています。

 

地理が好きな人

 

これはそうでしょう。

全教科に言えることなので割愛します(面倒になったわけではない)

 

比較的長文書くのが好きな人

 

これは文系民には朗報なんじゃないでしょうか。

最終評価の部分でもちょこっと説明すると思いますが

地理の回答には短答系と長文回答系があります。

そして地理は(生物もそうですが)加点式です。

変なことを書いたからといって減点にはなりません。

(だからと言ってアメリカの工業問題について書けと言われているところに

イギリスの農業の話を書くのは流石に違いますが)

そのため、自分の持っている記憶とか情報を

いかに根気強く、長文で書くことが出来るかが勝負になります。

 

ずばり、SLとHLの違いは?

 

ガイドによると地理においてSL / HL の違いは以下の2点。

  1. SL生は選択科目を2つ履修するが、HL生は3つ履修すること
  2. どちらも「グローバルな変化」を学ぶが、HLは加えて「グローバルな相互作用」について学習する

 

ですがどちらもフィールドワークを内部評価に使うと。

意外とSLとHLと分かれても共通点が多い科目かもしれません。

 

授業を見ていてSL民の葉山が感じることは、

授業のノリ自体はおそらくHLと変わらなさそうだということ。

(これは実際小説の相棒ちゃん(HL)も同じこと言ってました)

同じ先生が教えているならそうなるのは当然な気がしますが、

内容が増えることはもちろん、課題もちょっと違う気がします。

これについては後述。

 

授業ではどんなことをする?

 

基本授業はグループワークです。もしかしたら葉山の学校だけかも。

大体トピックの内容を最初にパワポで説明された後

その内容に関連するケーススタディについてプレゼン資料を作って発表します。

個人的DP生のプレゼンスキルを最も養っているのはこの時間な気がする。

もちろん国語もプレゼンはしていますが、

地理はちゃんと証拠を持ってこなきゃいけないので、学術的なプレゼンと言いますか、

そんな感じ。伝われ。

 

そのため、自分の担当箇所が仮に全て終わってしまうと

他の人の手伝いができないという。(他の人は彼らなりに情報を集めているので)

そのため葉山の学校では「地理は時々暇になる授業」として名高いです。

そうならないよう葉山は時々自分の仕事の割合を増やしたり

終わった後はパワポの内容をまとめたりノート整理したりしてます。

本当に何もすることがない時はYahooニュースを見てます

 

授業中に出る課題ってどんなもの?

 

SLは基本1週間に1回課題が出ます。

大体の内容は「課題について簡単なレポートを書いてくる」とか

「授業中に終わらなかった分のプレゼン資料を作ってくる」とかです。

ですが特に後者は授業中に終わらせて仕舞えば関係ない話になりますし

課題についてのレポートもパワポまとめとついでにやってしまえば何とかなります。

そのため葉山は内心

「本当に1週間に1回出てるのか?」となります。

尚、時々先生が忘れることもある。

 

ですがHLはそうでもなさそうです。

よく課題提出サイトに地理HLの提出ボックスがあるのを見かけます。

HLにもなるとより難しい、焦点を絞った事例が出るらしく

それについてレポートとか比較プリント作ってくるとかあるみたい。

葉山はSLなのでその辺詳しく知りません。ごめんね。

 

最終評価の課題

Paper 1

 

地理のPaper 系は基本記述式のものと思っていただいて大丈夫です。

Paper 1 はその中でも「選択テーマ」に基づいて試験が行われていきます。

時間と配点は以下の通り。

SL:1h30min, 35%

HL:2h15min, 35%

HLは1つ項目が多いので、その分時間が加算されていますね。

この時間を見ると、1つのトピックにかける時間は

およそ 45min だということが予想されます。

 

選択テーマというのは、生物でもあったように

各学校で自由に融通を効かせて選べる科目のことです。

地理だと主に以下の7つがあります。

  • A:淡水
  • B:海洋と海岸線
  • C:極限環境
  • D:地球物理学的なハザード現象
  • E:余暇活動、観光
  • F:食料と健康
  • G:都市環境

意外と多いですね。

この中からSLは2つ、HLは3つ選んで学習を進めていきます。

葉山の学校だと、SLは「淡水」と「海洋と海岸線」だったかな。

 

Paper 1はそんな選択テーマで学んだことを中心に出題されます。

 

Paper 2

 

Paper 1 が選択テーマならPaper 2 は普通の教科だろと思った皆さん、

正解です。

Paper 2 では地理科目が重視している「グローバルな変化」に基づいて

基礎科目の中から出題されます。

時間と配点はこんな感じ。

SL:1h30min, 40%

HL:1h30min, 25%

時間は同じみたいですね。HLの配点比率が低いのは、Paper 3 があるからかな。

 

一応基礎科目についても解説しておくと

  • 人口の変化
  • 世界の気候
  • グローバルな資源と安全消費

さっきの選択科目を見てからこれを見るとなんか少ないですね。

ですがDPにおいて一般的な科目数って大体5〜6個な気がするので

なんとか合っている気がする。

 

Paper 3

 

これはHL科目のみの課題です。

葉山正直にいうとこの記事書くまでこの課題の正体知りませんでした。許せHL勢。

試験時間と配点はこんな感じ。

HL:1h, 20%

 

パートAとパートBがあるらしい。

ほんとすみません、葉山はSLなのでこの辺詳しくないです。

 

IA (内部評価)

 

内部評価では主に身近な地域の調査をします。

葉山の場合、葉山の住む離島にはめぼしい地形がないため

(唯一活火山だったらしい山と海岸があるだけで川も何もない)

わざわざ島外に出て川の調査をしてきました。

 

他のサンプルIAを見てもほとんどは川の調査だったような気がします。

川の場合だと、例えば堆積物の分布とか流速の違いとか川底の違いとか

そういうもののデータを集めて分析するレポートを書きます。

 

ちなみにこの時の分析にはX^2検定とかt検定とかも使います。

この辺の内容、数学でよくやる内容なので応用が効きやすいです。

(特にX^2検定はAIHL勢がやってました)

科目横断型の学びという特性をここで活かしてくるのは流石DPですね。

 

 

まとめ

 

ということで今回は、地理科目について解説してみました。

地理という枠組みにとらわれず、国語や数学、生物など

他の科目とも共通する内容が多い科目なんだなーと初めて感じた気がする。

侮れませんね。

 

 

ではでは〜。