IBDPについて:現役DP生の日常

不定期更新。国際バカロレアについて現役生がぶっちゃけます。

【IBDP】 English B ってどんな教科? 課題や評価ってどんなの?

ども葉山です。

最近巷ではAIを使ったまとめが流行っているようで

先日からはてなブログでもタイトルをAIが提案できるようになったり

レポートの具体例の概要を知るためにChatGPTを使ってみたり

学校でも志望理由書がいい感じにまとめられているかChatGPTに聞けと

進路の先生がめちゃくちゃおすすめしてきたりなどしています。

葉山の場合は時々TOKの事例を選ぶのに使うのですが、

そういうAIの信憑性を測るためにたまに

怪盗キッドの正体を教えてください」と聞いています。

普通の賢い子なら「黒羽快斗」って名前が出てくるんですけど

時々「工藤新一であります」とか「クローンがどうのこうの」とか出てくるので

そういうAIはまだまだだな、と鼻で笑っています(大変失礼)

 

 

さて今回は、教科説明を再開。

今まで葉山がやっている科目(EE, TOK, CASを除き)で

 

日本語

hayamaibdip.hatenablog.com

 

生物

hayamaibdip.hatenablog.com

 

音楽

hayamaibdip.hatenablog.com

 

の3教科を説明してきました。

まだ3教科説明してないという事実には目を背けますが、

今回は残りの教科の一つ、English B(英語B)について

まとめていこうと思います。

具体的にどんな活動をしているのか、課題の内容について

いろいろとまとめてみようと思います。

 

 

 

English Bってどんな教科?

Language B is a language acquisition course designed for students with some previous experience of the target language. In the language B course, students further develop their ability to communicate in the target language through the study of language, themes and texts. In doing so, they also develop conceptual understandings of how language works, as appropriate to the level of the course.

(Language B Guide from IBO)

そもそも言語Bというものが第二言語という分類ですので

葉山にとっての英語のような、日常的には使わないものの親しみのある言語を指します。

場合によってはスペイン語やフランス語になることもあるかもしれませんが、

一応葉山の学校ではこれを「English B」として授業を進めています。

 

また、授業の内容もSLとHLで大きく分かれています(葉山の学校だけかもしれない)

 

HLはこんな人におすすめ!

進路的にEnglish Bが必要な人

大学の入試要項を見てもらうと、

時々「英語B HLで6点以上」などという文言を見ることがあります。

こんな感じで、国際バカロレア選抜に挑戦する大学の要項に

English Bが入っていることが多いです。かなり。

そのため、進路のためにHLが必要な人はとるべきです。

言わずもがなですが。

 

英語を愛してやまない人

正直English Bではかなりの英語力が求められます。

以前どこかで英検二級レベルと書きましたが、普通に語彙はもっと難しいです(主観)

多分余裕で準一級は超えると思います

そのため、英語を愛してやまない人、特に英検めちゃくちゃ高い級持っている人は

やって損はないと思います。

 

ぶっちゃけSLがいい? HLがいい?

先述したようにEnglish Bは高い英語力が求められますが、

別にSL / HLで変わることといえば(課題セクションでも説明しますが)

・Writing の字数が変わる

・Listening, Reading のレベルがちょっと違う(?)

・IOA で扱う内容がちょっと変わる

だけです。

 

正直葉山の学校はまだHLレベルのReading / Listening を実施していないので

葉山にも未知数のところがあります。

が、かなり難しくなることは確かだと思います。ひぃ。

 

授業で出される宿題は?

 

基本的には

・授業でやったテクストタイプで文章を一つ書いてくる

・IOAを録音してくる

だと思います。

テクストタイプというのは、手紙とかスピーチとかエッセイとかみたいに

異なる形式の書き方のことです。

これについてはPaper 1で詳しく解説していこうと思います。

 

最終評価の課題ってどんなの?

Paper 1 / Writing

 

いわゆるWritingです。

ですが、好きなテーマについて書けるわけではないです。

 

Paper 1ではいくつか(だいたい四つくらい)のテーマが出されて、

その下にさらに「3つのテクストタイプ」が提示されます。

私たちはそのテクストタイプの中から、

テーマに最も合致するテクストタイプを選択し

Writing Task を進めることになります。

字数と割合については、

 

SL:1h15min, 250-400words, 25%

HL:1h30min, 450-600words, 25%

です。

 

このテクストタイプ、実はかなりの数あります。

ガイドから引っ張ってきてみると、こんな感じ。

English B Texttypes

一部ダブってるのもありますが、特にマスメディアテクストはかなりの数ありますね。

授業内でこれらのテクストタイプは全て履修するのですが、

よく忘れがちになります。

そのため、そのテクストタイプは

「誰に向けるのか」

「どのように情報をまとめるのか」をしっかり整理する必要があります。

 

加えて、毎年テクストタイプには傾向があるらしく

だいたい

  • Speech
  • Letter to Editor
  • Diary / Journal
  • Proposal

あたりが頻出されているようです。(by 学校の資料)

ここら辺は覚えておいて損はないかと思われます。

 

Paper 2 Reading / Listening

 

いわゆる読み聞きの分類になります。

一般の高校や共通テストなどでもやる科目になるので、比較的親しみ深いかも。

時間や配点割合についてはこんな感じ。

SL:1h45min, 50%

HL:2h, 50%

ちなみにこの時間は、どちらも(Reading & Listening)含めての時間です。

SLはListeningが45分、Reading が1時間で実施されますが、

HLはどちらも1時間ずつとなっています。

 

DPの試験で使われる問題は言わずもがな難しいです。

そりゃ英検準一級が必要になるレベルなんだから仕方ない

逆に共通テスト無双できるんじゃないですかね(他人事)

ですが、唯一の救いになるのが

DPの問題は上から順にテクストの順番になって出てくるんです。

日本語が下手くそなので噛み砕いて説明すると、

問題がたとえば五問あったとして、

一問目の答えは絶対に一段落目付近にあるんです。

よほどのことがない限り、五問目の答えが冒頭一文目、なんてことはないです。

なので先生曰く

「わかんなかったら飛ばして全体を読んで、また最初に戻って、

を繰り返すと見つかりやすいよ」

とのことでした。

 

 

IOA (内部評価)

 

いわゆるSpeaking です。IOAことIndividual Oral Assessment、通称口述試験

DP生お得意のプレゼンが使えます。

時間と配点はこんな感じ。

SL:12~15min, 25%

HL:12~15min, 25%

意外とどっちも同じです。

違いと言えば若干HLの方が準備時間が長い(SL=15min, HL=20min)くらいしかない。

 

SLでは主にEnglish Bで習う5つの単元をもとにして話します。

  1. Identity
  2. Experience
  3. Human Ingenuity
  4. Social Organisation
  5. Sharing the Planet

この5つですね。HLもこの5つ使うので定型文で覚えましょう。

 

SLではこの5つの単元からランダムに2枚の写真が選ばれて、

関連する写真のテーマと、Anglophone Cultureについて話します。

Anglophone Culture, つまり英語圏の国の文化ですね。

先生曰く「だいたいアメリカかイギリスの話しときゃなんとかなる」らしいです。

写真から自由に想像して話ができる一方で、

写真の意味がわかりにくいものが来てしまうと詰みます。

 

一方、HLでは授業で扱う二つの文学作品をもとに話します。

葉山の学校は

でした。ディストピア好きすぎやろ

いろんなテクスト部分(学校が指定する)を使用して、

作品の主題について考えたり、Literary Devices (詩的表現)について話します。

これも文章が文章なだけに何言ってるのかわかんないことがありますが、

だいたいLiterary Devices を述べればなんとかなるんじゃないかと思います。

先生曰く

「IOAってSLよりHLの方がやりやすいよねー」とのことでした。

 

ちなみに葉山はこの前(金曜日)Final IOAが終わりました。

これ以上書くとネタバレしそうなのであまり言いませんが、

出てきたテクストが作品の中で最も好きな場面だったので

めちゃくちゃ楽しかったです(三歳児の感想)

 

まとめ

 

ということで、今回はEnglish Bの情報についていろいろまとめてみました。

Grade Boundary でも85%とらないと7点を取れない鬼畜素晴らしい科目ですので

概要をちゃんと理解した上で挑んでいきましょー。

 

ではこの辺で。

同級生IOAまだの人がんばれ