IBDPについて:現役DP生の日常

不定期更新。国際バカロレアについて現役生がぶっちゃけます。

【IBDP】 生物ってどんな教科? 課題やテストってどんなの?

どうも葉山です。やっぱり寒い日々が続きますね。

葉山も先日精神の不調で休んだのに、今度は風邪気味で頭痛と闘っています。

こんなにも短期間の間に二種類の頭痛を経験するとは……恐ろしき風邪。

今まで知らなかったのですが、風邪ってウイルスなんですね。

ずっと体冷やせば風邪になると思っていましたが全然違うらしい。

まぁ体冷やしたら風邪とは違う方向性で大丈夫じゃないが。

 

 

 

さて今回は、先日上げた記事の中でも

一際異質感を放っていた王者の貫禄を持つ教科

その名も「生物」についてまとめていきたいと思います。

葉山も今テストに追われているので、何を対策すればいいのかしっかり向き合うためにも

ぼちぼちまとめてみますね。

 

 

 

教科概要

 

生物とは、Group4「理科」に属する科目の一つです。

このGroup って説明したような説明していないような微妙な感じがするので

ざっと説明すると、

DPって科目を合計6つ選択する必要があり、それぞれカテゴライズされているのです。

理科もその一つ。

 

ガイドによると、理科科目についてDPが求めていることとしては

学習を通じて、科学者がどのような方法で研究し、どのような方法で互いにコミュニケーションをとるのかについて意識するようになるでしょう。科学的方法には幅広い形態がありますが、これらの科目を特徴づけているのは実験を通じた実践的なアプローチに重点を置いている点です。 

 

(生物指導の手引き2019年版,国際バカロレア機構

だそうです。

つまり知識ベースではなく、その知識がどのように形成されるのか

まさに「実践的なアプローチ」を学べる科目だそうです(ほんそれ)

実際のテストもそんな感じの部分がある気がする。

テスト:外部評価については後々説明しますね。

 

こんな人におすすめ!

圧倒的に生物が好きな人

 

これは最も論ですよね。

生物が好きなら生物は取るべきです。

 

化学・物理に苦手意識がある人

 

葉山はこのタイプでした。

化学も物理もだめ、なら消去法で生物か、となりました(かなり雑)

 

また、化学や物理は実演がかなりありますが

生物に関しては暗記ゲーです。

そのため、生物を取るひとはとんでもなく頭の容量を使うということを留意すべき。

葉山は「暗記なら大得意」組だったのですが、

今のところ暗記+文章の記述 でかなり苦戦しています。

また、暗記ゲーと言えば、地理や歴史(Group 3の科目たち)も含まれるので

これはまた強敵を並べてしまったなーと思うこの頃。

 

なお、国際バカロレアガイドラインがしっかりしているので

倫理面を考え、特に生物ではあることが規定されています。

 

実験に生きている生物を使わない

=解剖がない

 

葉山本当に解剖がダメなので暗記鬼畜ゲーの生物においてこれが唯一の救いでした。

ですがこれは、あくまでレポート等に使う「実験」らしいです。

つまり、授業内では教材として一部解剖をすることがあります。

 

葉山はとある日、何も知らずに授業に行ったら

先生から「はい今日はアジの解剖すっぞー」と言われて

目の前でアジの腹割かれて内臓見せびらかされかけたことがあるので

すんごいトラウマになりました。二度と解剖なんてしません。

ちなみにそのあとは吐き気と戦いながら外で参考書読んでましたとさ。

 

教科で出てくる課題について

 

課題については個人の範疇で、という部分がかなり多いと思います。

もちろん、この問題を解いてこいとか

内部評価のレポートを各自進めるようにとか そんなものはありますが

計画的に進めていればそんなに負担になるようなものではないです(主観)

 

ただ、テスト前の勉強量は時期が進むにつれて比例増加するので

その辺勉強量は多いといえます。

 

評価科目について

 

生物も内部評価と外部評価があります。

一応、内部評価と外部評価についての説明記事、貼っときますね。

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

 

内部評価(IA)

 

内部評価ではレポートを書きます。

自分の興味のある分野について実験をして、まとめるレポートです。

ぶっちゃけMYPから国際バカロレアに親しんでいる場合は

それがちょっと細かく書かなければならない、くらいのイメージで大丈夫かと。

 

全部で24点満点で採点され、

総合評価のうち20%を占めるものとなります。

1/5かぁ、多いような少ないような微妙なラインですが、

外部評価よりはやはり割合少ないです。

ですが、外部評価は一発で点が決まるのに対し

レポートは提出期限まで何回も書き直しができるので

ここでかなり点数を取っておきたいところ。

 

外部評価

 

外部評価は、世間一般で言うところのテストです。

普通テストって聞くと、例えば

グルコースを描きなさい(?)」みたいなものをイメージすると思うのですが

IBDPはテストの種類を三種類に分けていて

点数配分も時間も異なっています。なんて面倒な。

では、一つずつ見ていきましょう。

 

Paper 1

 

SL:45分間、配点20%、30点満点

HL:60分間、配点20%、40点満点

で構成されるテストです。

葉山はちょうど今日やってきました。Finalじゃないけど。

 

Paper 1はタイプで言うと単答式です。

これかなり重要。A〜Dの選択肢があるだけなので

最悪わからなくても1/4の確率で正解の余地が残されている。なんて良心的。

ちなみに1問につき1点です。

なのでSLは30問、HLは40問出題されます。

各問はそれぞれのトピックに関連付けられたものが3〜4問ずつくらい出題されます。

そのため、苦手なものを掘り下げていくより、得意なトピックに対して

これはこれ、あれはあれ、ってしっかり結びつけて考えておくことが大事です。

 

ちなみに葉山の天敵である「集合体」が大活躍する場でもあります。

よく細胞の写真が掲載されて「はいこれな〜んだ」って問題が出てくるので

葉緑体とか体細胞分裂の写真とか出てきたら困ります。

今日のテストは数個しか細胞がいなかったので助かりましたが

あれが百個単位で出てくる写真がもしあったら……うぅ。

この話を以前友人にしたら

「葉山なんで生物にしたんw」と言われました。ごもっとも。

 

Paper 2

 

SL:75分間、配点40%、50点満点

HL:135分間、配点36%、72点満点

で構成されるテストです。

HLの人二時間も向き合うのしんどいだろうな、と思う前に

配点36%とか微妙すぎないか、とツッコみたくなる数字です。

さまざまな評価の中で最も採点配分の大きいものなので

ここにかなり尽力する先輩IB生も多いのではないでしょうか(個人の感想)

 

主にデータに基づく分析課題が出されます。

あとちょっと短答問題もあるらしい。

どちらにしろ、かなり長い文章を書くことが予想されますね。

SLでは論述問題が2問提示され、そのうちの1問を

HLでは論述問題が3問提示され、そのうちの2問を解く形になります。

2問も解くのか、そりゃ135分も必要になりますね。

この辺の形式は、どことなく国語のPaper 1と似ている気がする。

 

この課題では求められていることが4点あるらしく、

  1. 事実、方法論など知識と理解を示す
  2. 事実や方法論などを応用することができる
  3. 仮設や方法論、データを公式化し分析・評価する
  4. 洞察力があり倫理に適った研究を行うのに必要な実験スキル、倫理面を示す

だそうです。ちょっと簡潔にまとめてみました。学問的誠実性を守ってないです、すまん。

要するに、内部評価でやったプロセスを75分間で書けみたいな

そんなイメージになるのかな、と思います。

事実や方法論では、例えば実験の結果がどのようなものになると予想されるか

光合成なら用いられる酵素が温度によって活性が変わるので

温度が高すぎるあるいは低すぎると発生する酸素量って少ないよねー的な)

そういうものを示せってことだと思います。

 

ただ、3番にて「データが示されていること」が前提条件としてあることから

ある程度今までのトピックで行われてきた顕著な実験について

理論と倫理的側面を整理しておくといいんじゃないかな、と思います。

光合成はかなりヤマ当てている気がしますが、

たとえば光合成含む呼吸の実験、

PCR法やコドラートサンプリングなどは出やすいかもしれない。

葉山の学校の先生はこの辺かなり好きだと思います(偏見)

 

また、データ分析があるので電卓の持ち込みが可能となっています。

この辺、数学HL取っている人は強いですね。

特にAI(統計系)を取っている人は、よくχ^2検定とか使っているので

迷うことはないんじゃないかと思います。

逆に言えば、さまざまな検定方法が出てくると言うことなので

その辺を整理しておくことも必要ということか。

 

Paper 3

 

SL:60分間、配点20%、35点満点

HL:75分間、配点24%、45点満点

で採点されるテストです。

やっぱHLは微妙な数字ですね。

 

ここでも短答問題と、長文回答問題が出題されます。

Paper2との違いとしてあげられるのは、このPaper3は

初見のデータについて分析・評価する

ということだと思います。

 

また、セクションが AとBに分かれていて、

A:SL科目&選択科目の内容に関するデータの分析・評価の短答問題

B:ひとつの選択項目からの短答問題・論述

って感じになっています。

論述はBにしかないようですね。

 

ちなみに選択科目は各学校で異なるべき科目で

IBDPが指定するA~Dの科目のことです。

葉山の学校はCの「生態学保全」ですね。

自分が学習した選択科目に関する短答問題を解く形になります。

もちろん「私C学んだけどAで答えたいでーすっ!」ってのもOK。

葉山はそれで点数取れる天才ではないのでやりませんが

かつてそれをやった猛者がいたりいなかったりするらしい……。

 

また、このタイプも先程のPaper 2と同様に4つの項目が求められています。

やっぱりある程度の実験内容と結果の推察的なやつは

頭に入れておいて損はなさそうだなぁ。

 

 

Group 4 プロジェクト

 

これは余談ですが、やっときゃいいってプロジェクトがあります。

 

このプロジェクトは、ありがたいことに班での作業があります。

ドキュメントに用いるデータは班内で共有していいことになっているので

レポートにはするものの内部評価よりちょっと気が楽です。

また、最終的な評価対象になるわけではなく

「これやって、こんなこと学びました〜」ってリフレクションを書けば完了という

意味不明なとても楽しいプロジェクトです。

ちなみに葉山はコミュ障なので一人黙々とデータ記録係になっていました。

学校の近くにある死んだ池の水質調査をしましたよ。

 

まとめ

 

ということで、今回はDPの教科の一つである生物についてまとめてみました。

テストの傾向と、何をやっとかなきゃいけないかということがよくわかったので

とりあえず水曜日に実施されるPaper 3に向けて過去問を解き始めようと思います。

その前に風邪を治す。本当に頭痛と鼻がひどいので。

ではこの辺で。