IBDPについて:現役DP生の日常

不定期更新。国際バカロレアについて現役生がぶっちゃけます。

【IBDP】音楽 / Music ってどんな教科? 課題のこなし方は?

ども、葉山です。

もうすぐ夏ですね。みなさん夏休みの予定は立てたでしょうか。

葉山はそろそろIELTSの支度をしなければ(遅い)と思いながら課題整理を行なっております。

無料写真 楽譜上の楽譜に関する音符

さて、本日のトピックはDP音楽について。

葉山は現在これに属しているのですが、よく言われるのが「音楽って何してんの」ということ。

要するに音楽は謎の多い科目なのです。

 

そもそもGroup 6は主に「芸術系」が集まり構成されています。

ただ将来理系に進みたい人がいると、この時Group 6に含まれている別の必修科目、例えば地理。

それをとり、理系を2科目とるという選択をすることが多いです。

もとい芸術系はご存知の通り己の感性をふんだんに使用する教科であるほか、

成果物を作るまでに多大な時間と容量を使います。なので苦手意識がある人がほとんどで。

だからこそ苦手意識が多いのです。

ではほんとにGroup 6 は「面倒」な教科なのか、以下の3点をもとにご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

音楽ってどんなことをするの?

・普通の学校との違い

一般的に音楽の授業と聞くと、どんなものを考えるかなーと思ってみました。

きっとクラシック鑑賞や作曲家のテスト。

もしかしてリコーダーをまだ続ける、なんてこともあるのかも知れませんね……。

DPの音楽はですね、

そんなことしません。

「へへん今日は第九聞いたら授業が終わるぜ〜♪」なんて甘ったれたことは言えません。絶対に。

ベートーヴェンモーツァルトの代表曲を覚えなさいというのはあるにはありますが、

それをテストに出すようなことはしないです。

覚えている作曲家にはかなり個々で偏りがある模様。これについては理由があるので後述します。

 

じゃあ何をするのかと言いますと、

1:作曲

2:演奏

主にこの2つです。

 

 

作曲と演奏……?

みなさんの思ったことを代弁したいと思います。

「え、作曲すんの……?」←葉山も同感です。

そもそも中学生で作曲をするなんてのは神童じゃないとやらないんですよ。

ですが作曲は、MYP(中学生版DP)からやっていることになります。

やるなIB……(n回目)

DPで主にやる作曲は、

例えば「4部合唱」の譜面を作るだと、

自分で主旋律を書く+それに合うようなハモリをかく。という感じ。

なんだそれ、となりますがこれがIBDPの音楽なのです。むむむ。

 

また、作曲だけではなく編曲もあります。

最近やったもので言えば、民族音楽の要素を特定し、自分の楽器でそれを表現すると言うもの。

必ずしも自分自身が全て曲を作るわけではないです。安心はできません。

 

そして演奏ですが、これはかなり個人の得意不得意に分かれます。

というのも、演奏する楽器は各々の得意な楽器にしなければなりません。というか評価的にそうなるべき。

なので本音を言いますと、葉山は音楽専攻なのにピアノが弾けません。

猫ふんじゃったを妹の友人が教えてくれて(不甲斐ない)それだけ。

ですが人並みにできるのがパーカッション系。ドラムセットも座れます。

なので葉山は打楽器という括りで音楽を行なっています。

成果物として作ったものを、自分の得意な楽器で演奏するというのも音楽でやることの一つです。

つまりピアノかパーカスかによって選ぶ作曲家が異なるわけですね。

私はなんちゃらガチョフみたいな人は知らなくても、ジークフリートは知ってます。

みたいな話が出来上がるわけです。

 

もちろんピアノにチャレンジしたっていいです。

ですが、評価項目に「演奏」があることをお忘れなく。

そう、個々で下手くそな演奏をかますと、この観点での点数がとんでもなく下がります。

葉山が急に革命のエチュードを弾きたいと思ってもそれには時間と技術がいくらあっても足りないので

この点数はかなり低いということになります。

別の楽器に挑戦するのは、音楽というよりCASの一環で行った方が良いかも。

CASについて知りたいという人がいましたら、前回書いているので是非。

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

余談ですが、音楽もMusicも内容的には変わりません。

日本語と英語でそれぞれやっていますが、実際レポートは日本語が楽です。

ただ用語や文献は英語のものが圧倒的に多いので、用語を英語で覚えることはかなりあります。

たまにMonophony とか Ostinato とか日本語でなんていうんだろ、となります。

なのでレポートをどっちで書きたいか、というのに左右されるかも。

ただ葉山の学校は日英を同時開講している(先生がどっちもいける人なので。)からこうであるだけで、

もしかしたらみなさんの学校では異なった教え方をしているのかもしれません。

 

 

成果物はどんなものを作る?

実技系

成果物、大きく分けて二つの系統があると思います。その一つは実技系。

先ほど少し書いたのでいうと、作曲したものを歌ったり、自分の楽器で演奏したりなどが当てはまります。

そしてここが時間のかかるポイントその1。

作曲や編曲には譜面を作る時間がかかります。

特に編曲の場合、原曲をよく聞いて、リズムや主旋律、ハーモニーを特定する必要があります。

葉山の場合、まだ和音を用いている曲を扱っていないので和音を見ることは(幸いにも)ないのですが、

譜面のリソースがない場合、その主旋律は全て耳コピで打ち込んでいくことになります。

一秒どころではない、一音ごとに動画を止めて音を打ち込むには莫大な時間と精神力を用います。

一度葉山は、ベトナムチャルメラを扱ったことがあるのですが、♭がどこについているかをある程度特定し、

その上で同じ旋律パターンのところをコピペして譜面を作るなんてことをしていました。

元々葉山はJ-POPが大好き(小さい頃から本と音楽ばっか聴いている人でした)なので、

ある程度音に親しみがあり、三秒くらい音を伸ばしておけば音を特定できるという特技があります。

いわゆる不完全な絶対音感というやつです。

最近はそれを鍛えるために電子音が聞こえた瞬間にその音を言い当てるゲームなんてのを一人でしてました。

暇つぶしにはちょうどいいです。

 

話を戻して。

それだけではなく、それを実際に演奏しないといけないのでさらに時間がかかります。

耳コピしました」という7文字の背景には3時間くらいの時間が詰まっているわけです。恐ろしい。

葉山は毎日どこかで部活の練習があるので、たまに音楽室に篭って演奏しています。

部活の練習の妨げにならないように練習・録音するのはかなり大変だなと思います。

それでも終わった時の達成感は半端ないです。

特に葉山は音階の出る楽器で得意なものがないので……

実はトロンボーンやトランペットをそれぞれ二年くらいかじっていたのですが、

もう楽器を譲ってしまったので使うわけにもいかず。

今でもリコーダーを吹いています。楽器のレパートリーは持っておくべし。

 

ジャーナル

何回も言っていますが、

IBの好物はエビデンスです。

もうええわ! ってくらい効果的でインパクトのあるエビデンスが大の好みです。

お察しした人もいるかと思いますが、ジャーナルには曲の基礎情報はもちろんのこと、

どんな作曲のプロセスを踏んだか、どのように録音したかなどなど。

これもいるの?! ってことまで書かなければならないのめんどい(やめれ)

例えば作曲だと、音一個配置するのにどんな理論を使ったのか、

このハーモニーは何で、このコード進行を使うことでこれを表現したい。だの。

 

なんだそれ。

 

キレたくなる気持ちも大いにわかります。葉山も今まで何度愚痴をこぼしたか。

ですが、ここで思い出してください。

IBはこじつけの教科なのです

こんなこと言ったら怒られると思いますが、

理論にそってそれっぽい理由を書いておけばいいのです。適当でいいの適当で。

ですが適当ながらにも分量は書かなければならないので、

こじつけにも時間がかかる

ということを覚えておいてください。

 

音楽を取るのにおすすめな人って?

Love Music

やっぱり一番は音楽を愛している人だと思います。

こう見えて葉山が音楽を取ろうと思ったきっかけは

「ボカロを使えるから」でした。(結局高一で使えたのでDPやんなくてもよかったのです)

葉山は受験期を始めかなりボカロに支えられて生きてきたので。

なのできっかけはなんでもいいです。音楽が大好き、という思いがあれば。

 

Own Instrument

あと自分の得意な楽器があること。

葉山より上手いドラマーなんて山のようにいるでしょう。

でも葉山は音楽とか歌でしか自己表現ができないです。

浅く広いコミュニケーションは大得意(だから知り合いは多い)一方で、

心からなんでも言える友達は片手で数えた方が早いみたいなこともあります。

だから音に感情を込めて叫んでるのが好きです。

ストレス発散のためにクラッシュをバカでかい音で鳴らすのが好きです。

そうしないとやってらんないです。

だからそうやって使ってきたものを実際に使って演奏できるのはすごく楽しい。

 

Friends and Teachers ;)

そして最も重要なのは、先生といかに「おともだち」になれるか。

葉山の学校の音楽の先生はかなりの曲者で怒ると怖いんですけど(きっとどこでもそう)

それでも誰よりも生徒のことを考えて成長させてくれる先生なんです。

葉山はボカロともう一つ、その先生だったからDPを取ることに決めました。

困ったこととか、それこそ「夏休み何すんですかー」くらいの話を気軽にできる先生なら大丈夫。

先生と名前があるだけあって、先生方はその道のプロフェッショナルです。

わからないことがあれば、その都度先生に聞くことができる。

もちろん先生の言ったことをそのまま書くのではなく、確証を見つけなければなりませんが。

そんなコミュニケーションを取ることができれば大丈夫です。

ちなみに先生と仲良くなるというのは全ての教科において言えることだと思います。

あとクラスの同級生に進捗を聞くといいです。

終わってないことに焦りを感じるので。

 

 

いかがだったでしょうか。

みなさんの科目選択に一つ役立つことができれば幸いです。

では。