IBDPについて:現役DP生の日常

不定期更新。国際バカロレアについて現役生がぶっちゃけます。

【雑談】今年もこの季節がやってきた

ども、葉山です。

そろそろブログのアクセスが1000行くという記念すべき日が近づいているのに

どうしても悩んでいることがあるので雑談を挟みます。

 

今週のお題「ほろ苦い思い出」

ということでそろそろバレンタインですね。

葉山は別に好いている人がいないので

というかそういう感情はこっちに引っ越してきたとにことごとく破壊されているので

葉山の青春はきっと大学にあると信じて生きています。

 

バレンタインというかクッキングですね、お菓子作り。

葉山の最近のマイブームです。

以前どこかの記事でスコーン作りにハマっているとか書いた気がしますが、

その通りです。

スコーンなり生チョコなりあんバタートーストなりパウンドケーキなり

ホットケーキミックスを我が恋人にして利用しまくってます。

別に尻に敷いているわけではないです、お互いに共生しているということです。

 

こういうのCASにできるからいいですよね。

クリスマスケーキを作った時は登録しなかったのですが(何故)

今年のクリスマスケーキ

これですね、パソコンの前で撮りました。

題して「トナカイ密集ケーキ」です(?)

私一人で作ったわけじゃない(with 妹)ですが、我ながら力作でした。

 

さて今年のバレンタイン、葉山はスコーンを焼きました。

というかそれを母上に大絶賛されたので調子に乗りました。

その時妹に聞かれました

妹「葉山何個作んの?」

葉山「……。」

 

あげるほどの友人がいない……

 

もしかして自己満なのかと思いました

それが嫌でなんとか十人くらい捻出してリストアップしたんですね。

 

ですがいざ焼き上げますと、袋がデカくてなんか寂しくなりました。

なので追加でホットケーキミックスでアイスボックスクッキーを作りました。

www.kurashiru.com

こんなやつです。一時間あればできます。

そしたら逆に入れ方に困りまして、スコーンをふたつ入れることにしたんですね。

でも葉山は17個しかスコーンを焼いていなかったので

葉山「やば、スコーン足りないかもしれない」と叫んで慌ててリストを見ました。

見返してびっくりしました、

 

名前が八人しかなかった

 

つまり葉山は、

10人にあげる予定で作っていたのに空想上で2名友達を増やしていたのです。

葉山「葉山にはそんなにお友達がいなかったようだ」

とか言ったら家族が大爆笑していました。笑うな。てか誰だよ二人。

 

おまけに葉山の焼き上げたクッキーですが

なんと妹が勝手に妹用のプレゼントに加えていました。

葉山「おい妹よ何をしている」

妹「ええやろ私のガトーショコラあげるから、お願い!」

葉山「……ぐぅ」

ということで妹は我が物顔で葉山のクッキーを入れ、

葉山は我が物顔で妹のガトーショコラを入れました。

 

さてこれから八人の友人にあげる予定ですが

果たしてコミュ障の葉山は無事に友人へと届けることができるのか。

お菓子が無事にできるか以上のスリルを現在味わっております。

では。

【IBDP】CASでどんなことしてる? 実体験をもとにまとめてみた。

ども葉山です。

関東では大雪が降っていたようで、ホワイトクリスマスならぬ

ホワイト節分(?)になってましたね、これには鬼もびっくりなことでしょう。

葉山はというと、朝食堂にご飯を取りに行くときふと空を見上げて

「明るくなったなー」と感じました。

いつも真っ暗だったのに、少しだけ見える朝焼けに心を躍らせる今日この頃。

 

さて今回は葉山の後輩がDP1年生をスタートさせたということや

周囲でいろいろ聞く「CAS」について私見をまとめるだけの記事です。

どこかで書いたと思うんですけど、CASって継続してやっとけばいいプログラムで、

だからこそ長期的に続けてしまえば数が少なくても良いのでは、と思うのですが

それでも進路につながることをやったり

学校活動という名目を使って活動ができたりなどメリットが多いプログラムです。

今回はそんなCASで今まで私がやってきた活動の具体例を挙げながら

これはやってよかった、よくなかった、という話をしてみようと思います。

 

 

 

 

実際にやるべき活動の数

 

葉山の学校ではCASを28個やれ、と言われていまして

各月でこれくらいの数を終わらせておけばいいよ、という締め切り?デッドライン?

みたいな基準があります。

しかし他の学校はそんなにたくさんCASをやらなくて良くて、

朧げな記憶で見た資料では「10~15個」が最も多かったような。

2年間のCAS活動の計画として提出される CAS活動の数が、1人当たり平均0~3個程度だった ものが、3~6個程度に増加したことなどが観察できた。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ibjournal/1/0/1_47/_pdf/-char/ja

とかいう論文もあったりするので、

数については特に指定はないようです。

 

ただ、要項として求められているものが

・18ヶ月間継続すること

・150時間費やすこと

とあるので、それを解決するなら必然的に個数は多くなるのかなーという主観です。

ただイベント企画系ってだいたい三時間くらいかかって……。

長期継続型だと一瞬で150時間届いちゃうから、あまり個数行かないんじゃ……。

 

好きなことをある程度継続するって具合がいいんじゃないかなと思います。

葉山もMock Examの関係があるので、このブログは

4月6日を持ってしばらく休載しようと思っているところです。

一応予告しておきますね。

 

 

実際にやってきたこと

 

ここからは実際に葉山がやってきて楽しかった、と感じているものと

大してそうでもなかった活動を紹介してみようと思います。

 

個人的好きだった活動

ブログ

 

かなり時間を食われますが、ブログを初め、自分の意見をどこかに書くって活動は

一回やってみて欲しいです。

間接的に論述の練習につながりますし、崩した口調の書き方とか

逆にフォーマルな書き方とか勉強になります。

ただ先述したように、かなり時間かけて記事考えたり執筆したりするので

タイムマネジメントをちゃんとしないと大変なことになります。

 

G7サミット動画作成

 

某コナクラ(?)同級生のプロジェクトに参加したときのやつですね。

ディスカッションとか、メッセージを伝える動画に出演しました。

自分がイニシアチブを取ったわけじゃないので偉そうなことは言えませんが

世界に向けてとか自分の地域に関連することとか、そういう視点で

いろんな人と関わったり、自分の考えを発信できたのは楽しかったです。

こういうグローバルな活動とか、他の文献だとNPOに参加してみたとか、

そういう社会性のある活動って絶対皆さんにとって大きな価値になると思います。

 

部活

 

たびたびこのブログでも紹介してきた器楽の活動。

おそらくほとんどのDP生は継続するという観点で重宝している活動なんじゃないかな。

実際葉山も器楽をやっていて、音楽って楽しーとか思ったり

自分の技術が他者に認められるってことがとても嬉しかったりなどなど

心身ともにいいことずくめの時間だったような気がします。

 

 

あまりお勧めできない活動

小説

 

本当に小説はあまりお勧めしないです。

確かに文章能力めちゃくちゃ上がるし、語彙とか想像力とか発達するから好きなんですけど、

ただ、絶望的に時間がかかるんです。

どのくらいかといえば、一章終わらせるために八万字書くくらい(葉山の場合)

それで三ヶ月くらいかかっているので、3月までに完結できる見込みがないです。正直。

だから、せめてDP1st yearで終わる範疇で行うことを

強く

強く!!

お勧めします。

 

ウォーキング

 

これはエビデンスをあげるのがとても面倒だったので葉山は苦手。

一ヶ月の歩数をまとめて提出しているのですが、時々月末が忙しかったりすると

この余裕が全くなくて気づけば三ヶ月溜め込んでたり……なんてことがあります。

エビデンスは継続的にあげることができるものをお勧めします。

ただウォーキングって特にMockまでの期間だと簡単に継続できるので

エビデンスさえ工夫すればめちゃくちゃいい活動になるのでは。

 

結局、そこまで考えなくても良くね?

 

なんだかんだ言いましたが、正直そんな詳しく考えなくても良くないか、

というのが正直な葉山の感想です。

やりたいことをやるというのが一番いいんですけど、

タイマネや気力的に難しいものが多くあるのも事実です。

ですが、ここで挙げた活動以外のうち

だいたい半分くらいは何となーく思いついてやってみたものが多いです。葉山の場合は。

例えば旅行した先で山に登ったので登山を急に入れてみたり、

夏休みに気分で水泳に行ったりカラオケに行ったりしたのでそれを登録してみたり、

その結果数が20個周辺になっているだけです。

だからそこまで

「あれでこの要項を満たして……」

「これがないと……」とか考えなくていいんじゃないかと思います。

 

もちろんCAS PROJECTは別です。それはちゃんと考えた方が身のためです。

一応過去記事貼っときますね。

hayamaibdip.hatenablog.com

 

 

ではいつもより短いですが、今回はこの辺で。

【雑談】 企画でドラムをやるかも、って話

こんにちは葉山です。

近況報告を兼ねてCASの話でも徒然書いてみようかと思います。

 

葉山はいつもCASをやっている時に「On-Track」になっていたのですが

(予定通り進んでいる人につけられる緑のマーク)

つい先日なぜか「Concern」(お前やばいよ赤)に変更されていました。

二月までに19個やらないといけないんですけど、

私すでに23個CASをやっていて(小説・ウォーキング・ブログ含め)

特にブログや小説は長期的な活動&かなりのハードワークですから

「まぁ葉山は28個細々やんなくても、それ頑張ってるから少なくても別にいいよー」と

スーパーバイザーの先生に言われたものです。

それがなぜConcernになってしまったのか。

謎です。

今日聞いてこようと思います。

 

さて、そんな葉山はCAS Projectの一環で学年レクを企画しましたが、

それ以外にも一つ企画できそうなものができました。

それが他校の学生と連携して音楽フェスを実行すると言うものでして。

多分それをCAS Projectで申請したからかな、

お前遅いでそれ、的な。そんな話なのかな。知らんけど。

タイトルの「企画」とはこれのことです。

 

先日そのメンバーで集まりまして、

どういう感じでやるか、日時や具体的なグループ像についてまとめていました。

なんと各校でメンバーを募集してグルーピングするとのこと。

ひゃ〜すごい。コミュ障の葉山、最大のピンチです。

そんな葉山は器楽を参加させたいと思い、運営に参加していたのですが、

なんとその自己紹介の時に「ドラム8年間やってました」とか言ってしまったせいで

気がつけばバンドメンバーになっていました。

気がつけばドラムに座ってました。

何故……。(歓喜

 

と言うことでどこかのタイミングでドラマーになりそうです。

葉山の専門はポップス・ロックなんですけど、

何せ器楽での5年間、ジャズスイングしかやってこなかった民なので

先日久しぶりにやってみたところ、とんでもない下手さでした。

猛特訓したいんですけど、課題曲が決まっていません。

他校との連携、コミュ障には大きな壁になりそうです。

というかバンドメンバーがみんな先輩(高校三年生)にも関わらず

「あ、タメでいいからね〜」とのことでさらに困惑しています。

常々葉山が後輩に言ってきた言葉が、こんなにも困るものだったとは。

後輩軽々と躱していてすごいなぁ、と謎に感動していました。

 

とにかく二月三月忙しい葉山です。企画自体は五月くらいなんですけど、多分。

生物のテストにTOKエッセイに国語Paper1、おまけにEE最終稿提出。

IAが数学と音楽と……。

CASも地元連携で一つやりたい企画があって……。

器楽もステージがあるのでそれを観に行くし……。

 

書き出してみれば少ない気もしますが、何せ質量が多すぎるので実質とんでもなく多いです。

その傍らのストレス発散にドラムを叩きに行こうかな、という算段です。

まずはシュガビタと夜咄ディセイブくらいでもやっておこうかな。

地道にコツコツ、頑張ってみようと思います。

 

ではでは〜。

【IBDP】 English Bのテクスト:Brave New Worldの概要と世界線を理解しよう!

ども、葉山です。

意図もなくメンタルが崩壊したり数学のテストに打ちひしがれたりと

散々な毎日を送っております。

こういう時に大事なのはおそらく睡眠ですので、

数学のテストが終わったら全力で寝まくりたいと思います。

 

 

さて今回は、前回の続き。

hayamaibdip.hatenablog.com

前回の記事でBrave New Worldの概要を説明したので、

今回はその話の内容をなんとなーく説明していこうと思います。

世界線の理解や、大体の話の内容を抑える記事になれたら幸いです。

(話の全編を細かくまとめているわけではありません。

あくまで話の主軸をまとめているだけですので、

話の設定や細かい人物関係を探りたい場合は

前回の記事か、ちゃんとした「すばらしい新世界」を読んでください。)

では、いってみよー!

 

 

 

 

 

ある時代、ロンドン中央孵化センターで働いているバーナードは

α階級なのに間違えてβ階級の顔で生まれてしまったため、

ヘンリー・フォスターや所長からひどく嫌われていた。

そんなバーナードを好いていたのが、同じセンターで働くレニーナ・クラウン(β)。

彼女はとんでもなく美人で、センターの殆どの人物と体の関係を持っていたが、

唯一、美人の自分を見て顔を赤らめるバーナードをとても面白く思っていた。

 

ある日、レニーナはヘンリーとヘリコプターで街を飛びながらデートをする。

そこで二人は、最下層階級のイプシロンについて「可哀想だよねw」と話をする。

が、レニーナはそれにひどく嫌悪感を示していた。

ある日、バーナードと出かけた時にレニーナはその心情を吐露する。

というのも、「共産」というスローガンを掲げているこの社会において、

βだろうがεだろうが全ての人間が同じように社会に貢献しているらしい。

そして、レニーナも当然ながらその一人で、イプシロンと同じピースにすぎない。

それに涙していると、バーナードはレニーナに告げた。

「君は、自由になりたいと思わないのか。」

バーナードはこの世界に疑問を抱いていた。

睡眠学習にも、性の学習にも、階級差別にも、社会のあり方自体について。

とは言っても、二人は互いに理解者となるわけでもなく、

バーナードはレニーナを「デブ女」と思っていたし、

レニーナはバーナードを「面白ぇ男」くらいにしか思っていなかった。

 

時を同じくして、所長とヘンリーが動き出す。

バーナードを辞めさせよう大作戦。

「もしこの先、社会に対して不満を抱かないという規範に、キミが少しでも違反したという報告が私の耳に入ったら、アイスランドのような辺鄙なところにある孵化揺籃センターの下部組織に配置転換を命じることになるぞ。では、そんなことにならないように頑張りたまえ。」

しかし、バーナードはそんなに本気にこれを捉えていなかったため、

ベストフレンドことヘルムホルツにこの話を楽しげにする。

ヘルムホルツはバーナードの「こーいうとこだめなんだよな、こいつ」とか思いながら

その話を聞いていた。

 

バーナードとレニーナが蛮人保護地区に行く日がやってきた。

そこにはソーマや清潔な服などがあるわけではなく、レニーナは気分を害していた。

そこで二人は、ある女と男の子に出会う。

女の名前は、リンダ。そして男の子はリンダの子供、ジョン。

実はこのジョン、所長とリンダの子供である。

かつて所長がリンダ(β)と蛮人保護地区に旅行に来た際に、

謝って所長が置き去りにしてしまったらしい。

バーナードは「所長の弱み、見つけたぜひゃっほい」とほくそ笑む。

リンダも苦労していたようで、何せ蛮人保護地区では今までの常識が通用せず、

「何私の夫と寝てるのよ、この白痴者!」と怒られたりしていた。

また、βは通常労働をしないが、蛮人保護地区では機織りの仕事をしなければならず、

原住民の変な習慣や祭りにも慣れなければならない。

加えて、今まで現実逃避に使っていたソーマもない。相当精神的に参っていた。

その息子ジョンも、リンダの息子というだけでかなり糾弾を食らっており、

母親を抱くために家に来た知らない男からどこかに隔離されたり、

儀式中に置き去りにされて帰れなかったり、殴られたりしていた。

そんなある日、ジョンは男が置いていったシェークスピアに感銘を受けて言葉を学ぶ。

 

「僕はずっと独りだった。」ジョンがバーナードに話すと、

バーナードも「同じだぜ」と答えた。

二人はそこで意気投合し、バーナードはジョンに自分たちの世界の話をした。

暖かいシャワーに、美味しいご飯、見た目で判断はされるけど、と付け加えても

ジョンはその世界に目を輝かせた。

ジョンはバーナードの世界の話を聞いて、その世界をこう形容した。

すばらしい新世界O, Bravo New World.」と。

 

 

さて、センターに戻るとバーナードの前に所長とヘンリーが立ちはだかっていた。

「さぁてバーナード君、左遷を免れる言い訳を考えてきたかねふふふ」

という所長の前に、バーナードはリンダを召喚。

リ「あなたー会いたかったわよー!」

所「いや誰おま……(震)」

リ「あなたの子供もいるのよー」

ジ「お父さん、」

皆「おい聞いたか、所長をお父さんだってよ、」

所「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」

この世界では、妊娠や出産は禁忌とされているため、

所長は周囲の人々から笑い物にされてしまった。

所長はその場を走り去って、それ以降姿を見せることはなかった。

 

ジョンはあの所長を「お父さん」と呼んだ人として有名になった。

一方で、リンダは「母」と呼ぶのが禁忌とされる社会において誰にも興味を持たれなかった。

というか、そもそもデブで外見も悪かったため、誰も見にきたがらなかった。

リンダは精神疾患を患い、逃避のためにソーマを飲みすぎた結果、

オーバードーズ気味になり、二ヶ月の命と宣告されてしまった。

ジョンは「んなのソーマを飲みすぎるからだ!やめろ!」と医者に抗議するが、

医者は「ソーマを飲まなきゃ母さんは四六時中泣き叫びますけどね」と反論し、

渋々ジョンは医者の言い分を飲んでしまった。

 

一方、バーナードはジョンの後見人になったことで一躍有名人に。

もう外見で差別する人はおらず、女も地位もありったけの状態。

ただ、ヘルムホルツだけが「ちょっと悲しくなった」と呟いたので、

バーナードはしばらくヘルムホルツと話さないことにした。

バーナードはそれ以降、調子に乗って女史やその他職員を口説きまくっていた。

 

レニーナとジョンはある日、マッサージにいく。

ジョンはレニーナに恋心を募らせており、レニーナも同様だった。

ただ、レニーナは早く体を重ねたい一心でアプローチをするのに対し、

ジョンは騎士道的な、プラトニックな恋愛を所望していて、すれ違いを起こしてしまう。

 

そんなある日、バーナードはパーティにジョンを招待する。

ジョンに興味津々のお偉方が参列する中、パーティー直前にジョンはそれをボイコット。

結果、お偉方はバーナードに失望し、再び「不細工なやつ」という評価に戻ってしまった。

仲を悪くしていたヘルムホルツとは仲直りしたものの、

やはりバーナードはジョンへの恨みを募らせないわけにはいかなかった。

この話をヘルムホルツにすると、

なんとヘルムホルツも似たようないざこざを起こしていたらしい。

ヘルムホルツが書いた詩を、当局が検閲の結果処分したのだという。

その詩をジョンに見せたところ、バーナードが嫉妬するレベルで仲良くなってしまった。

代わりにジョンはシェークスピアの「ロミジュリ」を読み聞かせるが、

ヘルムホルツにはどうしてもお父様とお母様の政略結婚が理解できず、

というより馬鹿げてて面白かったので腹を抱えて笑ってしまった。

 

その頃、レニーナはジョンへの恋心に苛まれていた。

とうとう耐えられなかったレニーナはジョンの部屋に押しかける。

「ねぇあなた私のこと好きなんでしょ?」と問い詰めるレニーナに、

ジョンは「そうだよ。」と答える。

やっと両思い!拍手! とか思っているとレニーナはジョンを押し倒した。

結婚や一生添い遂げることが普通のジョンにとって、

急に自分との関係を求めてくるレニーナは、悪魔のように見えた。

ジョンは勢いでレニーナの下から出ると、レニーナの白い背に平手打ちをする。

急に豹変したジョンに恐怖を覚えながら、レニーナはやっとの思いで風呂場へと逃げ込む。

ちょうどその時、ジョンに一本の電話が入った。

内容を聞いたジョンは、さっさと支度をすると、勢いよく部屋から出て行った。

 

ジョンが向かったのは、終末医療センター。

なんと母:リンダが危篤状態らしい。

ここに運ばれた人は快適な状態で死ぬ、そんな説明などお構いなしに母親の元へ急いだ。

リンダはチューブから絶えずソーマが注入されている。

ジョンはリンダとの思い出に浸りながら、涙を流した。

すると、後ろからキャッキャと甲高い声が聞こえてきた。

そこにはたくさんの双子の子供がいて、リンダを凝視したり思う存分騒いだりしていた。

ジョンはそのうちの一人を殴り、「今すぐ出てけ!」と言うが、

なんとその子供たちは臨終時の条件付け講座のためにやってきたのだと言う。

婦長から警告を受けてしまったジョンは、怒りを必死に堪えながらリンダのそばにいた。

が、悪い思い出しか出てこない。リンダのことも、それを抱いたたくさんの醜悪も。

 

ふと、リンダが目を開けて、ジョンに視線を向け、名前を呼んだ。

それは、リンダの間男の名前だった。リンダは息子とそれを勘違いしていた。

と言うより、現実ではジョンがいることをわかっているのに、

ソーマのせいで自分は今間男との快楽に浸っているように錯覚しているのである。

死からの恐怖を逃れるために、悦楽に心を委ねているのである。

途端、リンダの息が苦しくなった。ジョンが婦長を大声で呼ぶが、

「子供たちが恐怖を覚えるからやめて」と一蹴されてしまう。

教育に悪いから、という理由でジョンは泣き叫ぶことすら許されなかった。

リンダは死んだ。ジョンはベッドのそばで泣き崩れた。

恐怖を感じないよう、エクレアを食べていた少年は、食べかけのエクレアでリンダを指し、

「死んだの?」と聞いた。

 

ジョンは部屋から出て、独り、労働者の群れの中にいた。

彼らはソーマの配給を求めて押し寄せていた。

周りの顔は皆そっくりだった、当然だろう、ボカノフスキィ法で作られた子なのだから。

この世界にはどれだけの人がいるんだ、ジョンはやっと恐怖を取り戻すが、

周囲の人はこう答えた。

「人生とはすばらしいものよ。勇敢なる新世界。偉大なる新世界。

O, Bravo New World.

もはや周囲はジョンに興味はなかった。ただ目の前の錠剤に手を伸ばしている。

その時、ジョンは悟った。リンダはソーマのせいで死んだのだ、と。

気付けばジョンは、労働者に渡されるはずのソーマを全て、窓から外へ投げ捨てていた。

 

バーナードとヘルムホルツはその話を聞き、センターに駆けつける。

バーナードは関わったら殺される、とたじろいだが、ヘルムホルツはジョンの元へ行き、

同じようにソーマを投げ、暴動を起こし殴りかかってくる労働者にパンチを食らわせた。

ソーマに、階級に、全てに縛られることから解放され、自由になるために。

しかしその暴動は、警官によって抑えられてしまう。

ソーマのガスを吸って興奮した労働者は新しく配給されたソーマを受け取り、

配給を阻害したとしてジョンとヘルムホルツ、および友人としてバーナードの三人は

パトカーに乗せられて連行されてしまった。

 

三人が連れてこられたのは、世界最高司令官:ムスタファ・モンドの面前だった。

ジョンはモンドに「この世界は嫌いか、」と問われ、はっきりと「嫌い」と答えた。

が、流石にそれもまずいので好きな音楽の話を付け加えると、

モンドはシェークスピアの一節を借りてそれに答えた。

モンドが犯した禁忌を罰する人がいないことをいいことに、彼は古書を読んでいた。

この世界に美しいものが存在すると、人々はそれに魅入られてしまう。

するとどうだろう、人々は労働をしなくなり、生産も消費もしなくなる。

だからこの世界ではそういった古いものを排除しなければならない。

だからヘルムホルツの詩も削除されるのだ、とモンドは告げた。

実際の幸福なんて、悲劇を克服するために成される極めて汚らしいものだ。だから、勿論社会を安定させる行為は社会不安を除去するための素晴らしい手段なんかではない。そして満足に至る道筋には不幸を覆い尽くすような素晴らしい戦いもなく、社会不安を起こそうとの誘惑とか、激情や疑念が引き起こす決定的社会不安に対する戦いは決して綺麗事では済まされないのだよ。人民の幸福は決して崇高な行いの結果に成し遂げられるものではない。

なんやかんや難しい話をして(すみません)

結局、三人は島流しの刑に遭うことが確定した。

それを必死に拒んだバーナードは別室送りにされ、

ヘルムホルツは行ってみたかった熱帯の島に流されることになった。

よく考えてみれば、逃げたいと思って、この社会から逃れられるだけマシなのである。

ただ、ソーマがなかったり、労働が必要だったり、苦しみとともに生きていくだけで、

この社会の仕組みが憎いものには、この上ない「素晴らしい新世界」なのである。

 

ジョンとモンドは二人きりの空間で「神」について議論を交わした。

人々はなぜそれを信じるのか、人はなぜ生きるのか、

便利さを追求する人間は、果たして本当に愚かなのだろうか。

様々な議論をした末に、ジョンは一つの結論を見つける。

「要するにだ、キミは不幸になる権利が欲しいのだな。歳をとり、醜くなり性的能力が失われるのは無論のこと、梅毒や癌になる権利も、食が細くなりシラミだらけになる権利、明日はどうなるか分からない不安の中で暮らす権利、腸チフスになる権利、あらゆる種類の筆舌に尽くしがたい苦痛を味わう権利が欲しいのだな。」

長い沈黙が続いた。蛮人ジョンが思い口を開く。

「全部引き受けたいと思います。」

 

三人が再び集って、それぞれ別れの言葉を交わした。

ジョンは当てもなくタクシーヘリに乗り、適当に見つけた灯台に住むことにした。

そこで美しい景色を見て、キリストのような磔の苦痛を味わったりして、

そうした苦しみを通じて神が作り上げた「素晴らしい新世界」を追体験した。

誰とも関わらない一人きりの文明的な灯台の中で、ジョンは弓矢を作り、

お湯を沸かし、慎ましく生活をしていた。

 

ある日、灯台の下で三人の男性がジョンを目撃した。

ジョンは習慣として自分自身に鞭打ちをしていて、その瞬間を男性が目撃したのだ。

ジョンの居場所がわかり、全世界がジョンに注目した。

翌日、テレビ局のレポーターがジョンを尋ね、インタビューをする。

が、「蛮人殿」に聞く質問はどれもおかしなもので、ジョンはレポーターに蹴りを喰らわせた。

同業者が尻を蹴られたにも関わらず、彼らは蛮人を面白く思い、取材が殺到した。

ヘリコプターでやってくる沢山の記者。それらに暴力を振るってしまうジョン。

攻撃を受けないよう、やがてヘリコプターは距離を取るようになり、取材も減った。

ジョンは日常生活を再び送ることができるようになった。

 

その傍らで、レニーナのことを思い出していた。

その煩悩を消し去るために、茨の上で転がり回って体を傷つけたり、

鞭で自分を打ち「戒め」ていた。

そしてその光景が、あるカメラマンによって捉えられてしまっていた。

彼はそれを72時間取材のドキュメンタリーとして上映し、ヨーロッパ中でヒットした。

次の日から、またジョンの周りにはヘリコプターが飛ぶようになった。

 

いつものように畑を耕していたジョンの周りに、カメラマンや記者が殺到する。

あちこちでフラッシュライトが焚かれる。

顔にガムを投げつけられ、「やめろ。」とジョンが喋ったことに喜んだ記者は、

口々に「鞭、鞭、鞭!」と叫び出した。

彼らはジョンの鞭打ちを見たがっていた。

その時、ヘリコプターから一人の女と一人の男が降りてきた。

その女を見て、ジョンは怒りをあらわにした。その肌、唇、眼。

全てに嫌気が差したジョンは、その女を鞭で殴りつけた。

女は共に来た男に、「ヘンリー、助けて、」と声を掛ける。

が、ジョンは鞭打ちをやめなかった。

鞭打ちを見たがっていた観客は喜び、輪になって歌い、踊った。

 

次の日の夜。昨日の一件が新聞で大きな話題になり、記者が灯台に押しかけた。

すると、そこには灯台のアーチ下に無力のままぶら下がっているジョンの姿があった。

足が右に揺れ、左に揺れ、南に、東に……

FIN.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや胸糞悪いですね

正直途中から全部書くか迷ったんですけど、書くことにしてみました。

最後に、この作品に出てきたシェークスピアの作品タイトル、

わかるものだけまとめときますね。

 

・悲劇:トロイラスとクレシダ

・喜劇:ヴェニスの商人

・悲劇:アントニークレオパトラ

・悲劇:リア王

・喜劇:夏の夜の夢

・悲劇:ロミオとジュリエット

・喜劇:テンペスト

 

このうち、タイトルの「すばらしい新世界」は

テンペストの「O, Bravo new world」というセリフが元になっています。

葉山はテンペスト大好きで長期休暇のたびに読み返すんですけど、

このセリフ、王家を追放されて父親以外の人を知らなかった娘が

沢山の人に出会い、王子に出会い、友と愛を知った時に

「この世界はなんて素晴らしいんでしょう。なんて美しいんでしょう。」

って感じのノリで話すんです。

なんとも皮肉めいていて面白いですね。

 

あとちゃんとまとめてないけど、特に16章と17章の話は、

話の内容とても面白かったです。普通に国語で使えるレベルの話でしたので、

興味のある方はそこだけでも読んでみてください。

 

 

意外と長文になってしまった、ごめんなさい。

では今回はこの辺で。

【IBDP】 DP生の強敵、Extended Essay って何? 文系と理系の違いを聞いてみた。

DBどうも葉山です。

ついにゲームのデータ復元が可能ということを知ったので

勉強に集中するためにあんスタを暫くの間お休みすることにしました。

データが復帰しなかったらそれはそれで泣きますが、

おかげで読書や課題に使える時間が心做しか増えた気がします。

 

 

さて今回は久しぶりに教科・課題の内容まとめです。

その名も

Extended Essay (略してEE)。

おそらくDP1st year の皆さんはようやくその名前を耳に入れる機会が出てきたのでは、

くらいのタイミングだと思います。

葉山はテーマを二月くらいに決めて、って感じだったので。

 

先輩方にお話を聞くと、TOKと肩を並べる 強敵 と噂されるこのEE。

この記事では概要や大まかなスケジュール、実際に書いてみた感想などを中心に

EEの様々な情報についてまとめていきます。

 

 

 

そもそもEEって何?

DP取得に絶対に必要なレポート

 

国際バカロレアには、基礎6科目に加えて追加課題が3つあります。

一つはTOK、

hayamaibdip.hatenablog.com

 

一つはCAS、

hayamaibdip.hatenablog.com

 

そしてもう一つがEEです。(本記事参照)

「課題論文」(EE)では、IBの生徒が関心のあるトピックの個人研究に取り組み、研究成果 を4000語(日本語の場合は8000字)の論文にまとめます。これには「ワールドスタディーズ」の 「課題論文」として執筆するものも含まれます。

(EE指導の手引きより引用)

EEとは、IBDPコースを終了するために絶対にやらなくてはならない論文のことです。

一般の高校(?)における卒業論文みたいなイメージを持っていただくと

ある程度イメージできるのではないかな、と思います。

 

一般の高校がどれくらいのものを書くのかは(そもそも書くのか?)分かりませんが、

EEは日本語で8000字、英語は4000words で執筆します。

 

得点配分

コア科目のうち、CASは「やっときゃええで」精神で運営されているのですが、

TOKとEEに関しては得点がつきます

この得点というのは、Final Scoreに加点されるという意味の得点です。

 

IBDPの得点の付け方

 

ついでにここで解説しておきますね。

DPでは、各教科の評価課題は7点満点で評価されます。

よく教科の説明を書くときに「配点の〇〇%に加わります〜」

みたいなことを書いていると思うのですが、

あれは7点満点のうち、この課題が最終得点に何割影響するかを示しています。

生物のPaper 2を猛勉強していたのは、この割合が他と比にならないほど高かったからです。

よってなんやかんやあって6教科全て満点を取った人(オール7の人)は、

合計で42点のスコアを得ることになります。

 

そこにTOK、EEの加点方式が加わりまして、45点満点になる訳です。

 

TOK・EEの評価

 

TOK・EEは提出された展示やエッセイを元に四段階評価(A, B, C, D)されます。

この四段階評価の組み合わせによって3、2、1、0点が決まります。

「E」も存在しますが、Eが一つでもあったらDP不認定です。

ちなみに四段階評価のうち3を取るのであれば、

TOK、EEともに「A判定」あるいは「どちらかのみB判定」にする必要があります。

が、例年の点数分布を見てみますと、ほとんどの人が「2」だそうなので

葉山は2点追加にしたいと思いながら頑張って取り組んでいます。

 

教科の分け方について

 

教科の選択のしかた

EEでは使用できる科目を次のように定義しています。

 

1. 言語と文学:
 • カテゴリー1、2、3

2. 「言語の習得学」:
 • 「言語の習得学」
 • 「古典ギリシャ語」と「ラテン語

3. 「個人と社会」:

 ・「経営」

 ・「経済」

 ・「地理」

 ・「グローバル政治」

 • 「歴史」

 • 「グローバル社会の情報技術」

 • 「哲学」
 • 「心理学」
 • 「社会・文化人類学
 • 「世界の宗教」

4. 「理科」

 • 「生物」

 • 「化学」

 • 「コンピューター科学」
 • 「デザインテクノロジー」
 • 「物理」
 • 「スポーツ・エクササイズ・健康科学」

5. 「数学」:

 • 「数学」

6. 「芸術」:
 • 「ダンス」

 • 「映画」
 • 「音楽」
 • 「演劇」
 • 「美術」

7. 学際的論文:
 • 「環境システムと社会」
 • 「文学とパフォーマンス」

 • 「ワールドスタディーズ」

 

かなり長いですが、この中で好きなものを一つ選ぶと言うわけではありません。

生徒は、みなさんが取得している6科目

その中でも HL のもの(おそらく3科目)から1科目を選択して執筆を進めます。

 

例えば、葉山の科目選択では

・日本語  ・English  ・Math AI

この三つをHLとして履修しているので、この中から選ぶようになります。

ちなみに葉山は英語も数学も能力的に無理ですし

何せ進路で比較文化学やら国文学専攻に進みたいと思っているので

日本語でEEを書いています。

 

特徴的な教科の分け方

 

日本語、つまり言語と文学なんですけど、

ここで一つ「グループ」という謎の括りが出現します。

なんぞやと思いますよね。葉山も当初は思いました。

 

言語と文学はみなさん取得する科目ですので、なんとなくイメージできると思うのですが

文学テクストの分析の仕方って、実はいろいろありまして。

例えばある本を一本縛りで探求したり(Paper 1型)

二つの文学作品を比較したり(Paper 2型)など、

実際の評価課題と重ねればわかりやすいと思います。

 

EEではあらかじめ、どの作品を、どんな分析方法で分析するのか示すための

グループ分けが存在しています。

 

簡潔に記述しておくと、

 

1. 論文の執筆言語で原書が書かれた文学作品1つまたは複数の研究

2. 論文の執筆言語で原書が書かれた文学作品1つまたは複数と、

    別の言語で原書が書かれた文学作品1つまたは複数の比較研究

3. 論文の執筆言語で原書が書かれたテクスト1つまたは複数に基づく言語の研究

 

ちょっと難しいので噛み砕いて説明します。

例えば葉山のバイブルこと宮沢賢治銀河鉄道の夜」で考えるなら、

1:宮沢賢治銀河鉄道の夜」における〇〇の探究

2:宮沢賢治銀河鉄道の夜」と英訳「The Night of the Milky Way Train」における

  表現方法の違い

3:宮沢賢治銀河鉄道の夜」と同作者「やまなし」における擬音語の使用法

 

って感じです。まぁここはフィーリングでなんとかなります。

葉山は言語学というより時代背景とか文化的側面を考えたかったので、

グループ1を選択しています。

 

言語選択

 

葉山の学校だけかもしれませんが。

葉山の学校は日本語話者と英語話者、二種類いるので

EEの執筆言語を日本語か英語か選ぶことができます。

葉山は日本語話者ですので当然のように日本語を選択しましたが、

仮に海外大学志望なら

EEの言語は英語にすることを強くお勧めします。

(というか科目選択自体英語のものが多いと思いますので必然的にそうなるのでは)

 

 

スケジュール概要

 

ここで気になるのが、EEを書くときのスケジュール。

1月から始まるEEですが最終提出は2月終盤。

なんだ、一年あるやん。

 

とか思わせないのがDPです。

やるなIBDP……(久しぶりに書いたこのフレーズ)

 

ではすでに一年経っている葉山が、ここまでどういうスケジュールで歩んできたか

ざっとご紹介いたしますと、

 

  • 1〜3月   テーマ決め、作品決め、基礎文献を軽く探す
  • 4〜6月   基礎文献探し、ある程度の論の構成を考える
  • 7月     第一回公式面談/テーマの確定
  • 8月     夏休み、文献調査
  • 9〜12月   本文の執筆
  • 12月     第二回公式面談/第一稿完成、推敲
  • 1月     第三回公式面談への準備(?)(実質何もしてない)
  • 2月     第三回公式面談/第二稿完成
  • 2月下旬   最終稿提出

 

こんな感じです。

わかっている限りの予定は薄字で書いています。もしかしたら随時変更かも。

 

葉山の学校では、第二回公式面談での本論確認、先生との推敲が許されていました。

というのも、普通EEは生徒が取り組むべきものなので、

例え引用参考文献の書き方であろうと、誤字であろうと

基本担当の先生が指摘・編集するのはNGです。

学問的誠実性に反するので。(確かガイドにそんなことが書いてあったような。)

 

そのため、第二回公式面談で誤字の指摘を受けることができること、

加えて本論の構成がわかりやすいかを聞くことができるのはかなり大きいです。

もちろん非公式面談でやるのもありではありなんですけど、

葉山の主観では非公式で誤字の指摘を受けるのは少しグレーな気がします。

もちろん論を書くときに考えをまとめるために話したい、は全然ありです。きっと。

 

だから葉山は第二回公式面談の一週間前まで序論しか書いていなくてですね、

「ヤベェこのままだと添削が貰えねぇべ」と焦りながら

三日で残りの文章を仕上げた記憶があります。

おかげで担当教員に「葉山これ急いで書いたろ、ほら誤字こんなにあるでニヤニヤ」と

今まで見たことのないくらいの笑みを浮かべられたのをよく覚えています。

 

余談ですが、去年の夏大学視察に行った時、たまたま元IB生の先輩から話を聞けたのですが、

「EEが終わらなくて〜(まだ資料を集めている段階)」と相談したところ

その先輩は満面の笑みで

「EEなんて机に向かって集中したら3時間で終わるから大丈夫ですよ」と言われたのを

いまだに憶えています。

先輩ほど頭が早く回らない葉山ですが、確かに必死に集中して文献揃えておいたら

これはすぐ終わりそうな予感が、と妙に納得しました。

要するに「課題は、はよやれ」ってことだと思います。はい。

 

文系と理系の違いを聞いてみた。

これを書きながら、葉山は文系と理系科目ってどう違うんだろう、と疑問に思いました。

ので、たまたまこれ書いているときに隣に座っていた

小説を一緒に書いていないけどそれなりに仲良くさせていただいている理系民ちゃんに

理系のIAってどーなん、って話を聞いてきました。(ちなみに彼女は生物で書いています)

文系と理系、それぞれの主観でまとめてみますね。

 

文系

文系のEEは、基本文献ベースです。

担当の先生が仰られていた言葉をそのまま引用すると

「日本語EEは文献持ってきて、そこに効果的な自分の意見付け加えられたら

万々歳だよねん。」ということです。すごくマイペースなお方です。

 

葉山はとある作家の三部作のうち二つを取り上げて分析をしているため、

若干内容はPaper 1/2 系に重なるところが多いです。

ただ、これらに使う資料って大抵本文からの考察、あるいは歴史的な背景ですが、

EEで使う歴史背景は調べて簡単にわかるもの、というより

もっと専門的な文献を見て、様々に組み合わせて論を展開するイメージ。

例えるなら、Paper 1/2は論を作るのに一枚の写真で十分だけど、

EEは論を作るのに複数の写真をコラージュして作り上げていく感覚。

 

ただ、その分文献集めや選択した文献の分析が難しいです。

葉山の使っている二作品は明治の作品にもかかわらず古語風に書かれているので

(これだけ言えば大抵の人は何を使って書いているか推測されそうですが……。)

DPで古典や古語の文法・単語を学習しない分、分析が大変でした。

というか向き合いたくない気持ちが勝ってしまいました。

ですがさすが文系と言いますか(自分で言うな)

古文ってフィーリングで読めますね。意外と、わかる。

なので自分で現代語訳ながらあまりの話の辛さに「んおおお」ってなってました。

 

文系でEEを書く人に伝えておきたいのは、

分析に用いるテクストは本当に丁寧に選んで欲しいこと と、

授業内の課題の二番煎じにならないような内容の構成を考えておくこと です。

とりあえず自分がどんな文学作品が好きか、何使おうかくらいは

ぼーっと考えておいた方がいいと思います。

葉山はそもそもその二作品に行き着くまで二ヶ月かかっていたので(汗)

最初から見通しが持てているとかなり得します。

 

理系

 

某隣の理系民によりますと、

生物は「自分の興味関心」をもとに実験計画を立てて研究するらしいです。

自分で実験計画を立てて(もちろん先行研究を参考にしますが)

実験して、データをまとめて、結果や実験の改善点について議論します。

 

IA(内部評価。生物は自ら研究方法を考えた上で実験レポートを書きます。)

の二番煎じになりかけることもあるそうですが、

やはりIAよりEEの方がレベルの高いものになる必要はあるみたいです。

葉山も生物SLでやってるのでIAをよく書くのですが、

例えばIAを「光合成」でやる場合、

pHを変えたら発生する酸素気泡量が変わったり、光量を変えたら、などなど

独立変数と従属変数が明確に分かります。

が、どうやら理系EEはそういうのじゃないらしい

ちょっとよくわからないので触れないでおきます。(おい)

 

ただ、文献を使うということは共通しているみたいです。

それはきっと文系と同じように多方面から様々な文献を収集して分析して

いろいろと証拠を持たせた上で論を進めていくんだと思います。

 

あと、理系ですし結果が出ます。これは個人的大きな差だな、と感じたところ。

ですが文系のように自分の意見を徒然と書くのではなく

予想していた結果が出ないことがかなり多いみたいです。

その結果がなぜ招かれたのか、どのように改善するか、文献を中心に議論します。

 

なお、隣の理系民曰く

 

「絶対培養系はやらないでください」とのこと。

 

「だって制御する変数多いし、条件を揃える機械が学校にないことだってあると思うし、

だからと言って外部連携するのはいろいろと長い時間と連携の手間がかかったりするし、

そもそも制御するのが難しいし、時間かかるし、てか時間足りないし、

足りないと言えば字数も足りないし、どう考えたって8000字で収まらないし(以下云々)

とにかく培養系はやめた方がいいと思います……ほんとに……。」

 

だそうです。

 

まとめ

ということで、今回はEEについて概要をまとめてみました。

EEは確かに強敵ですが、これを乗り越えれば実質DP1st yearは終わりですし

何より自分の好きなことをとことん突き詰めて書けるのは本当に楽しいです(主観)ので

みなさん頑張りましょう(まとまりのない発言)

 

ではでは〜

【IBDP】 English B HLのテクスト「Brave New World」について考察する

どうも葉山です。

7月実施のMock Examまであと200日を切ってしまったこの頃

焦りを感じながらブログを書いています。

 

さて今回は自己満のための記事です。

English B HLで扱うテクスト「Brave New World」の内容が

英語で読んでもわけわかんなかったので解説をしていきたいと思います。

日本語版や他の人の解説等々を挟みながら

どんな話だったん? ってことについて、じっくり考えてみようと思います。

 

 

Brave New World って?

あらすじ

 

Brave New World とは、1932年、Aldous Huxleyによって出版された小説で

George Orwellの「1984年」と肩を並べるほどの

ディストピア小説 として名を馳せています。

1984年もEnglish Bで扱っているのでいつか解説しますが、

葉山の主観だと

1984年」→思考の統一、指導者かそれ以外かの二極分布

「BNW」→人間性の否定、各人間の階級+指導者で構成された社会

という感じがするので、「1984年」より差別や格差の描写が多いような気がします。

また、「働けて頭が良ければいい」みたいな各階級の役割がしっかり決められているので

1984年」は個人よりの制約が多いと感じられた一方、

「BNW」は個人に加え階級の制約が多いなと葉山は感じました。

各階級の人々について、ほとんどが階級への疑問を持っていないというのも

不気味なところです。

 

登場人物

 

これはもう調べればたくさん出てくるので詳しくは書きませんが、

光文社にわかりやすい相関図があったので引っ張ってきました。

光文社「すばらしい新世界人物相関図」2013年

『すばらしい新世界』登場人物相関図 - 光文社古典新訳文庫

最近ドストエフスキーにどハマりしている葉山は「カラマーゾフ!?」と歓喜

この中で特にキーマンとなる人物について三秒クッキング並みの速さで紹介すると、

  • バーナード・マルクス → 主人公。α階級なのにイケメンじゃない人。
  • ヘルムホルツ・ワトソン → バーナードのズッ友。ハイスペ故の孤独を感じる。
  • レーニナ・クラウン → ナイスバディなβ階級の19歳。謂わばファムファタル
  • ジョン・ザ・サベジ → 野蛮地区(インディアン)出身の少年。シェークスピアが大好き

ざっとこんな感じでした。

 

階級

 

この世界には、人の身分を階級によって決められています。

我々は胎児のうちに生後の社会階級を決め、人数の調整をするのです。アルファ階級からイプシロン階級まで。

ギリシャ文字でしたっけ、これ。細分化してみると、

  • アルファ(プラス・マイナスで細分化できる)
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン

このうち、アルファとベータは「優遇」され、他の三つは「労働者階級」とされます。

 

普通だったら「もっと上の階級になりたい!」「チヤホヤされたい!」と思うのが

我々人間の性です。

でもこの世界は、幼少期から睡眠学習を施されており

階級に疑問を持たないどころかむしろ「イプシロンでよかったー!」と誇りに思うよう

仕向けられているんです。ヒェ……。

 

他にもいろいろシンボルはありますが、ここでは割愛して。

ひとまず物語の内容を追っていきましょう。

 

冒頭部では主に「ロンドン中央孵化・揺籠センター」の説明がなされます。

世界のスローガンは「共産・主体・安定」であることとともに(共産主義

孵化センターの内装やボカノフスキィ法について説明されています。

 

ひとつの受精卵から胚細胞がひとつでき、それが成長するのが通常の発生の仕方である。ところがボカノフスキィ法が処置されると、胚細胞は増殖して自己分裂を始め自分の複製を作る。8個の胚細胞が96個に分裂し、そのひとつひとつが完全な胎児となり、全部が普通の生体へと成長する。要するに、初めはたった1個の卵細胞だったものが、96人の人間になるのだ。これぞまさしく進歩と言わねばなるまい。

 

人間は一つの卵子に一つの精子が合体すると受精して生命が生まれますが、

この世界では「妊娠」自体が卑猥な言葉として扱われているほど、その営みを否定しています。

代わりに採用されている「人間の生産方法」がボカノフスキィ法です。

簡単に言えば、受精卵を細胞分裂の要領で分裂させて人間を増やす方法。

一卵性双生児という言葉があるように、一つの卵から沢山の赤ちゃんができるってこと。

なんか恐ろしいですね。

 

ここで階級の話も少し触れられています。

Q:どうやって階級を分けるのですか?

A:孵化時に与える酸素量(少ないと脳が発達しない→低階級)で調整する らしい。

 

 

 

ちょっとここまでまとめて「かなり分量多くなりそう」と思ったので

今回は概要説明で留めておきます。

また次の機会に話の概要をまとめておきますね。

 

 

追記:2024/02/09

まとめました

hayamaibdip.hatenablog.com

 

 

ではではー。

【雑談】 あけまして

あけましておめでとうございます。葉山です。

全然おめでたくないニュースから始まった2024年ですが

葉山は今年厄年が重なっており

大学入試やらFinal Examやらという具合で

とにかく先が思いやられます。

 

今回は新年の挨拶とついでに今年の目標を書いていこうと思います。

 

 

 

今年は大きなイベントが盛り沢山。

国内大学志望の葉山は9〜11月の間で試験を受け、と同時にFinal への対策もし……

と、先が思いやられるようなハードスケジュールを過ごす予定です。

健康に十分気をつける一年にしたいですね。

 

また昨年は友人関係や先生からいろいろな方面で問題が多発したので

今年こそ静かに生きていこうと思います。

葉山は頼るのに不器用な生き物らしいので、頼った結果矢が刺さるのはもう嫌です。

この前帰省した時に母から「あんた自己評価低すぎない?」と言われまくったので

とりあえず無理矢理にでも自分偉い、と言える一年にします。

自分で言ったところでどうにもならないんですけどね、

 

また、ご存知の通り葉山は大のコナン好き(特に怪盗キッド推し)ですが

コナン展覧会+映画春公開 というとんでもない爆弾を抱えているので

涙腺と財布の紐をしっかりしめて生きていこうと。

とか言いながら先日公開された「コナンVS怪盗キッド

初日一発目に行ってきましたが開始三秒で泣いてました。

いやオープニングからズルくないですかあれ(伝われ)

もう最初から格好良いんですけど、彼の抱えているものは尋常じゃなくて

それを救えるのは中森青子しかいないんだ……

そんな青子にすら青子が憎んでいる怪盗キッドの正体が自分であると隠して

嘘をつき続けて生きてるんですよ、彼は。

お父さんの死の真相を突き止めるために怪盗をちゃんと「罪である」と認識しながら

必死に怪盗やってるんですよ、彼は。

これが高校2年生ですよ、嘘だと言ってくれ。ありがとう青山先生……(落ち着け)

WANDSが書き下ろした怪盗キッドのための曲「大胆」は絶賛配信中です。

全人類聞きやがってください。

 

げふん。では改めて今年の目標。

いくつか立てるといいらしいので、とりあえず列挙していきます。

 

  1. 第一志望の大学に合格する
  2. 国際バカロレア35点で合格する
  3. 国語AHLで7点とる
  4. 自分を褒める割合と貶す割合を1:1にする
  5. 嫌なことがあったときちゃんと誰かに話す
  6. CASで歌のコンサートする
  7. さっさと課題終わらせる

 

本当は8. 早起きする を入れたかったのですが

初日から30分寝坊した(去年の起床時間と同じだったので生活に支障は出ない範囲)

ので、諦めました。いつも通り寝ます。

 

それでは本年も葉山をよろしくお願いします。