どうも葉山です。
7月実施のMock Examまであと200日を切ってしまったこの頃
焦りを感じながらブログを書いています。
さて今回は自己満のための記事です。
English B HLで扱うテクスト「Brave New World」の内容が
英語で読んでもわけわかんなかったので解説をしていきたいと思います。
日本語版や他の人の解説等々を挟みながら
どんな話だったん? ってことについて、じっくり考えてみようと思います。
Brave New World って?
あらすじ
Brave New World とは、1932年、Aldous Huxleyによって出版された小説で
George Orwellの「1984年」と肩を並べるほどの
ディストピア小説 として名を馳せています。
1984年もEnglish Bで扱っているのでいつか解説しますが、
葉山の主観だと
「1984年」→思考の統一、指導者かそれ以外かの二極分布
「BNW」→人間性の否定、各人間の階級+指導者で構成された社会
という感じがするので、「1984年」より差別や格差の描写が多いような気がします。
また、「働けて頭が良ければいい」みたいな各階級の役割がしっかり決められているので
「1984年」は個人よりの制約が多いと感じられた一方、
「BNW」は個人に加え階級の制約が多いなと葉山は感じました。
各階級の人々について、ほとんどが階級への疑問を持っていないというのも
不気味なところです。
登場人物
これはもう調べればたくさん出てくるので詳しくは書きませんが、
光文社にわかりやすい相関図があったので引っ張ってきました。
最近ドストエフスキーにどハマりしている葉山は「カラマーゾフ!?」と歓喜。
この中で特にキーマンとなる人物について三秒クッキング並みの速さで紹介すると、
- バーナード・マルクス → 主人公。α階級なのにイケメンじゃない人。
- ヘルムホルツ・ワトソン → バーナードのズッ友。ハイスペ故の孤独を感じる。
- レーニナ・クラウン → ナイスバディなβ階級の19歳。謂わばファムファタル。
- ジョン・ザ・サベジ → 野蛮地区(インディアン)出身の少年。シェークスピアが大好き
ざっとこんな感じでした。
階級
この世界には、人の身分を階級によって決められています。
我々は胎児のうちに生後の社会階級を決め、人数の調整をするのです。アルファ階級からイプシロン階級まで。
ギリシャ文字でしたっけ、これ。細分化してみると、
- アルファ(プラス・マイナスで細分化できる)
- ベータ
- ガンマ
- デルタ
- イプシロン
このうち、アルファとベータは「優遇」され、他の三つは「労働者階級」とされます。
普通だったら「もっと上の階級になりたい!」「チヤホヤされたい!」と思うのが
我々人間の性です。
でもこの世界は、幼少期から「睡眠学習」を施されており
階級に疑問を持たないどころかむしろ「イプシロンでよかったー!」と誇りに思うよう
仕向けられているんです。ヒェ……。
他にもいろいろシンボルはありますが、ここでは割愛して。
ひとまず物語の内容を追っていきましょう。
冒頭部では主に「ロンドン中央孵化・揺籠センター」の説明がなされます。
世界のスローガンは「共産・主体・安定」であることとともに(共産主義)
孵化センターの内装やボカノフスキィ法について説明されています。
ひとつの受精卵から胚細胞がひとつでき、それが成長するのが通常の発生の仕方である。ところがボカノフスキィ法が処置されると、胚細胞は増殖して自己分裂を始め自分の複製を作る。8個の胚細胞が96個に分裂し、そのひとつひとつが完全な胎児となり、全部が普通の生体へと成長する。要するに、初めはたった1個の卵細胞だったものが、96人の人間になるのだ。これぞまさしく進歩と言わねばなるまい。
人間は一つの卵子に一つの精子が合体すると受精して生命が生まれますが、
この世界では「妊娠」自体が卑猥な言葉として扱われているほど、その営みを否定しています。
代わりに採用されている「人間の生産方法」がボカノフスキィ法です。
簡単に言えば、受精卵を細胞分裂の要領で分裂させて人間を増やす方法。
一卵性双生児という言葉があるように、一つの卵から沢山の赤ちゃんができるってこと。
なんか恐ろしいですね。
ここで階級の話も少し触れられています。
Q:どうやって階級を分けるのですか?
A:孵化時に与える酸素量(少ないと脳が発達しない→低階級)で調整する らしい。
ちょっとここまでまとめて「かなり分量多くなりそう」と思ったので
今回は概要説明で留めておきます。
また次の機会に話の概要をまとめておきますね。
追記:2024/02/09
まとめました
ではではー。