どうも葉山です。
六月になってしまいました。
あと一ヶ月後にはMock Examまであと二週間を切り、
そして二ヶ月後には結果が既に出ているというこの恐怖。
なんだか少しずつ何かに追われている気がしますが、
そんなものからさりげなく目を逸らしながら
今日も懸命に生きています。
そんな葉山にも頑張れって言ってくれる家族がいるんですけど、
大学に入って一人暮らしか寮生活を始めたら
今よりもっと家族に会う機会は減るんだろうなぁ……。
きっとよく読む小説のように
久しぶりに会った父はボケて、母の皺はより深く濃いものになっていた
とか有り得そうで……寂しいなぁ……。
さて気を取り直しまして、
今回は葉山お手製の「Japanese Aの課題を解説するコーナー」第2回です。
第1回では「個人口述 / IOA」の解説記事を書きましたが、
今回はタイトルの通り「HL小論文」についてまとめていきます。
Japanese A の HL クラスにしか当てはまらないので
HL クラスの葉山くらいにしか縁のないような話になりそうですが、
葉山がちょうど今取り掛かっている課題でもあり
理解していないことがありすぎて困っているので
どうせならここで知見を深めておこうとする算段です。
ということで、葉山も十分にHL小論文を理解していませんが
なんとか頑張って考えてみようと思います。
HL小論文って?
主要情報について
HLの小論文は、文学または言語に関わるトピックを長期間にわたり研究し、計画、下書き、修正を行う過程を通して自らの考えに磨きをかけることにより、他者に依存せず批判的で創造的な読者、考える人、作者となる機会を生徒に与えます。この小論文で、焦点を絞った分析的主張をし、広く文学的、言語的観点から作品を探究します。また、引用や文献参照を行うなど学術的小論文の正式な枠組みに従うことが求められます。
(日本語A 指導の手引き 2019年版)
HL小論文とは、要するに今まで学んできた文学テクスト / 非文学テクストを用いて
何か一つ、ドーンと小論文を書く課題です。
おそらく授業中、自らが考えた探究の問いについてグループでプレゼンなんてことを
よくすると思うのですが(葉山の学校の授業はほぼそれの繰り返しです)
その内容をちょっと深めて、そのまま小論文の形に落とし込んだものというイメージです。
使用できる字数は、日本語の場合 2400 - 3000 字。
EEこと課題論文の字数が8000字だったことを踏まえると(葉山は日本語Aで書いた民なので)
実に半分の字数です。
先生が「書けること少ないから苦労するよねー」と言ってたのにも納得する字数ですね。
特に葉山は蛇足が多い書き方をするのが好きなので
余計に悩まされそうな未来が見えています。現在進行形で。
配点割合
評価でゲットできる合計点数は20点で、
得た合計点数のうち20%が最終評価に影響を与えます。
この数え方、葉山はいまだによくわかっていないのですが
とりあえず言語系は85%取らないと絶対7を取れない教科として有名なので、
最低でも17 - 18 点は取りたいところです。
(わかってない状態でできるのか??)
注意点
これはもう何回も言っていることですが、
一つの評価課題で使ったテクストは、他の評価課題でも用いることはできません。
例えばこのHL小論文に「堕落論」(最近のマイブームです)を用いたとしたら、
Paper 2 の課題には「堕落論」どころか坂口安吾の作品そのものを使用できません。
また、前回 Japanese Aそのものについて解説した記事で
じっくり時間をかけて書けるという話をしたと思いますが、
葉山の学校は7月序盤くらいにはほぼ完成させなくてはならないので
大して時間はありません。過去の自分はホラ吹きでした。
加えて、HL小論文で担当の先生からフィードバックをいただけるのは
たった1回きりです。
つまりどういうことかというと、
葉山「せんせー、表題こんな感じにしたんですけど、フィードバックもらっていいすか?」
なんてことを聞いてしまうと、
本文の修正を先生がすることが違法行為になってしまうというわけです。
(流石に相談くらいならいいと思いたいですが)
少なくとも、ドキュメントを先生に見せて
文章表現などのフィードバックをもらうタイミングはかなり考えた方が良さそうですね。
おそらくほとんどの場合は「第一稿が完成したタイミング」だと思います。
書き方を考える
1:トピックを考えよう
HL小論文の出来の要を握るのは、どのような問いを立てるかです。
この問いが綺麗に立たなければ、そもそもHL小論文は書けません。
後から少しだけ表現の仕方を変えるくらいならなんてことないと思いますが、
キャラクターの探究をしていたのに、急に時代背景なんてものに飛んでしまっては
論と表題にズレが生じます。それは良くない。
問いの作り方がわからない時もあると思います。
そんな時には、DPが推奨している概念を見てみましょう。
以前の記事に書いていたものを引っ張ってくると、
【IBDP】日本語A ってどんな教科? 課題で高得点をとるコツは? - IBDP体験記 現役DP生が国際バカロレアを解説してみた
- アイデンティティー 登場人物、もしくは作者
- 文化 時代や集団が持ち得る慣習
- 創造性 個人或いは集団、作者の創造性
- コミュニケーション 登場人物内、筆者と読者
- 変換 現実から何を以てテクストに落とし込まれたのか
- 観点 作者や事象などの観点との関連性
- 表現 概念や態度をどのように表現しているか
IOAの概念とはまた別なんですね、ややこしい。
ですがこの7つの概念、通称神セブン(勝手に呼んでいるだけ)は
HL 小論文のみならず、Paper 2 の分析観点でもよく用いられていたりするかなり優秀なやつ。
把握しておいて損はなさそうです。
もちろん知識の領域(AOK)も使えなくはなさそうなので一応貼っておく。
【IBDP】 Japanese A の評価項目:IOA(個人口述)って? 高得点を取るコツは? - IBDP体験記 現役DP生が国際バカロレアを解説してみた
自分が使いたいテクストと、これらの概念を関連付けて考えてみると
問い案をいっぱい作れると思います。
ちなみに葉山はアイデンティティやコミュニケーションの狂信者なので
そういう人の解釈や考えが山のように盛り込まれているやつを中心に選んでます。
2:序論
問いを作ったらいよいよ文章を書き進めましょう。
葉山式EEの書き方のように、最初から字数縛って書くことをお勧めしたいですが、
一旦自分の考えや書きたいことを思うがままに書いてから削った方が
さまざまな意見を取り出しやすいのでいいかな、とも思います。
なお、小論文なので
本論にかなりの字数を割きたいところです。
公式にどのくらいの字数配分が良いと書かれているわけではないですが、
葉山が今勝手に考えている感じでまとめると、
序論:600字
本論:1200 - 1400字
結論:600 - 800字(本論の字数による)
振返:400字
です。あくまで主観です。ご参考までに。
3:本論
問いについて自分が考えたことをしっかり根拠を元にまとめます。
評価項目によると、テクストの分析には
- 選択部分に対する鋭敏な理解
- テクストの選択と作者の選択についての考察、意義
これらのポイントをしっかりと抑えていくことが必要です。
多角的な視点から分析を重ねていきましょう。
ちなみに、葉山がよく拝見させていただいているEDUBAL 様によりますと
「トピックセンテンス」なるものが効果的なんだそうです。
要約文のことかな、それって要約文だよね〜♪(好きな文章発表ドラゴン)
ということで、それぞれ意見を述べる段落で
その段落が主にどのような内容を述べているのか、
それは主張にどのように関連するのかを常に意識しておくことが肝になるっぽい。
とにかく丁寧に分析しよう。
4:結論
これは特にいうことはありません。
本論内の考察でまとめられた、トピックなんちゃらってやつを繋げて、
一筋の線にするイメージです。
結局この小論文で問いに対してどのような結果・考察をしたのか?
というのをまとめるだけです。
正直600字もいらないかもしれない。
5:振り返り
どちらかといえばこちらの方が結論より字数必要かもしれない……。
どうやらDPくんは「研究の成果」ではなく「研究の意義」が大好きらしいので
この研究をすることで
・あなたはどのようなことを学んだ / 気付いたか?
・この結論は社会にどのように貢献するか?
というのをここでまとめていきます。
おそらく、作者の選択や結論中に含まれる要素的なものが絡んでくると思いますが
正直こればっかりは一旦全部書いてみないとわからないですね。
まとめ
ということで今回の記事では葉山がよくわかってない課題こと
「HL小論文」について解説してみました。
大まかな輪郭がわかった気がするので
ちまちま書き進めてみようと思います。
書いていてわかったこととか、体験記的なものは余裕があったら更新します。
ではでは〜