IBDPについて:現役DP生の日常

不定期更新。国際バカロレアについて現役生がぶっちゃけます。

第四週の感想。TOKについて

どうも葉山です。

今週は特にあったことはないように思うのでDP全体の話をします。

 

 

 

タイトルにもあるように、TOKの説明をしていきます。

TOKの正式名称は、

Theory of Knowledge

つまり

知の理論です。

 

 

 

ではここで質問。

Q : 1 + 1 = ?

 

 

 

 

 

当然わかると思います。2です。

田んぼの田とか、ひねくれて41とか言う人もいますが、これも正解。

 

 

 

 

では次の質問。

Q:どうして1+1=2 と言えるのか?

 

 

 

 

こう聞かれると何を言っているんだろうと思う方も多いんじゃないかな。

「だって一本と一本があったら二本じゃん!」というのが理論ですが、

じゃあなぜ二本と言えるのか、

その知識は一体どこから来るのか。

これを考えるのがTOKです。

何を言いたいんだかわかんない、モヤモヤするための時間です。

かなり得意不得意が分かれる教科ですね。

 

 

 

 

 

 

TOKにはガイドみたいなものがあって、

「この問いをもとに分析しなさい」という問いが先に明示されています。

これはありがたい。

 

 

 

 

 

と思わせないのがDP(n回目)。

 

その問いがまた難しいんですよね。

今ちょうどTOKのレポートを書いているのですが、例えば

「私たちの期待や前提は、私たちのものの味方にどのように影響するか。」

「本人以上に他の人の方がその人をよく知っているということは、あり得るのか。」

などがあります。

「なんなんこの問い」となるものがほとんどなので、

直感でこれなら書けそうと思う問いを選ぶことをお勧めします。

こんな事例を見てみると、1+1=2と考えないほうが

むしろレポートを書きやすいのではないかと思ってしまいます。

ちなみに私のテーマは、先ほど書いた期待や前提の話です。

 

 

 

 

 

TOKはレポートとオブジェ作成と、さまざまな課題があります。

私はまだレポートしかやっていないため、今回はレポートの話を。

 

 

 

 

 

 

レポートでは事物とテキストを比較する必要があります。

具体的にいうと、

「りんご(事物)」と「銀河鉄道の夜(テキスト)」みたいな感じ。

ここで重要なのはそれぞれのものに共通点がないこと。

例えば「りんご」と「青リンゴの歴史」だったら

品種開発や味など、共通点が比較的多いです。

例が難しいので言葉足らずのところは甘く見てください……。

とにかく、第三者から見ても明らかに

「これ絶対この観点同じやん!」とわかるものはダメですよーということ。

銀河鉄道の夜は文学作品だし、テーマは宇宙や友情であると推察されるので、

果物としてのリンゴとは接点は少ないはず。

生物的か、歴史的か、科学的か、みたいなジャンルで選ぶと区別をつけやすいです。

 

 

 

 

 

 

そして分析にあたって重要なのが、AOK

TOKはTheory of Knowledge であるのに対し、

AOK

Area of Knowledge.

つまり

知の領域です。

事物やテキストを特定したら

自分の知識をどの分野で使うか特定する必要があります。

 

例えばリンゴだったら

・栄養価としてみる「植物的な」リンゴ

・品種改良されてきた「歴史的な」リンゴ

・禁断の果実として見られてきた「宗教的な」リンゴ

・赤色と黄色のコントラストを映えさせる「芸術的な」リンゴ

と、さまざまな解釈ができますよね。

暴論だと思う方もいるかもしれませんが、

多角的な視点を持つことはそもそものDPにおいて重要です。かなり。

 

そしてこれに関連付きそうな「銀河鉄道の夜」の視点としては、

・十字架の駅が出てくる→「宗教」

宮沢賢治の興味があった農業→「植物」「自然」

とかがありそうです。

 

この共通点をもとに、どの問いが使えそうかを見てみるとやりやすいです。

逆に言えば、

これ以外の視点を入れると話が逸れる可能性が格段に上がるということ。

自然の話をしたいのに急に織田信長が出てきても困ります。

また、字数制限(今回のレポートだと、日本語600字・英語300字)であることから

かなり書く範囲を狭めないといけなくなります。

となると、視点を特定する必要があります。

この特定された視点、及びそれに関連付けることのできる知識は大体

AOKに含める事ができます。これは個人の見解ですが。

TOKとAOK。それぞれをうまく活用しながらレポートを作成していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今のところTOKはこんな感じです。

また追記情報があれば更新します。

では、また。