【課題解説】 日本語A Paper 1 ってどんな課題? どうやったら高得点になる?
どうも葉山です。
卒業してもう二週間になりました。
とはいえ普通に平日なので我が家のご両親は見事に仕事に行っております。
ので葉山、珍しく、自炊しております。
お得意のラーメンとかうどんはもちろんですが、
基本的に冷蔵庫の中に余ってる野菜使ってなんとかしております。
最近は親子丼と玉ねぎにハマってますね。ラーメンにしみしみの玉ねぎ入れるの美味です。是非。
ということで久しぶりに更新した今回の記事ですが、
葉山の代名詞になりつつある「日本語A」の解説です。
これまで「IOA / 個人口述」と「HL小論文」については解説をしたのですが↓
実は「Paper 1 」と「Paper 2」については解説してなかったんですよね、
外部評価なのに。
それが心残りだったので記事更新あと2回分の残機を残しておいたんですけど、
まぁそれはおいといて。
今回はJapanese A 外部評価課題で毎回8割9割は取ってた葉山の
Paper 1 攻略術をご紹介します。
まずは改めてPaper 1(書くの面倒なのでP1って略します許して)の概要を簡単におさらいした後に、
じゃあどうやって対策したか? ってことを
いろいろ考えていこうと思います。
P1 って何?
試験問題 1 には、初めて読む非文学作品の抜粋が 2 つ含まれています。そのうちの 1 つについて設問に対する分析を書きます。ここでいう「設問に対する分析」とは、課題文の技法や形式に関わる点について検討するよう求める考察を促す問いに基づいて、課題文を探究することです。
課題文はコース要件のリストに記載されているテクストタイプのいずれかが出題されます。それぞれの課題文は、異なるテクストタイプから出題されるように考慮されています。
(指導の手引きより引用)
ちょー簡単に書くならば、
「初見の非文学作品を分析しよーっ!」です。
初見というだけあって、自分に合うか合わないかすらわからない非文学テクストが
ドーンと目の前にやってきた挙句「ほいこれ分析してー♡」って言ってきます。
合うやつだったら喜んで手を取りますが、合わないやつだと最低な気分です。
念願の握手会なのにいざ会ってみたら理想と違って愕然とするオタクと一緒です。
ので、さすがに葉山とて本番前は「スリザリンは嫌だ……ッ!!」ならぬ
「社説は嫌だ……ッ!!」と呟きながら天に祈ってましたね。
どう足掻いたって、嫌なものは嫌。
初見無理やんけと思うのはみんな同じです。
こればっかりは場数こなす+分析の仕方を抑える しか攻略法がありません。
んで改めてここで鍵となる言葉が出てきましたね、
「非文学作品」です。
非文学作品 ってなーに?
過去記事でも何度か登場したことがあるこの言葉。
簡単に説明すれば、「文学作品」ではないものです。
(説明になってねぇよ)
えーっと、もっと噛み砕いて説明すると、
言語と文学で扱う「作品」というのは
「文学作品」と「非文学作品」に大きく分けられます。
例えるなら、レモンをテーマにした作品を作ろうとした時に
レモンを題材にした文学作品にすると梶谷の「檸檬」になり、
レモンを題材にした非文学作品にすると「レモンの研究レポート」みたいになります。
個人的な解釈は
万人が異なる解釈を持ち合わせることができる可能性があるのが「文学」で、
万人が等しく情報を得ることができるのが「非文学」だと思ってます。
ここで質問。
「せんせー! 情報提供する非文学っていっぱいありますよねー?」
「そーだそーだ! 新聞とか広告とかいっぱいあるじゃんー! どーすんだよ!」
その通りですね。
実は非文学テクスト、いっぱい種類があります。
非文学、ですので文学じゃないテクストを持ってきます。
具体例を挙げてみますと、
【IBDP】 Japanese A の評価項目:IOA(個人口述)って? 高得点を取るコツは? - IBDP体験記 現役DP生が 国際バカロレア を解説してみた
- 広告
- 新聞記事
- 社説
- 意見コラム
- 解説本
- 映画 などです。
何回も引っ張りすぎてお馴染みになりつつあるこの引用ですが、
こんな感じで、非文学テクストっていっぱい種類があるんですよね……。
ここで恐ろしい事実ですが、
これ全部、ある程度分析できるようにしないといけないのです。地獄か。
(流石に映画は分析しませんが)
もちろん頻出するものとそうでないものがあるので
ある程度カテゴリで括ることは可能だとは思いますが。
ちなみに頻出する非文学テクストだったなと感じているのは
- 企業広告
- インフォグラフィック
- 社説
この3つだったかな、なーんて思ってます。
他をよく覚えていないだけで、出たかもしれないんですけど、
大体この3つ押さえていればなんとかなる、気がする。多分(かなり無責任)
その他形式について
本番の紙には、この非文学テクストが2種類掲載されています。
このうち、SLは2種類のどちらか1つのみを選択して分析すれば良いですが、
HLは2種類どちらも分析しなければなりません。
そのため、握手会に行ったのに好みの女の子とそうじゃない女の子がいたら
SLは好みの女の子のみに握手しに行ける! はっぴー! だけど、
HLは好みじゃない女の子にも会わなきゃいけない、ちょっと萎え ってなります。
なのでHLの方が制限時間が長いんですよねー。
※別に女の子はみんな可愛いんですけど、男の子もみんなイケメンなんですけど(弁解)
あくまで握手会に来たオタクを誇張して例え話にしているだけです。
ちなみに、制限時間の話が出たので一応書いておくと、
SL:1h15min
HL:2h15min
です。
なので、IBがP1問題を解くために目安にしている時間は、
1テクストあたり「1時間」ですね。
ので、HLで換算すると
1時間で1テクスト × 2 + 15分の添削時間 という解釈です。
15分もあれば壊滅的な文章をそれっぽく見せるための推敲はなんとか出来ます。
推敲の時間は確実に取るようにしましょう。じゃないと悔いが残ります。
それではここでまた質問。
「せんせー? じゃあ私たちは1時間でどのくらい書けばいいの?」
この質問の答えですが、
葉山の学校で教わった回答は、1テクストにつき
原稿用紙4枚分(1600字程度)
でした。
多いなと思う人が過半数だと思うんですけど、書いてると意外とあっという間に終わります。
HL小論文で字数が足りなかった、はたまたIOAが10個の箇条書きで収まらなかった
と同じ理論です。
多そうに見えるものは、実はそんなに大した量ないのです。
逆にこれくらいの量書かないと分析として十分な質に達していないとさえ言われています。
葉山がリミッター解除して(練習だったので)思いつく限りのこと書いたら
余裕で原稿用紙7枚(字数換算して2800字?)書いてました。
いかにどれだけ要点を意識して書いていたのか思い知った経験でしたね。
こんな感じで、分析で何が求められているのか、
それをどのくらいの文章量で記述しないといけないのか、考えなきゃいけないというわけです。
??「じゃあ葉山はどうやってP1やったんだー? 」
葉山がやってたこと
ということで、実際に葉山がどんな感じでP1をこなしていたか、
覚えている範囲のことをご紹介します。
1:分析の方法パターンを固めておく
このテクストタイプが来たらこう、というのを
ひたすら考えてましたね。
葉山は IOA で広告分析とはお友達になっていましたが、
インフォグラフィック(これはギリギリ広告の親戚枠で押さえつけている)とか
社説とかが地獄でした。特に社説。まじで無理でしたね。これだけ点数7割でした。
社説の何が楽しくないって、ザ・非文学らしい、情報の羅列文なんですよね。
作者の意図を汲み取るのが非常に難しい。ただの時事問題の解説。
文学大好きな人間にとっては苦行です。まだディストピア読んで思考破壊された方がマシです。
とか思って、最初の頃は毛嫌いしてたんですけど、
実は社説って、書き手の固定観念や偏見(言い方)が露骨に現れる面白いテクストなんです。
よく葉山が特定される原因に「書き方がそっくりだった」と言われるのですが、
そんな感じで、文章には書き手の個性や視点が色濃く反映されます。
文学か非文学かを問うことなく、作品には少なからず作者の介入の余地があるし、
介入しなければ作品は成立しません。無自覚に何らかの意図や思考が働いています。
でもいまだに広告分析の方が好きです(なんで)
ということでフライングしちゃったんですけど、
主にテクストタイプで書かなきゃいけないなーって感じたことは
- 広告→ビジュアルと主張(文章)の相乗効果、イメージアップについて
- インフォ→ビジュアルと文章が「主張」とどう関連するか
- 社説→論の進行方法、および書き手の視点と偏見
だったかなー。
インフォと広告の違いがちょっとわかりにくいので概念的に説明すると、
広告だったら
ビジュアル⇄説明文章
対して、インフォグラフィックは
ビジュアル→主張の補佐 説明文章→主張
の方向性が強いのかなって思ってます。
もちろん両テクストにこの視点が完全に入っていない、というわけではないんですけど、
あくまで広告は「感情を引き寄せる」もの
インフォグラフィックは「情報を発信する」ものという側面が強いので。
ついでに書くと、広告は大抵の場合プロモーション、つまり広報に使われるので
「企業 / 製品 の良い側面をどの程度伝えているか?」という視点を加えると
分析しやすいんじゃないかと思います。
2:日常的に分析をしてみる
日本語Aの授業以外でも分析をすることはよくあると思います。
特に地理。ニュース記事とか論文を読んで資料を作るなんて作業をよくしていたので、
それこそ社説の練習じゃないですけど、
筆者の主張とデータベースの文章がどの程度織り混ざって、
どのような段落構成で書いてあるのかなーなんてことを、空き時間に考えてました。
あと夜ご飯食べてる時のテレビ。これかなりおすすめなんですけど、
CMやるじゃないですか。
その時の一コマをぱっと切り取って(印象に残る部分でいい)
コマの配置とか、受け手に伝わりやすくするためのレイアウトの工夫点と効果を
ざっと4〜5個思いつくようにする。
深く考えなくていいので、ただ着眼点を鍛えるという意味での話。
これだけで、広告やインフォグラフィックなどに使える「視点」はまずクリアです。
テレビはゆっくり見たいという人でも、
例えば校舎内に掲示してあるポスターとか、
新聞に混ざって入ってた企業広告とか(これだとモロ非文学ですが)
そういうものでぱっと考えてみるとおすすめです。
3:分析文書く時の定型文をある程度作っておく
分析何書いたらいいかわかんない、ってなった時は
大抵の場合脳がショートして、何もかもが手付かずになるものです。
これはP1に限る話ではないですが。
なので、少しでも頭のメモリを使わなくていいように
こういう構成で論を進めたいなーというのを漠然と考えておく
もしくは練習で鍛えて叩き込んでました。
一応今覚えている限りで葉山の実際の構成を書いておくと
- 基礎情報、テクスト内で提案されている問題や主題について
- 前半抜粋①(可視、洞察どちらも)
- 中盤抜粋②(〃)
- 後半抜粋③(〃)
- 作者の主張とテクストの関連性
こんな感じだったかなと思います。最低でも抜粋は3つ書くということと、
この抜粋部分がブロック状になるのではなく、ある程度つながりがあるような形で
描き進めたいなーということを意識していました。
ただのレンガにするのではなく、レゴブロックで積み上げられるようなイメージで。
ちなみにこういう一貫性のある文章を書くうえで重要なことは
個人的に「接続語の使用法」と
「最終的に主張したいことを補佐する証拠としての機能をどれだけ押し付けるか」だと思ってます。
結局は最後まとまりが良くならないと小論文じゃないので。
4:実際の問いを使って他のものを分析してみる
あまりおすすめではないけど、
実際に過去問で出てきた問いを使って、
新聞広告データベースなんかに載ってる広告を分析するなんてこともできます。
場数こなしたい人におすすめ。
ただそもそも論、P1って実際の問いの変化があまりないんですよ。
(ほぼ「ビジュアル / 構成が作者の主張をどのように補佐しているか?」なので)
だからずっとやってると飽きます。やってる意味がわからなくなったら負けです。
でもこれは負けていいと思います。
個人的にはこれは P1 向けではなく P2 向けです。はい。
5:速攻でメモを作る(思考を文字に書き起こす)練習をする
小説家の端くれ葉山が大得意なことですね。
考えを口に出すのと同じような速度、分量で思考を文章に書き起こします。
小説書いてる時も、頭の中に思いついた思考と文章が結びついて手に伝わってるし、
今のこの文章も書いてる時は手だけ動いている感覚で、
実際に「あー頭使ってるなー」という感覚はあまりしていません。
無自覚に使ってるだけなのでその分糖分補給は必要ですが。飴がすぐ無くなる。
戯言は置いといて、
IBOというか葉山を指導してくれた先生曰く、
本文を書き出す前に「10分程度」論の構成を考える時間が必要だとのこと。
書きながら迷走するのって、小説なら楽しいんですけど
小論文、しかも時間が限られている中でやっちまったとなれば、それは焦りにつながります。
「うわーん、握手会行きたかったのに間違えて戦隊ショーに来ちゃったよー!」ともなれば
オタクは悲しみのあまりその日の晩飯を食べないでしょう。
よってプランニングが大事になります。
こういうことを書きたい、こういう主張をしたい、ここに行き着きたいという主張を
まとめる必要があるのです。
それを素早く書く、思いついた時に走り書きできるようになる訓練は
積んで損はないと思います。
ついでに言えば、発見したこと、気づき、考えを紙に書きながら行なっていると
思考のプロセスが見えて楽しいですよ。
スクラップにしておけば学習者ポートフォリオにも役立ちますので。
こうやっていっぱい書いたものを消したり統合したりして、
先述した構成説明でちょこっと紹介した「抜粋の分析」が出来上がっていくわけです。
時間との兼ね合い、そして主張との合致率を考えながら
「これは主張しなきゃダメ」「これは書かなくても大して変わんない」そして、
「時間ないからこれは書けないな」という断腸の思いをすることだってあります。
葉山はこれを練習で一回だけ味わったんですけど、
先生からの添削で見事にそのポイントの指摘が返ってきて普通にショックでした。
ちなみに先生に「書こうと思ってたけど時間がなかったの!」といちゃもんをつけたら
「じゃあ書けるくらいのタイマネをしなさい」とド正論が返ってきましたね。
おかげでひたすら時計見ながら書く癖がつきましたし
最終試験では20分余らせて書き終えてました。これには葉山氏も得意げな表情。
とにかく書き込んでいいので、メモを作ること。
逆に言えば、メモをいっぱい書き込めるほどいろんなことに気付ける「視点」を持つことが
P1攻略の鍵です。
どうしても初見なので気付けないことや取り零してしまうことはあるのですが、
それを極力少なくできるように場数を踏んでなんとかしてください。
まとめ
ということで今回は 日本語A Paper 1 の課題解説、
及び高得点の鍵についていくつかご紹介しました。
よくよく考えたら最終試験前はP2の対策ばかりしていた葉山ですが、
P1 もそれなりに考えてたんだなーってことに改めて気付かされたましたね。
「初見」ってだけあってなかなか難しいんですけど、
その分頼りにならざるを得ないのが「経験」と「視点」なんだと思います。
なんだか P1 以外にも通じそうなことですが。えへへ。
ではではー。