【課題解説】 音楽「音楽の発表」ってどんな課題? どうやってレポート書いた?
どうも葉山です。
葉山は現在寮に入っているのですが、卒業も相まって今月中には退寮することになりました。
次帰ってくるのが2月後半かーなんて思うとちょっぴり寂しい気もしますが、
巣立つための準備を着々と進めたいと思って、いろいろやってます。
例えば、どうせここで解説記事は出そうと思っているのですが
後輩に自分の得意な国語や音楽を教えてやろうかと。
音楽は葉山の学校には誰もが認める「権威」がいるので諦め、
国語は先生に聞いてみたところ、ものすごく苦笑いされました。
じゃあいいもん、遠慮なく帰るもん。けっ。
さて今回は、前回の記事に引き続き課題解説のコーナー。
「文脈」ではなく、「発表」について、いろいろと解説するというか、考えてみようの会です。
一応葉山の実例を引っ張りながら解説しているため
信憑性に欠けることは流石にないと信じたいのですが、
まぁそこも一興ということで参考にしていただければ。
課題解説
この評価要素においては、完成作品の芸術的意図を伝えるという目的のもと、4つの探究領域からの音楽を発表します。提出される評価課題は、本コースを通じた生徒の研究者、クリエイター、演奏者としての取り組みの集大成であり、学習を終えた時点で、生徒が全人的でバランスのとれた音楽家になっていることを実証するものです。
(指導の手引き2022 より引用)
「音楽の発表」では、4つの探究領域を用いて音楽作品を制作します。
制作といっても、「作曲」と「演奏」ですね。
ここでいうところの「4つの探究領域」とは、前回の「文脈」でも解説しましたが、
です。もっと簡単にするなら、
- 政治や宗教、社会のあり方に影響を与えたりそれそのものに重要な音楽
- 聴いて楽しむ、演奏して技術を向上させる方面の音楽
- ダンスやアニメなど、エンターテインメント方面に大きく影響を与える、もしくは受けた音楽
- DTMやDJなどテクノロジーがふんだんに使われた音楽
です。正直4はこの課題で使ってないのであまり妥当な説明ではないかもしれない。
(過去記事より参照)
これです。前回の課題では探究領域4は使われていなかったようですが、
今回は「作曲」あるいは「演奏」の観点として探究領域4を使うことが求められます。
ちなみに他の指導の手引きや先生によっては、
この「探究領域」という言葉を「Area of Knowledge」つまり「AOK」と略すこともあります。
なんぞやと思っていた人、これです。解決!
※ただし TOKにも一応「AOK」は存在するので、混ざらないように注意。
ということで、今回の記事ではもうちょっとこの探究領域について
詳しく深掘りしてみましょう。
1. 社会文化的また政治的表現のための音楽
社会文化的、政治的表現ということで、
概略でも説明しましたが、この音楽に分類されるものは、
大抵「曲が政治的・社会的な文脈を持ち合わせる」あるいは「そのような文脈を表現する」
作品です。自分が作曲するか、他者が作曲したかに関わらず、ですけど。
代表的なものは宗教音楽でしょう。
音楽がどうとかこうとかに関わらず、歴史と宗教ってかなり密接に関係しています。
葉山が歴史学やりたかったというのもちょっとありますが、
例えば日本史だとキリスト教関連の出来事が戦国・江戸時代でかなり取り上げられていたり、
奈良・平安時代では仏教と政治というのが密接に関わっていたように思います。
こんな感じで、宗教音楽は当時の政治や社会に強く影響を与えるものとして位置付けられていて、
作曲家も、それらしい雰囲気を演出するための工夫を曲中にいろいろ隠しています。
キリスト系音楽のアーメン終始や四声進行、ニ長調での作曲はこれの代表例ですね。
あくまで葉山が持ってる知識をアイデアとして提供しているだけなので、
詳しい調査は音楽民の皆さん自身で、どうにか文献を漁っていただければ。
また、そもそも論政治と関連した作品を作っている作曲家も実はたくさんいます。
特にショスタコーヴィチは、ソ連から強く影響を受けた作品を作ってたりします。
大抵の場合プロパガンダとして使われるか、政治批判として使われるかですけど、
とにかく政治や社会そのものに対する反抗を作品にする人もいるということで。
この点、文学作品とも共通しているなーと文系葉山として感じてみたり。
2. 聴くため、演奏するための音楽
これは探究領域3との区別がちょっとややこしくなりがちなのですが、
とんでも簡略化すると、どちらかといえば
「2=聴く・演奏によりワクワク 3=演奏に伴う動きや映像などでワクワク」という感じで
二種類のアーニャ(SPY FAMILY)を召喚するイメージで。
探究領域2では、例えば吹奏楽でよく演奏される曲とか、
オーケストラでよく聴くような音楽が該当します。ジャズもこれっぽいです。
葉山はラテン音楽を使いました。
かなり個人的な文脈や経験が活きる探究領域です。
3. 劇的なインパクトのための音楽、動きを伴う音楽、エンターテイメントのための音楽
先ほどもちょっと書いた通り、探究領域3の音楽は演奏に伴う動きや演出がすごいです。
アニメ音楽や劇中歌、さらにはミュージカル系の音楽が望ましいとされていて、
作品の雰囲気形成や、演者の動きにどのように音がついていっているか、あるいは
リードしているかなどなどを分析する枠です。
これもかなり個人的な経験が活きたなー、
アニメ大好きマン、歌大好きマンの葉山は、この探究領域が一番楽しかったです。
4. 電子・デジタル時代の音楽テクノロジー
少なくとも、ボカロを使いたいという理由で音楽を選んだ葉山にとっては
とんでもご褒美企画でした。
指導の手引きには「EDM」や「電子音楽」などが掲載されていました。
誰でも一度はEDMがマイブームになる時期があるんじゃないかと勝手に葉山は思ってますが、
今こそそのマイブームを発揮する時です。(海外広告の変な日本語みたいになっちゃった)
「作曲」と「演奏」
この課題では、作曲と演奏、どちらもこなす必要があります。
ガイドやサンプルを見てみると、作曲→2曲 演奏→2曲 と
バランスよく双方の課題をこなさないと行けなさそうな雰囲気があったので
こりゃタイマネが大変じゃ、と頭を抱えた記憶があります。
加えて、全ての探究領域を網羅しなければならないとなると
「一体どの探究領域を 作曲 / 演奏 すればいいのぉ?!」とかなり荒ぶります。
葉山も説明当初はかなり荒ぶっていました。
ここで考えたいのは、探究領域の特徴を自分がどう表現できそうか? ということ。
葉山の場合に置き換えて考えてみると、
例えば、宗教音楽は確かにピアノなら演奏できるものがいっぱいあるかもしれないけど、
葉山の専門楽器はドラムスやパーカッションですから、
宗教音楽でそれをやるのは難しそうだなー、ということでこれは「作曲」。
テクノロジーを使わなきゃいけないならきっとそれは「作曲」せねばならないだろうなー
ということでこれも「作曲」。
じゃ残りの二曲は必然的に「演奏枠」だなー という感じで決めました。
もちろん、あくまでこれは「ドラムス・パーカッション」をやっている葉山の主観なので、
別の楽器の人では違う考えを持つ可能性も十分あると思いますが。
正直に書くと、
実は葉山、「演奏」課題やってないんですよね。
以前どこかの雑談記事でほざいた気がするのですが、
葉山は本校の音楽部に所属して、いろんなところで演奏してきた経歴を持っているのですが、
たまたまそこで演奏した曲が探究領域2と3に当てはまりそうなものだったので、
その音源や動画をそのまま最終成果物として提出しています。
なので葉山、実質この課題は作曲しかしてません。すごく楽でした。
その分譜面にヒィヒィ言ってたけど。
葉山の場合
かなり前の部分で自分の実例を語っていたような気がしますが、
その他気にかけていたことを箇条書きで紹介します。
⚫︎このレポート、実は字数がとんでもなく少ないです。1200字です。
前回紹介した「文脈」のおそよ 1/3 です。おっかねぇ。
ですが、このレポートはあくまで「プログラムノート」的な位置付けなので、
そこまで詳細な分析をするべきではないはず。
それこそ、コード単位での分析まで至らなくても良いです。あくまで主観ですが。
⚫︎プログラムノートの文章部分では、字数を減らすため、
主に「なぜその探究領域に該当するのか」と「作曲・演奏で工夫した点」について
できるだけ理由も含めて、詳細に説明することを心がけていました。
特に「なぜその探究領域に〜」では、作品が作曲された背景や、
そもそもの探究領域がどのような特性を持っていて、それがどのように曲と合致するか、
なんてことを中心にまとめていました。
⚫︎探究領域1を作曲した葉山の例ですが、
先生が(おそらくかなりの深夜テンションで)コンテクストをゴリゴリに反映した
表題をつけなさいと言われてしまったので、黒歴史並みに酷いタイトルがつきました。
自分の中に眠っている厨二病心を無理やり引っ張り出して書きました
当然 葉山は納得いかなかったんですけど、先生にはとても高評価だったようなので、
皆様、曲の表題には探究領域を十分に反映させましょう。恥じらいを捨てましょう。
⚫︎曲の背景や作品の特徴をまとめるために、かなりの引用参考文献を使った気がします。
文献というか、音源も含めて。
特に「探究領域4」では、葉山は自分の好きな音楽を参考にしながら
コード進行やベースパート(ゴリゴリの打ち込みスラップ)を作っていたので、
葉山の好きなミュージシャンたちの名前が引用参考文献にズラーっと並んでいるという光景。
引用参考にキタニタツヤやツミキの名前が出る日が来るとは。壮観でした。
⚫︎プログラムノートの下部には作曲課題の譜面を張ることができます。
ここには惜しみなくGaragebandのスクショや譜面やらを貼っていました。
字数に入らないので。写真万歳。
⚫︎音源の部分は、主に発表時のものとソロパート切り抜き場面という
二種類のものを貼る必要があります。
葉山の場合はある曲のティンバレスソロ部分と、もう一曲のドラムス部分を使ってました。
が、ドラムス部分は直近まで練習していたので上手く録れたんですけど、
ティンバレスは半年くらいブランクが空いていたので、
自分でも納得がいかない出来のまま提出してしまいました。
先生にも「お前半年前の音源の方が上手いやんけ」と言われるくらいには。
心の中でスライディング土下座してました。だって後輩に引き継ぎしちゃったんだもん(言い訳)
とにかく、音源はこまめに録っておくべきですね。後悔してます。
⚫︎また、音源の部分にも当然時間制限があります。
ので、せっかく作った作品が全部音源として収録できない可能性があります。
葉山もこの課題だったか、それとも別の課題だったか覚えていませんが、
実はこのパターンが一個だけあって。
そのため、思い思いに作曲するのは全然いいんですけど、
収録時間を十分に考えた上で作曲してね。じゃないとアウトロが入らないので。
まとめ
ということで、「音楽の発表」という課題について、
葉山の実例をもとにいろいろと解説してみました。
字数も少ないし、書けることも少ないし、かなり鬼畜な課題だと思うんですけど、
その分「DP音楽」らしい作曲や演奏ができる課題だなーと感じます。
葉山は作曲したくて、もっと細かく言えばボカロをやりたくてDP音楽を選んでいるので、
宗教音楽は酷い出来でしたが DTMは自分にとって最高の経験になったなーと感じています。
趣味で「音楽」と話すときに「聴くのも演奏するのも作るのも」と言えるの、
ちょっと格好良いじゃないですか。えへへ。
次回の記事は、音楽の内部評価「音楽の実験」について解説します。
ではではー。