IBDP体験記 現役DP生が 国際バカロレア を解説してみた

不定期更新。国際バカロレアについて現役生がぶっちゃけます。

【IBDP】そもそも国際バカロレアって何? 世界で認められるワケって?

どうも葉山です。

このブログを始めて一年です。

小説も今週で一区切りつく予定です。

Mock や Final に集中するためにも犠牲はつきものということで

全力で数学と向き合っていこうと思います。

(早速今週の課題の意味が分からなかった人)

 

さて今回は、ふと過去記事をまとめてきて思ったことを。

葉山のブログでは、国際バカロレア:通称IBDPについての記事をまとめているのですが、

そもそも

国際バカロレアってなんぞや?

ってことをまとめていなかったことに気づきました。

そりゃそうですよね、国際バカロレアについて知りたいのに急に細かい説明されると、

太陽系わかってないのに地球という惑星に水が存在する理由聞かされてるみたいで

意味不明だったと思います。すみません。

このブログの読者きっと半分くらい葉山の同級生か学校関係者だと思っているので

すっかり忘れてました。忘れたがってました。

 

ということで、国際バカロレアについての簡単な説明と

なぜ重宝されているのかについて

ざーっとまとめていこうと思います。

そもそも国際バカロレアについてあんまり知らない人必見です。多分。

 

 

 

 

国際バカロレアって何なん?

概要

国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。

https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/

 

国際バカロレアは、1968年にスイスのジュネーブで発足した資格です。

その大きな目的は、多様な生徒の違いや国の違いで生まれる意見を十分に理解して

問題解決をすることができる人を育成することにあります。

なんだか「ようこそ実力至上主義の教室へ」みたいな固い感じもしますが

世界中に蔓延っている様々な問題に関心を深め、主体的に解決していこうとする

いうならば「世界のリーダーの権化になってみよう」というプログラムなんだそうです。

 

絶対関係ない教科もありそうな気がします、数学とか数学とか。

 

分類

 

国際バカロレアにはいろんな種類があります。

国際バカロレアの分類 by 文部科学省

簡単にいうと、

  • 小学生=PYP
  • 中学生=MYP
  • 高校生=DP

です。IBCPは日本で導入されていないということであまり気にしていませんが、

これも面白そうなプログラムですね。

 

国際的に使われている資格

 

国際バカロレアは「国際」と銘打たれているだけあって、

世界中で使用できる資格です。

以前過去記事でも書いたような気がしますが、

hayamaibdip.hatenablog.com

 

国際バカロレアを取得していると、国際バカロレア枠という場所で専門の受験ができます。

特に大学受験、DP資格で出願できる大学はかなり多いです。

2022年3月現在、国内でDP資格を用いて出願できる大学の数は

私立:40校

公立:7校

国立:21校

の合計68校となっています。若干名とはいえど、確実に枠が確保されているのは大きいです。

 

また、ほとんどの大学は面接で試験をしてくれるのですが、

私たちDP生はほとんどの場合内部評価で口述試験を行なってきているので

喋るのに強くなっています。だから、比較的自信を持って挑めそうな気がします。

 

世界を見てみると、国際バカロレア資格を持っている人を受け入れる大学は

日本よりもはるかに多いです。

海外大学で学んでみたい、と思っている人にはうってつけの資格ですね。

 

学べること

 

国際バカロレア、特にDPでは学ぶことのできる科目が6つに絞られます。

確かに、これによって知識に偏りが出るのは事実です。

実際葉山は化学をとってないので、

ある日レポートを書いている隣の理系民ちゃんに

「なーなーmolって何や」と聞いて、近くにいた大天才ちゃんに

「葉山それはやばいで」と言われました。その通りだと思ってます。いまだにわかりません。

 

そんなこんなで学ぶ内容に偏りができることが、DP生が共通テストを受けるのは

難しいと言われている所以です。

学んでいない学問があることに加え、数学なんかほとんどを電卓で解決できてしまうので、

普通の高校生と少し違う方向性で学習を進めることとなります。

きっと我々生徒より、親御さんの方が苦労しそうな気がします。

 

逆にいえば、

学んでいる内容やこなしている課題はそんじゃそこらの高校生には負けない。

きっと一般の高校生が期末テストに向けて勉強している頃、

葉山たちは各科目に応じてレポートを執筆し、

三種類のテストに向けてそれぞれ的確に対策をして、

そのとんでもなく重い課題が三つ四つ一気に同時並行で進んでいるんです。

期末テストに向けた勉強も確かに相当ハードだと思いますが、

DP生はそれと同時に実験をしたり、8000字のレポートを書いてたりします。

その分、自分の興味関心を伸ばせる環境が、国際バカロレアにはあるわけです。

 

どんなメリットが?

世界に羽ばたく切符を掴める

 

DPは24点撮ることができればフルディプロマとして取得認定されます。

また、DP満点は45点です。

これを踏まえて、世界の名だたる大学のスコアを見てみると、

こんな感じになっています。(以下サイトを参照しました)

comoraki.com

 

30中盤取るだけでもかなりしんどいですが、

それでも30点代をとって海外大学に行ける可能性があるのが、DPという資格です。 

 

また、国内でも数々の大学を受けることができます。

筑波大学はDP入試に力を入れている大学の一つですが、

ICU上智、横市なども国際バカロレア入試を扱っている大学として有名です。

 

思考プロセスが身につく

 

特にTOKなんかでは批判的思考をつけることができます。

その問いを考える上で、言葉の意味をちゃんと考えたり

自分の事例が説明でどれほどの信憑性を持ち合わせるのか考えることで

自ずと人にものを伝えるために重要な思考プロセスが身につきます。

 

自由に学びを広げられる

 

教科選択もそうですが、自分の好きな学問や分野を重点的に学ぶことができます。

例えば、興味のある科目について詳しく論文を書くEEとか。

hayamaibdip.hatenablog.com

 

他には、自分の興味関心について活動できるCASとか、

hayamaibdip.hatenablog.com

 

特にCASは葉山がDPの中で最も好きな活動です。

このCASのおかげで忙しい中でも大好きな執筆活動を継続できましたし、

作曲や歌唱など大好きな音楽に新しい形で挑戦してみたり

地域や世界に貢献できるような活動を意欲的にするようになりました。

こんなちっぽけな島でもできることはたくさんあるんです。えへへ。

 

 

まとめ

 

ということで今回は国際バカロレアについてのざっとした説明と、

世界で認められるわけをまとめてみました。

 

楽しいこともいっぱいありますが、それでも勉強する内容は正直とても難しいし

レポートに追われてとんでもなくメンタルをやられたりします。

人間関係も不安定になるし。

それでも、かけがえのない学問が得られる、そんなプログラムだと葉山は思います。

 

 

ではでは〜

【雑談】 久しぶりに母校に帰ってみた話

どうも葉山です。

別の媒体の方も含めて二ヶ月くらい出没していませんでしたね。

なんかいろいろ忙しくてそこまで手が回りませんでした!!(言い訳)

 

本当のこと言うとなかなか起き上がれなかったのと、

疲れやら中高時代みたいな「やりたいことに向き合う気力」がなくなってきていて

老いを感じております。(まだ大学生だよね??)

 

身内でもこの春学期にもけっこー慌ただしいことがいっぱいあったので……。

 

憧れの学バンサークルに入ったと思ったら掛け持ち先とのスケジュールが合わなくて中途半端になり

同パートの一年生に演奏がなってないとか日常生活の些細なことで三ヶ月間くらい

怒鳴られてしまったため7月末をもってメンバーから応援隊に転換したこととか、

 

掛け持ち先のミュージカルサークルで新人公演の役者をしたら

めちゃくちゃ居心地が良くて楽しかったこととか、

 

飲食のバイトをしたくて某ドーナツ店にバイトしに行ったら

空きコマから土日の空き時間から全部バイトに入れられそうになって三日で辞めたとか、

 

次に選んだ個別指導塾の講師がめちゃくちゃ楽しくて英語の基礎とか文法をやっと理解したとか、

 

と思ったらリーディングめちゃくちゃ解ったはずなのに英検のスコアが全然伸びてないとか、

 

島の避難経路がひどい話をしてめっちゃ学術的なプレゼンをしたにも関わらず評価A(最大S)とか、

 

例のブラジル政治学の先生とめちゃくちゃ仲良しになって最終授業の時に

先生の恩師と日本政治について質疑応答をしてめちゃくちゃ学べたことがあったとか。

 

濃い。濃すぎる三ヶ月でした。

 

 

 

 

そんな春学期が終わった葉山さんですが、ふと、夏、7月くらいに一個思い出したことがあって。

そういえば、葉山さん、

 

夏に母校戻るって話したな──?

 

 

遡ること卒業式の日……。

先輩を送り出しながら寂しそうにする後輩を宥めるために

(というか葉山も普通にまた海で泳ぎたいなと思ってたのも相まって)

「大丈夫葉山どーせ夏に来るから」なんてことをほざいていたのです。

 

ということで。

期末テスト終わった期間くらいのタイミング、八月入る寸前のある日。

唐突に「母校に帰るぞーDAY」を企画し始めました。

それなりに遠い離島(ほぼ監獄(自虐))にあるので両親が了承してくれるか不安だったのですが、

あっさりと「OK」をいただいたので無事決行を決意。

 

 

 

しかしここで一個問題が。

 

葉山「母校行って何すんねん……。」

 

 

お馴染み自己肯定感が薄すぎることで有名な葉山さん、

母校訪問行って喜んでもらえるかどうかかなり迷走していました。

その期間なんと三ヶ月。長い。長すぎるね。

 

よくよく考えてみれば母校訪問ってみんな何するんでしょうか。

大学の友人や元同級生も何人か母校訪問に行っている人がいて聞いてみたところ、

お世話になった地域の人に挨拶をしてみたり、

先生と近況のお話をしたり、

それから部活訪問に行ったり、

 

部活訪問、

部活、

 

あ、器楽。

 

 

ということで葉山の故郷の一つである器楽部の見学を一大イベントに据えて、

後輩が帰ってきている9月のなんでもない部活日に母校訪問をすることに。

なんでもない日に急に特別があるといいじゃないですか。

葉山がそういうロマンチックなこと大好きなだけです。

 

ということで学校が始まって三週間くらい経ってる

なんの変哲もない日のどうでもいい時間帯(辛うじて部活活動中ではある)に

母校訪問に行くことにしました。

連絡を取ってたのが大好きな教頭先生と進路担当でお世話になった先生、

それからご存じお世話になりまくりだった器楽兼音楽の担当先生の4〜5人だけでした。

まじで他の先生にも寮関連の人にも後輩にすら連絡をしていない、

なんちゃってサプライズ訪問でした。

 

当然先生に何も言っていなかった弊害は大きく、

職員室に訪れた後担任と音楽の先生と小一時間トーク会してた時にすれ違った先生には

「一瞬誰かと思った」と言われ、

EEでお世話になった先生に「今日は白衣じゃないんですねー」

(なんかいつも白衣をひらひらさせて歩いてる先生だったので)って声かけてみたら

苦笑いされて挨拶した後去っていきました。ひどい。

あとで母上から「多分葉山だってわからなかったんだよ」と慰められました。

うう、こういう時にグイグイ行けないのがコミュ障葉山というものでして……。

 

あと個人的には豪雨で電車が止まったせいで休校になったためついてきた妹が

可愛いもの好きな後輩とレッサーパンダについて語り合っていた光景が

一番微笑ましかったですね。可愛いと可愛いが渋滞している。

ちなみに妹は帰りの船の中でずーっとレッサーパンダグッズの店HPを眺めては

「みてみて、ぱんだもいる。」と大興奮でした。

よかったね。

 

あと器楽!!!! メインイベント!!!

今年は後輩がいっぱい入ってくれたということで、

高齢化を経験していた葉山にとっては、もう、もう……(感涙)

忙しかったり最近再流行しているコロナにやられて十分な練習を行えてなかったりするらしく

なかなか大変なご時世だな……とは思いつつ。

でも葉山がうちの器楽で一番大好きな有り余ってる元気感のある演奏と、

アップビートが聴けたので大満足です。

いつも通りの音楽の先生の指導も、国語のお世話になりまくった先生の

すげーイカしてる(言い方)バリバリのトランペットも聴けたので満足。ご馳走様です。

葉山はもう学バンを引退してしまったので楽器に触れる機会は無くなってしまったのですが、

最後にちょっとだけクラッシュ鳴らしたあの瞬間が楽しかったので、

まだまだ音楽したいなーと未練たらたらになりました。悔しい。

 

でも総じて久しぶりに後輩に出会うことができて葉山さん大満足です。

受験に追われながらもなんとか楽しそうにわちゃわちゃしてる人もいれば

なぜか椅子取りゲームで葉山の名前が聞こえてきたり

(めちゃ恥ずかしかったけど嬉しかったですありがとうございます全員大好き)

部活行く直前に走ってきた人とかいろいろいて、

それがみーんな、かつて葉山がここで生活していた時にみていた光景がそのままで、

変わっていない暖かさにとても心を解された瞬間でした。

 

東京の大学で一人暮らしの葉山にとっては

まだまだ人間関係も十分繋がっているわけではなく、

母校のように24時間ほぼ365日一緒に生活していても、

大学生たるもの「完全に同じリズム」で生活しているわけではないからこそ、

これほどまでに接点があるわけではないのです。

特に葉山は後輩は大好きですが同級生との良い思い出があまりなかったので、

(今でも時々連絡を取ってる大好きな同級生は八咫烏の足数で数えても余るくらいしかいない)

後輩とずっと一緒にいろんなこと話したり、面倒見たりしている時間にずっと救われてました。

 

それでも逆に、今ずっと一緒にいる人がいないからこそ、

(中高の寮生活以上に遠いところに家族がいるのも相まり)

一人だなあとか、仲間って偉大なんだなってことを常々感じる日々を送っています。

だからちょっぴり、あの環境を羨ましく思ったと同時に

自分もまだまだ頑張らなきゃなと、変に堕落した先輩になったら

後輩が悲しんじゃうなーということでいろんな元気をもらえた一日でした。

 

あと思ったより葉山が後輩に認知されてたことにもびっくりしました、

特に中学生。可愛い。もうなんなんだあの可愛さは。

いつまでも元気でいてね……!!! (号泣)

 

きっともう国際バカロレアの話を新しく書く記事を葉山が書くことはないかもしれませんが、

実際にIBDPをやってた葉山がこんな感じのことを考えて生きてたんだなということと、

こういうタイミングでこんな課題をしなきゃ行けなんだなという見通しなどなど

これからもこのIBDP体験記が未来のDP生の支えになってくれたら嬉しく思います。

そういえばそれがこのブログの目的だったな、なんてことも思い出してます。

 

高二でこれを始動してがむしゃらにやってた葉山さん、

あなたは二年後、

もう覚えられてないかもと思ってた後輩から、あなたが思ってる以上の人から、

あなたの記事に助けられてます って声をこれでもかと聞くことになるよ。

記事アクセス数も1万を超えたよ。

よかったね。頑張ったね。

 

 

後輩の皆さん、

またいつかお会いしましょう。

葉山も病まない程度に頑張ります。

 

ではではー。

【雑談】 いろいろと

どうも葉山です。

夏ですね。

今猫山で記事を書いてたし何ならレポート仕上げてきてるんですが、

なんとなくこっちに出没した方が良さそうだったので出没してみました。

未練たらしいですね。よくない。

 

 

実は最近、日本語AHLの後輩がHL小論文提出だったようで。

懐かしいですね、去年私も内容わからなくなりながら理解するためにブログ記事書いてました。

それが少しだけ役に立ったのか立っていないのかはわかりませんが、

なんと葉山のブログアクセス数第一位に君臨しているのが現在この記事だったりする。

もう提出終わったよね?! なんで?!

これからおそらくまた日本語A関連の記事が上がるんでしょうね、、、。

 

葉山いろんな教科を満遍なく解説しているつもりではあるのですが、

なぜか日本語Aが得意だということが知れ渡っているようであり

もうなんだろう、葉山が「日本語Aの権化」になりつつあるような予感がする。

文学部生、楽しいです。こうやって文学に興味を持ってくれる人が増えたらいいのに。

 

ちなみになんですけど、このHL小論文のご相談をありがたいことに頂きまして、

実はこの期間で葉山さんはHL小論文の添削とかアドバイスとかずっとやってました。

1日に論文3本みて、その2日前に実は1本読んでたりするので実は累計4本。

ぴぇ。

その間に自分のレポートも書いてました。

なんで文学批評したいのにブラジルの政治学レポート書かなきゃならねぇんでしょうか。

憤りです。でも楽しいのでいいです。新しい発見がいっぱいあるし

何より先生が面白い人です。同じヲタクの血を感じます。(失礼)

文学も文学で、葉山の大学には純粋に近代文学の批評を教えてくださる先生がいないので

(まだその講義を受けてないどころか古典ばっかり授業が開講されててしんどい)

普通に論文読んで添削するの楽しかったです。最近で一番楽しかったですね。

人の考えに触れるのって幸せ。

 

 

 

さて、そろそろMockのようですね(現実に引き戻す音)

去年のMockどうだったかなーって思って過去記事の感想を読み返していたのですが、

右手の腱鞘炎が再発していたり

リスニング中に音源がバグって試験が壊滅的になったり

日本語A始まる直前に号泣して先生に訝しげに見つめられたり

数学や地理でバチコン市国してたり

なんかもう散々なことがいっぱいありましたね。懐かしいです。

始まってみるとほんとあっという間に終わったなーというのが正直な感想です。

あ、あと、こっそりブドウ糖を試験会場に持って行ってたなー。

(流石に部屋には持って入らなかったけど、待機室みたいなところでブドウ糖食べてた)

あの時実は後輩がブドウ糖にメッセージ書いて差し入れしてくれて、

それをお守りがわりに持ってました。ありがとう。

葉山も後輩ズにブドウ糖送ればよかったですね、、、後悔。

 

 

とにかくここまで来るとできることも限られてくるので、

残りの時間で全力を尽くせるように、とだけ!

葉山も鬱抱えてますがそれなりに頑張って生きてます、バイトもサークルも大学も。

今日は三時間でレポート一本集中して書き上げました。

人間土壇場になるとなんとかなるものなので、なんとか最後まで走り抜けようぜ。

Mockが終わったらいっぱい楽しいこと、息抜きするんだってことを目標に

まずは目の前の試験に集中してなんとかやり過ごしてください。

葉山も日本語Aで助けられることあったらできる限りお助けするので

(今週緊急でやらなきゃならない課題は終わらせたつもりなので、、、)

どうか、皆さんが悔いのないようにMockを駆け抜けることができるよう、

祈っております。

 

ちなみに葉山の母校の後輩の人はもしかしたらメッセージが出るかもしれないんですけど、

そこにある日本語Aの話してる長文の先輩は葉山です。はい。察してください。

 

何はともあれ、ぼちぼちベストを尽くしましょう。

葉山もレポートに戻ります。

ではでは〜

【雑談】 感謝報告とかいろいろ

どうも葉山です。

猫山のほうではときどき出没している(まだ三回くらいしか書いてないけどね)のですが、

葉山として出てくるのは久しぶりな気がします。

 

なんで出てきたのかって?

先日再会した友人に

「そーいえば葉山ってもうこれ更新しないの?」と聞かれてしまったからです。

そんな一言でまた記事を作ろうとしている葉山です。チョロいですね。

 

 

ですが一応感謝報告もかねて記事は書かなきゃなと思いつつ過ごしていたので、

最近の葉山の話を紹介しながら、学習面の話も共有しておきます。

 

 

1:感謝報告

 

じつはですね、

このIBDP体験記ですが、

 

10000アクセスを突破しましたー!!!

 

きゃーすごい。

1000ですごいすごいと飛び上がっていたのに、もう五桁乗りましたね。早い。

とか言ってる間にスクショを撮ろうとさっきHP戻ったら

なんと!

普通にあれから1000超えてました。

先延ばしにしすぎたせいですね。愚かです葉山さん。感謝が遅い。

これからIBDP関連で更新できる記事は特にないので

(卒業生だし試験終わったし、なんなら記憶が薄れはじめています日本語A以外は)

雑談や報告系以外での記事更新は全くないからこそ閲覧回数の伸びは弱くなるとは思いますが、

それでも閲覧回数って減るもんじゃないので……。

1アクセスでも伸びてもらって、それでちょっとでもDPに関するお悩みが解決できれば

葉山はそれでいいと思っております。ので何卒。

 

ちなみに普通に検索するとこのサイト上位に出てくるらしいです。

限られたプラットフォームで戦うと見つかりにくいという欠点はあるものの、

その狭い社会で見つける人が多くなったら、ちょっとだけ有名人になれるっぽい。

もはやIBDPって検索するだけで葉山のこのサイトが出てくるなんて

きっと昔の自分は思わなかっただろうなー。うれしい。

 

とにかく、これで書類書くときに運営しているサイトが一万アクセス行きましたと

心置きなく堂々と書けるようになりました。ありがとうございます。

 

 

2:実はいまだにDPに関わっている話

 

実はそうなんですよ……。教えるというか、アドバイスする側として。

なんでなんですかね、葉山の後輩の中では「葉山=日本語A」というイメージが強いらしく。

(その記事に力入れてたし大学も実際国文学専攻志望だしわからなくはないが……)

そのため、P1の相談やP2の練習法、IOAやHL小論文の添削など

じつは意外と後輩と関わらせていただいております。やーうれしい。

 

卒業しちゃうと母校とのつながりって薄れちゃうんだろうなってのはずっと考えてて、

それを自分が大好きな文学がまだ繋ぎとめてくれているんだなと思うと

ますますありがたいなって。

これからもみんな仲良くしてください……(どこ目線)

 

もちろん葉山もこれから期末期間なので

絶賛(なにも絶賛ではない)プレゼンやレポートに追われていますが

空き時間や息抜き程度に添削するのは大好きなので!

ので!

(口を慎みます)

 

 

3:卒業してもいろいろ人に会ってる話

 

ここからはほぼ内輪ネタにはなりますが、

卒業したら後輩のみならず同級生にも会うことはないんだろうなーって思ってましたね。

でも意外と会います。

そんな頻繁に、というわけではないですが、時々謎面子で同窓会が開催されます。

葉山も先日行ってきたんですけど、おしゃれな店で鍋をつつき(夏なのに?!)

そのあと一時間くらいカラオケに行きました。

葉山初めてなんですよ、こんな多くの友人とわちゃわちゃカラオケに行くの。

 

めちゃくちゃ楽しかったです。

 

人のつながりって、時が経ったら懐かしくなるものがいっぱいありますね。

こんどは母校に顔を出したいものです。遠いけど。遠いけど!!(大事なので二回言った)

 

 

 

とりあえず今回はこの辺でしめておきます。

また何かうれしいことがあったらこっちにも出没します。

ではではー。

【雑談】 お久しぶりですね

どうも葉山です。

もう更新しないとか言ってたのに久しぶりに出没してみました。

世間一般ではゴールデンウィークだったらしいですね。

え、葉山ですか、

えっと葉山はですね、サークルの合宿に駆り出されたので三泊四日休めなかったです。

音楽サークルなので演奏楽しかったんですけど、

まぁ都会の人は怖いですね……とだけ残しておきます。

音楽の力が偉大すぎて嫌なこととか煩悩全部吹っ飛んだのでいいです。

あとお土産の釜めし風りんご飴(謎ワードすぎる)が可愛かったので好。

この釜は小物入れとかインテリアに応用していきたいと思います。ちっちゃくて可愛い。

これです。かわいいね。

 

 

さて雑談回とはいいつつもとりあえず葉山の近況報告を兼ねて。

DPを無事にやり切った葉山は、これまた無事に大学生になれました。

今は憧れの関東圏(やや東京寄り)で大学生活をしています。

 

とはいいつつ、中高とある離島で六年間、社会と隔絶された生活を送ってきた葉山は

当然のように人間と関わるのに苦戦し、やりたいことを地理的な理由で抑えられていた葉山は

いろんな情報やイベントにアクセスできるのをいいことに、いろんなことに手を出しております。

 

音楽系だけでもビッグバンドとミュージカルやってるし、

毎週木曜日深夜の討論会的なやつ、

たまたま知り合った地域の人たちと主催している土曜日の素読会、

高校の友人等と集まってやる討論会、

マイナンバーカードの住所変更を今週中にしなきゃいけないし、

レポートに第二外国語(深夜テンションでロシア語をやっている)も書かなきゃだし、

あと普通にバイト、明日まで〆切の奨学金小論文手書き1600字イェ……。

 

正直なところ、DP期間より圧倒的に忙しいです。

 

あれほど9時間睡眠の尊さを説いていた葉山でさえも

最近は6時間睡眠で生きています。ひどいですね。おかげで毎日死んだように寝ます。

 

小論文は今週中で片付くとはいえど、さすがにやることが多い。

ので大学の討論会的なやつは抽選の結果次第では辞退しようかなんてことを最近考えてみてます。

 

あとビッグバンドなぁ……。

音楽好きだし大会出たいから続けたいんですけど、

ほんとにガチで苦手なタイプの人が同じパートにいて……。

自分がやりたい音楽の形を同級生に矯正されるのが本当に苦で……。

(百歩譲って先輩の意見は許す)

それでいて普通に酒飲み集団なのでオールで酒飲んだりお菓子食べたりしてて……。

中高のビッグバンドのあの雰囲気とは全く違う雰囲気です。怖い。

人が理由で音楽を諦めるってのは絶対にやりたくないんですけど。

 

 

とにかく、やりたいことをいっぱい探せと言われていた葉山は

やりたいことをいっぱい見つけすぎて取捨選択に苦しんでいます。現状。

 

ちなみに、去年の葉山なにやってたかなーって写真見返してみたら、

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

 

ラジオやってたみたいです。懐かしいですね。

 

ということはそろそろMock Exam……?!

うわぁ頑張れすぎる。

 

Mock 前に IA とか IOA 等の提出もあると思うので

おそらく今 DP の Year 2 はかなり忙しい毎日を送っているのではないかと思います。

メンタルが崩れやすいんですよねこの時期。でもやるしかないんですよね。理不尽。

葉山もちょっとお力になれればと思って、実は2~3人くらい後輩の IOA 添削したんですけど、

後輩の分析の仕方とか着眼点が素晴らしすぎてすっごく楽しかったです。美味しい。

葉山が一番力になれるのって 日本語A 関連かその他教科の置き土産ノート程度ですからね……。

地理と生物と日本語Aと、それぞれノート残してきましたが。

今あれがどれくらい授業で役立ってるのか、今の葉山には知る由もありません。

 

今すごくMockやIOAが不安な時期だとは思いますが、

ここまで来たらもうやるしかないので、潔く諦めて不安と付き合ってください。

ご存じの通り葉山は人間関係も自己嫌悪もかなりひどいタイプの人間なので

この時期毎日食欲不振頭痛眩暈(すごく漢字ばっかり)に襲われてましたね。

ので不安な気持ちはよーくわかる、つもりです。

 

でもですね、この不安消す方法って残念ながら確実なものはないんですよ。

あくまで葉山の体験ですが。

 

人に話聞いてもらっても焦りしか生まれないし、アニメ見ても怠惰な自分が嫌いになるような

超面倒くさくて情けない人間だったので、葉山は。

だからこそ、少しでも不安を消せるように、自信をつけられるように、

ひたすら課題をやりまくっていた記憶があります。

 

最近ふと「なんであんなに勉強できてたんだろう」って考えてたんですけど、

ただ将来の不安を消したかったから我武者羅になるしかなかった というのが

今の自分なりの回答です。

あと不安なのは自分だけじゃないので。

それを言い聞かせるだけでだいぶマシになりました。なるようにしてました。

 

一応気休め程度に

葉山が去年Mock Exam やってたときの正直な感想を書いていた記事があったので

貼っておきます。

↓↓↓

hayamaibdip.hatenablog.com

hayamaibdip.hatenablog.com

 

 

とにかく、私は無事に大学生頑張ってるよーということと、

やりたいこととやるべきことは、ほどほどに選ばないとねーってことです。

 

みんな Mock がんばれ。GW終わってからあっという間に7月来るので。

IOA もがんばれ。

 

ではではー。

 

 

 

 

 

 

P.S.

そういえば一応、大学用のブログアカウントも作りました。

個人特定されない程度に時々更新する予定です。余裕があれば。

nekoyama-4989.hatenablog.com

猫派です。

【課題解説】 日本語A Paper 2 ってどんな課題? どうやって対策した?

どうも葉山です。

先日ついに、我らがキタニタツヤが主題歌を務めている

映画「ゆきてかへらぬ」を見てきました。

ちょうど近所でやってたんですけど、この日いかなきゃ二度といけねぇ! という

強い使命感を持っていざ観戦。

本当は長文感想回でも書こうかなーって思ったんですけど

そこまで書く気力と時間がなかった(ただの言い訳)のでここで終結しておきます。

詩人と女優と小説家が出てくるだけあって言い回しがすごく詩的。

頭使って一つ一つの言葉を脳に叩き込むレベルで見入ってました。分析楽しかったです。

モチーフの使い方とか、色彩の使い方とかめちゃくちゃ雅だし乙だし、

ストーリーも、あの、広瀬すずの演技力がバグり散らかしてたので、

人間ここまでできるのか、と恐怖を感じるレベルのものを目の当たりにした気がします。

強いて後悔を書くなら、実話らしいので、もうちょっと背景知識持っていきたかったなー。

実話ネタバレを踏むというより、三人の生涯を Wiki で読んでたら

また一つ違う視点で楽しめたかなーって。実話故の乙です。

 

 

さて今回は 日本語A 課題解説最終回を務める Paper 2 (以下 P2 とします)解説回。

日本語 A をやってた時に同級生が最初に躓いた課題がこれだったんじゃないかな。

IOA は喋ったら翌年3月までには終わるのに対して、

P2 は模擬試験にも最終試験にも付き纏ってくる課題ですからね……。

(正直葉山の学校は P1 課題を本番形式らしいものでやったのが冬からだった気がする)

 

ではそんな P2 が一体どんな課題なのか、

そしてどうやって対策したか、いろいろとご紹介しようと思います。

 

 

 

 

日本語A Paper 2 って?

 

試験問題 2 は、4つの一般的な設問から成り、コースで学習した 2 つの文学作品について比較小論文を書きます。生徒は、これらの設問のうち 1 つのみに解答します。

小論文は、試験の条件にしたがって、以前に学習した作品を持ち込まずに書きます。選択した質問に関連づけ、学習した 2 つの作品を比較・対比します。

小論文の論点が選択した設問に関連しているか、またその設問に解答するために選択した作品が適切かという点が重要となります。

 

(指導の手引き より引用)

 

引用文が全て物語ってくれているんですけど、

要約すると、「みんなが今までやってきた作品を、所定課題に基づいて分析してやろう」

という課題です。

面白いことに、今まで学習した作品にも関わらず作品の持ち込み不可だったり、

問題が初見にも関わらず焦点を絞って適切な分析をしないといけないという。

 

初期の葉山はこのP2のことを

 

鬼畜課題

 

って呼んでました。だってそれだけの素質がこいつにはあるんだもん。

 

 

所定課題

 

先述したように、このP2では所定課題をもとにした分析をしなければなりません。

一回の P2 で通常提示される所定課題(問いの数)は つです。

葉山は5つだと思ってたんですけど、存在しない記憶でした。

まぁ初見の割に選択肢が4つあるというだけで救いだと思った方がいいのかもしれない。

 

私たちは試験開始の合図と一緒に(正確には課題の印刷チェックの時に一瞬読めますが)

この4問とご対面することとなります。

この瞬間に試験に希望を見出すか、はたまた絶望するかが決まるわけです。

葉山は初めてP2をやった時に絶望を見出した人なので

思いっきり盛大なため息を心の中でついて書き出した記憶があります。

納得いかない文章にはなりましたが何とかやり切りました。

 

ちなみにため息はどうやら隣の席にも聞こえていたらしく、

試験終わったあと「お前詰んだやんw」と小馬鹿にされました。

でも結局8割取ったのでそいつには勝ったんですけどね。ふはは。

 

 

……しょ、初見?

 

初見詰みやんって思うじゃないですか。

そもそも「小論文」ってだけでも問いの方向性が論を作る上で重要になるのに、

しかもそれを「2作品」で? 「比較」すんの?

 

無理ゲーじゃんかよ!?

(正直な葉山の感想)

 

しかも作品持ち込みできないので、朧げな記憶で戦うしかない。

かなり本文からの証拠を持って来ることが難しい「鬼畜課題」なのです。

 

しかしここで優しいのが IBO 。

これまで散々痛めつけてきたドS IBO くん(怒られろ)ですが、

なんとここで慈悲の精神を見せつけてきました。

 

解答の中で該当作品について詳細に言及されているべきですが、作品からの引用を含むことは期待されていません。

(指導の手引き P.52)

 

ということで、なんと、

「本文引用はしなくていい!!」のです!!

(でも実際引用した方が分析評価されやすかったりするのは否めないかもしれない)

少なくとも指導の手引きでこう言ってるってことは、

本文を完全に引用して作品分析をしなくても良いということです。

ちょっとハードル下がりましたね。

 

 

本当に問いって「初見」なの?

 

??「そりゃ試験開始時にやっと見れるんだから初見だろ!」

 

そうです、問いは初見です。

ですが、あくまで問いの文章が初見なのであって

問いがこういう方向性で出されるというカテゴリは予測できます。実は。

 

じゃあそのカテゴリって何かという話なんですけど、

以前 IOA のテーマ決めでちょこっとご紹介した 日本語A の7柱です。

 

  • アイデンティティー 登場人物、もしくは作者
  • 文化 時代や集団が持ち得る慣習
  • 創造性 個人或いは集団、作者の創造性
  • コミュニケーション 登場人物内、筆者と読者
  • 変換 現実から何を以てテクストに落とし込まれたのか
  • 観点 作者や事象などの観点との関連性
  • 表現 概念や態度をどのように表現しているか

【IBDP】日本語A ってどんな教科? 課題で高得点をとるコツは? - IBDP体験記 現役DP生が 国際バカロレア を解説してみた

 

 

HL小論文の項で紹介したこの7柱なんですけど、

基本的に P2 の問いはこの7柱に沿って聞かれるようになってます。

意外ですよね、文章にすると初見ぽくて悩ましいんですけど、

実際によく考えてみたらこの7柱に大抵の場合当てはまってます。

葉山は昔授業の一環で過去問の問いをカテゴリ別に分けたことがあるのですが、

ふとガイドを見た時にこの7柱で分けてみたら綺麗に分かれた

(もちろんベン図の中間みたいにテーマが重なってるものも一部ありますが)

のをよく覚えています。少なくとも外れ値はないです。基本的に。

 

ただちょっと、

具体的に絞りすぎてわかりにくい / 推測しにくい 問いがときたまあるだけで

(そりゃ作品によっては「作者の死生観」とかわかんないからね(カテゴリ:アイデンティティ))

 

 

その他基礎情報

 

P1 の時にも書いたのでついでに書きますが、

??「せんせー? 字数どのくらい書けばいいのー?」

 

P2 の場合だと

原稿用紙

が目安です。

多いよね、すごく多いよね。

でも葉山は恒例のリミッター解除したところ12枚くらい書いてました

これは流石に蛇足ばかりなので評価低かったけど

あとサンプルもそれくらい書いてるので、目安程度に。

 

もう一点ついでに書いておくと、

IOA 然り HL 小論文然り、ここで使用する作品は

他の課題で使用する作品と被ってはいけません。

おまけにPaper 2 を模擬試験 / 最終試験まで使うのに対し

IOA と HL 小論文は3月4月、少なくとも模擬試験前には終わっているので

どの作品を P2 用に残しておくか、かなり真剣に考えた方がいいと思います。

 

ちなみに先日(卒業前ですが)後輩と面談した時に

「使う作品どうやって選びましたかー?」って聞かれたのでついでに書くんですけど、

基本 P2 に残しておいたのは長編小説でした。

話の流れも掴んでかけるし、主題が一貫しているのでブレない。

あとたまたま葉山の学校でやってたのが

戦争とか政治的な話がテーマになっている作品だったのもあって

比較的書きやすいかなーって思って P2 に残していました。

というか全ての課題形式に対して使いやすいと思われる作品は

P2 に残しておくのが一番いいのかなって思ってます。

 

あとはHL 小論文、これは課題的にしっかり調査できるので

論文とか背景調査とかが十分にできそうな作品をお勧めします。

さっきの P2 作品ももちろんこれになるんですけど、

どれを残すか、皆さんと作品の相性で考えれてもらえればいいなーって思います。

 

そして IOA はその残りかつ抜粋がしやすいものを選ぶ。

残り物からできそうなのを選んだ記憶があります。

特にこの時期から、模擬試験に向けて作品の選定をした上で練習した方が

きっと本番を迎える上で一番いいのかなって思うので

ご参考までに。

 

ではある程度 P2 の理解が深まったところで、

 

 

葉山の対策法

 

ここからは葉山が一体どんな感じで対策をしたのかご紹介します。

 

 

1:作品を読み込む

 

結論これが一番強いです。

作品って何度も何度も味が出て美味しいんですよ。昆布みたいな感じ。

だからこそ、いろんな視点から作品を見た時に

「ここ印象深いなー」「ここ好きだなー」という場所を見つけやすいのかなって思います。

そういうのに付箋貼ってみたり、ノートに書き出してみたり

(+α で「なぜそう思ったか?」「どんなところが使えそうか?」

「関連する概念は?」とかもまとめておくと、ちょっとだけ賢くなれます)

 

ついでにもうちょっと書くと、

人間土壇場で思い出すのは強烈な記憶なので、

それを一作品でどれだけ作るか? というのが鍵なのかなって思ってます。

ので葉山は葉山のオタク精神をフル回転して、

各作品一人は推しを作ってその人中心の関係性と、主人公の立ち回りを意識して読んでました。

しかし先述した通り、葉山が扱ってきた作品は政治や戦争がよく絡んでいるので

決まって推しが死ぬんですよね、パシフィックとかアヌーシュ叔父とか鳳霞とか……。

(左から「ちいさな国で」「ペルセポリス」「活きる」)

唯一生きてるのなんて「若紫」ですよ、源氏物語の癒し枠。

むしろ死んだおかげで強烈な記憶になってる部分もあるのかもしれないけどさ、

 

2:7柱に照らし合わせてみる

 

先述の通りP2の問いは7柱で出来ていると言っても過言ではないです。

ので、使おうと思っている作品を使って、

7柱それぞれの観点を用いながら作品のポイントを整理してみます。

これがあると概念的な問いがきたと時に

語義をちゃんと整えておけば簡単に書けるようになります。

 

語義を整えれば、なので

難しい言葉とかよく分からない……ではなく、似通っている概念が出てきた時に

語義をちゃんと示しておく必要がありますが

それなりに使えるアイデアとして取っておけます。

 

3:過去問でちょこっと書いてみる

 

あとはひたすら実践です。

過去問使って、実際の問いに照らし合わせて書いてみます。

これも原稿用紙8枚書くとちょー労力使うのと時間が足りないので、

論で最も書きたい(書かなくてはいけない)焦点のみを書き出すようにしていました。

ちなみにここで絶対に押さえておきたいのは

  • 問いの解釈
  • 作品概要
  • 作品①と問い関係で言いたいこと
  • 作品②と問い関係で言いたいこと
  • 共通点
  • 相違点
  • 結論

です。

特に作品概要はテンプレ化すればすぐ書けるようになるので、

ある程度「こういう文でいい」というのを練習で作っておくと吉。

慣れてくると、考えなくても反射で書けるようになってくるので

それ書いてる間、他のこと(例えば作品①と②で書きたいことのリマインド)ができるので

少々気が楽になります。お勧め。

 

これを表に直したりなんなりして、システム化して量産してました。

コンパクトにすると空き時間にできるのでお勧めです。

葉山は器楽の合奏に呼ばれた時、倉庫でひたすらこれをやってました。

通常は2時間かかるP2ですが、合奏の待ち時間20分で5問くらい消化できます。

圧倒的タイパがいいです。最高です。

 

ちなみに原稿用紙8枚の話が出たので

葉山が実際どのくらいの枚数割合で書いていたのかをご紹介すると

  • 問いの解釈×0.7 - 0.8
  • 作品概要×0.4
  • 作品①と問い関係で言いたいこと×1.2
  • 作品②と問い関係で言いたいこと×1.2
  • 共通点×2
  • 相違点×2
  • 結論×0.3 - 0.4

でした。ほぼ枚数というより、段落数で考えていた節も否めないけど、大体こんな感じ。

葉山はずっと「作品と問い関係」で言ってることと「共通 / 相違」で言ってることが

同じになってしまうことが悩みだったのですが、

作品と〜 はどちらかというと作品と問いそのもの、

共通相違はどちらかというと「それが生まれた原因」(≒ ほぼ主題との相関)寄りで

書くという方針をとって解決しました。

作品理解と作者の選択について言及できるのはもちろん、二番煎じも防げるので

個人的にかなり好きな書き方です。お勧め。

 

あと葉山の学校の後輩の人は

実は葉山が作った P2 問い量産機を国語教員に託してきたので

少しは練習が楽になると思います。

先生が「これで授業楽になる〜♪」とすごくルンルンしてましたが

あの人相当な激務を毎日こなしてるので

これで休んでくれるなら葉山としては万々歳です。もちろん皆さんもちょっとは休め。

 

 

 

まとめ

 

ということで今回は DP 課題解説最終回として

日本語A P2 について解説してみました。

葉山もそれなりに苦労していろいろ試して見つけたことなので

IBOに合ってるかどうかは分かりませんが、

それでも、少しでも助けになれたら幸いです。

 

 

さて、これにてIBDP 現役生ブログをしばらく締めようと思います。

結局8000アクセスに近しくなったところで止めようと思ってたのですが、

実は今(2025/03/14 13:22時点)で7990アクセスなので

もう8000行きますね。

一昨年の1月、葉山が高校生の冬から始めたこのブログですが

初めて一年はまだ100アクセスすらいかず、1日に1アクセス来ただけで

毎日が飛び上がっていたものですが、

今では毎日10アクセスは超え、感謝報告も1000刻みにするという

国際バカロレア解説ブログというより、葉山個人がとてもありがたい境遇にいるのだと

感じております。へへ。

 

当初このブログを作った時、

現役生ならではの視点で国際バカロレアの課題を解説してほしいと葉山自身思っていて、

(他のブログは海外大学とか受験の話を中心にしていたため、

課題の進め方や国内大学のことを知りたい葉山には情報が少なすぎた)

葉山の悩みを解決しながら、これから国際バカロレアを始めるみなさん、

特に葉山の後輩がよく見てくれるようになって。

それきっかけで仲良くなった後輩さえいるような気がするレベルで知れ渡っている。

もちろん現役生が今までブログやってるっていうのは前例なくて、

(ちなみに活動して何故かというのはなんとなく分かりました。

課外活動や科目解説の内容から同級生や後輩が葉山の正体を特定するためです。

それがきっかけで同級生から謎のトラブルをふっかけられることもありましたが……苦笑

だからこそ、自分が好きなこととか知りたいことを

この記事を言い訳にして IBDP をより深く知ることができるようになったかなーと思います。

まだまだ IBDP のことは考えたり相談に乗ったりはしたいので、

後輩とか読者の人はコメント等々使って連絡してくれると飛んで喜びます。

 

あと大学生になったので!!

社会に出たので!!

案件も待ってます!!!!!(おい)

 

 

 

んで新しい葉山がどこに生息するのかはまだ不明です。

一ヶ月に一回何かを探求するプロジェクトをしたいなーとは思ってるんですけど、

それと小説もやりたくて……。

てか今一本TRPGを書いてます。やっとNPC情報終わったので本編執筆始めてます。

楽しいです。やっぱり文章は世界を救う。

プラットフォームとアカウント設立したら再度お知らせします。

 

 

 

では、長々とお付き合いいただきありがとうございました。

またどこかでお会いしましょう。

以上、とある離島の高校でIBDPをやっていた元高校生:葉山がお届けしました。

【課題解説】 日本語A Paper 1 ってどんな課題? どうやったら高得点になる?

どうも葉山です。

卒業してもう二週間になりました。

とはいえ普通に平日なので我が家のご両親は見事に仕事に行っております。

ので葉山、珍しく、自炊しております。

お得意のラーメンとかうどんはもちろんですが、

基本的に冷蔵庫の中に余ってる野菜使ってなんとかしております。

最近は親子丼と玉ねぎにハマってますね。ラーメンにしみしみの玉ねぎ入れるの美味です。是非。

 

 

ということで久しぶりに更新した今回の記事ですが、

葉山の代名詞になりつつある「日本語A」の解説です。

これまで「IOA / 個人口述」と「HL小論文」については解説をしたのですが↓

hayamaibdip.hatenablog.com

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

hayamaibdip.hatenablog.com

 

実は「Paper 1 」と「Paper 2」については解説してなかったんですよね、

外部評価なのに。

それが心残りだったので記事更新あと2回分の残機を残しておいたんですけど、

まぁそれはおいといて。

 

今回はJapanese A 外部評価課題で毎回8割9割は取ってた葉山の

Paper 1 攻略術をご紹介します。

 

 

まずは改めてPaper 1(書くの面倒なのでP1って略します許して)の概要を簡単におさらいした後に、

じゃあどうやって対策したか? ってことを

いろいろ考えていこうと思います。

 

 

 

P1 って何?

試験問題 1 には、初めて読む非文学作品の抜粋が 2 つ含まれています。そのうちの 1 つについて設問に対する分析を書きます。ここでいう「設問に対する分析」とは、課題文の技法や形式に関わる点について検討するよう求める考察を促す問いに基づいて、課題文を探究することです。

課題文はコース要件のリストに記載されているテクストタイプのいずれかが出題されます。それぞれの課題文は、異なるテクストタイプから出題されるように考慮されています。

(指導の手引きより引用)

 

ちょー簡単に書くならば、

「初見の非文学作品を分析しよーっ!」です。

初見というだけあって、自分に合うか合わないかすらわからない非文学テクストが

ドーンと目の前にやってきた挙句「ほいこれ分析してー♡」って言ってきます。

 

合うやつだったら喜んで手を取りますが、合わないやつだと最低な気分です。

念願の握手会なのにいざ会ってみたら理想と違って愕然とするオタクと一緒です。

ので、さすがに葉山とて本番前は「スリザリンは嫌だ……ッ!!」ならぬ

「社説は嫌だ……ッ!!」と呟きながら天に祈ってましたね。

どう足掻いたって、嫌なものは嫌。

 

初見無理やんけと思うのはみんな同じです。

こればっかりは場数こなす+分析の仕方を抑える しか攻略法がありません。

 

んで改めてここで鍵となる言葉が出てきましたね、

「非文学作品」です。

 

非文学作品 ってなーに?

 

過去記事でも何度か登場したことがあるこの言葉。

簡単に説明すれば、「文学作品」ではないものです。

(説明になってねぇよ)

 

えーっと、もっと噛み砕いて説明すると、

言語と文学で扱う「作品」というのは

「文学作品」と「非文学作品」に大きく分けられます。

例えるなら、レモンをテーマにした作品を作ろうとした時に

レモンを題材にした文学作品にすると梶谷の「檸檬」になり、

レモンを題材にした非文学作品にすると「レモンの研究レポート」みたいになります。

個人的な解釈は

万人が異なる解釈を持ち合わせることができる可能性があるのが「文学」で、

万人が等しく情報を得ることができるのが「非文学」だと思ってます。

 

ここで質問。

「せんせー! 情報提供する非文学っていっぱいありますよねー?」

「そーだそーだ! 新聞とか広告とかいっぱいあるじゃんー! どーすんだよ!」

その通りですね。

実は非文学テクスト、いっぱい種類があります。

 

非文学、ですので文学じゃないテクストを持ってきます。

具体例を挙げてみますと、

  • 広告
  • 新聞記事
  • 社説
  • 意見コラム
  • 解説本
  • 映画         などです。
【IBDP】 Japanese A の評価項目:IOA(個人口述)って? 高得点を取るコツは? - IBDP体験記 現役DP生が 国際バカロレア を解説してみた

 

何回も引っ張りすぎてお馴染みになりつつあるこの引用ですが、

こんな感じで、非文学テクストっていっぱい種類があるんですよね……。

 

ここで恐ろしい事実ですが、

これ全部、ある程度分析できるようにしないといけないのです。地獄か。

(流石に映画は分析しませんが)

もちろん頻出するものとそうでないものがあるので

ある程度カテゴリで括ることは可能だとは思いますが。

 

 

ちなみに頻出する非文学テクストだったなと感じているのは

この3つだったかな、なーんて思ってます。

他をよく覚えていないだけで、出たかもしれないんですけど、

大体この3つ押さえていればなんとかなる、気がする。多分(かなり無責任)

 

その他形式について

 

本番の紙には、この非文学テクストが2種類掲載されています。

このうち、SLは2種類のどちらか1つのみを選択して分析すれば良いですが、

HLは2種類どちらも分析しなければなりません。

そのため、握手会に行ったのに好みの女の子とそうじゃない女の子がいたら

SLは好みの女の子のみに握手しに行ける! はっぴー! だけど、

HLは好みじゃない女の子にも会わなきゃいけない、ちょっと萎え ってなります。

なのでHLの方が制限時間が長いんですよねー。

※別に女の子はみんな可愛いんですけど、男の子もみんなイケメンなんですけど(弁解)

あくまで握手会に来たオタクを誇張して例え話にしているだけです。

 

 

ちなみに、制限時間の話が出たので一応書いておくと、

 

SL:1h15min

HL:2h15min

 

です。

なので、IBがP1問題を解くために目安にしている時間は、

1テクストあたり「1時間」ですね。

ので、HLで換算すると

1時間で1テクスト × 2 + 15分の添削時間 という解釈です。

15分もあれば壊滅的な文章をそれっぽく見せるための推敲はなんとか出来ます。

推敲の時間は確実に取るようにしましょう。じゃないと悔いが残ります。

 

それではここでまた質問。

「せんせー? じゃあ私たちは1時間でどのくらい書けばいいの?」

 

この質問の答えですが、

葉山の学校で教わった回答は、1テクストにつき

 

原稿用紙枚分(1600字程度)

 

でした。

多いなと思う人が過半数だと思うんですけど、書いてると意外とあっという間に終わります。

HL小論文で字数が足りなかった、はたまたIOAが10個の箇条書きで収まらなかった

と同じ理論です。

多そうに見えるものは、実はそんなに大した量ないのです。

 

逆にこれくらいの量書かないと分析として十分な質に達していないとさえ言われています。

葉山がリミッター解除して(練習だったので)思いつく限りのこと書いたら

余裕で原稿用紙7枚(字数換算して2800字?)書いてました。

いかにどれだけ要点を意識して書いていたのか思い知った経験でしたね。

こんな感じで、分析で何が求められているのか、

それをどのくらいの文章量で記述しないといけないのか、考えなきゃいけないというわけです。

 

 

??「じゃあ葉山はどうやってP1やったんだー? 」

 

 

 

葉山がやってたこと

 

ということで、実際に葉山がどんな感じでP1をこなしていたか、

覚えている範囲のことをご紹介します。

 

 

1:分析の方法パターンを固めておく

 

このテクストタイプが来たらこう、というのを

ひたすら考えてましたね。

葉山は IOA で広告分析とはお友達になっていましたが、

インフォグラフィック(これはギリギリ広告の親戚枠で押さえつけている)とか

社説とかが地獄でした。特に社説。まじで無理でしたね。これだけ点数7割でした。

 

社説の何が楽しくないって、ザ・非文学らしい、情報の羅列文なんですよね。

作者の意図を汲み取るのが非常に難しい。ただの時事問題の解説。

文学大好きな人間にとっては苦行です。まだディストピア読んで思考破壊された方がマシです。

 

とか思って、最初の頃は毛嫌いしてたんですけど、

実は社説って、書き手の固定観念や偏見(言い方)が露骨に現れる面白いテクストなんです。

よく葉山が特定される原因に「書き方がそっくりだった」と言われるのですが、

そんな感じで、文章には書き手の個性や視点が色濃く反映されます。

文学か非文学かを問うことなく、作品には少なからず作者の介入の余地があるし、

介入しなければ作品は成立しません。無自覚に何らかの意図や思考が働いています。

 

でもいまだに広告分析の方が好きです(なんで)

 

 

ということでフライングしちゃったんですけど、

主にテクストタイプで書かなきゃいけないなーって感じたことは

 

  • 広告→ビジュアルと主張(文章)の相乗効果、イメージアップについて
  • インフォ→ビジュアルと文章が「主張」とどう関連するか
  • 社説→論の進行方法、および書き手の視点と偏見

だったかなー。

 

インフォと広告の違いがちょっとわかりにくいので概念的に説明すると、

広告だったら

ビジュアル⇄説明文章

 

対して、インフォグラフィック

ビジュアル→主張の補佐 説明文章→主張

 

の方向性が強いのかなって思ってます。

 

もちろん両テクストにこの視点が完全に入っていない、というわけではないんですけど、

あくまで広告は「感情を引き寄せる」もの

インフォグラフィックは「情報を発信する」ものという側面が強いので。

ついでに書くと、広告は大抵の場合プロモーション、つまり広報に使われるので

「企業 / 製品 の良い側面をどの程度伝えているか?」という視点を加えると

分析しやすいんじゃないかと思います。

 

 

2:日常的に分析をしてみる

 

日本語Aの授業以外でも分析をすることはよくあると思います。

特に地理。ニュース記事とか論文を読んで資料を作るなんて作業をよくしていたので、

それこそ社説の練習じゃないですけど、

筆者の主張とデータベースの文章がどの程度織り混ざって、

どのような段落構成で書いてあるのかなーなんてことを、空き時間に考えてました。

 

あと夜ご飯食べてる時のテレビ。これかなりおすすめなんですけど、

CMやるじゃないですか。

その時の一コマをぱっと切り取って(印象に残る部分でいい)

コマの配置とか、受け手に伝わりやすくするためのレイアウトの工夫点と効果を

ざっと4〜5個思いつくようにする。

深く考えなくていいので、ただ着眼点を鍛えるという意味での話。

これだけで、広告やインフォグラフィックなどに使える「視点」はまずクリアです。

テレビはゆっくり見たいという人でも、

例えば校舎内に掲示してあるポスターとか、

新聞に混ざって入ってた企業広告とか(これだとモロ非文学ですが)

そういうものでぱっと考えてみるとおすすめです。

 

 

3:分析文書く時の定型文をある程度作っておく

 

分析何書いたらいいかわかんない、ってなった時は

大抵の場合脳がショートして、何もかもが手付かずになるものです。

これはP1に限る話ではないですが。

 

なので、少しでも頭のメモリを使わなくていいように

こういう構成で論を進めたいなーというのを漠然と考えておく

もしくは練習で鍛えて叩き込んでました。

 

一応今覚えている限りで葉山の実際の構成を書いておくと

 

  1. 基礎情報、テクスト内で提案されている問題や主題について
  2. 前半抜粋①(可視、洞察どちらも)
  3. 中盤抜粋②(〃)
  4. 後半抜粋③(〃)
  5. 作者の主張とテクストの関連性

 

こんな感じだったかなと思います。最低でも抜粋は3つ書くということと、

この抜粋部分がブロック状になるのではなく、ある程度つながりがあるような形で

描き進めたいなーということを意識していました。

ただのレンガにするのではなく、レゴブロックで積み上げられるようなイメージで。

ちなみにこういう一貫性のある文章を書くうえで重要なことは

個人的に「接続語の使用法」と

「最終的に主張したいことを補佐する証拠としての機能をどれだけ押し付けるか」だと思ってます。

結局は最後まとまりが良くならないと小論文じゃないので。

 

 

4:実際の問いを使って他のものを分析してみる

 

あまりおすすめではないけど、

実際に過去問で出てきた問いを使って、

新聞広告データベースなんかに載ってる広告を分析するなんてこともできます。

場数こなしたい人におすすめ。

 

ただそもそも論、P1って実際の問いの変化があまりないんですよ。

(ほぼ「ビジュアル / 構成が作者の主張をどのように補佐しているか?」なので)

だからずっとやってると飽きます。やってる意味がわからなくなったら負けです。

でもこれは負けていいと思います。

個人的にはこれは P1 向けではなく P2 向けです。はい。

 

 

5:速攻でメモを作る(思考を文字に書き起こす)練習をする

 

小説家の端くれ葉山が大得意なことですね。

考えを口に出すのと同じような速度、分量で思考を文章に書き起こします。

小説書いてる時も、頭の中に思いついた思考と文章が結びついて手に伝わってるし、

今のこの文章も書いてる時は手だけ動いている感覚で、

実際に「あー頭使ってるなー」という感覚はあまりしていません。

無自覚に使ってるだけなのでその分糖分補給は必要ですが。飴がすぐ無くなる。

 

戯言は置いといて、

IBOというか葉山を指導してくれた先生曰く、

本文を書き出す前に「10分程度」論の構成を考える時間が必要だとのこと。

書きながら迷走するのって、小説なら楽しいんですけど

小論文、しかも時間が限られている中でやっちまったとなれば、それは焦りにつながります。

「うわーん、握手会行きたかったのに間違えて戦隊ショーに来ちゃったよー!」ともなれば

オタクは悲しみのあまりその日の晩飯を食べないでしょう。

 

よってプランニングが大事になります。

こういうことを書きたい、こういう主張をしたい、ここに行き着きたいという主張を

まとめる必要があるのです。

それを素早く書く、思いついた時に走り書きできるようになる訓練は

積んで損はないと思います。

 

ついでに言えば、発見したこと、気づき、考えを紙に書きながら行なっていると

思考のプロセスが見えて楽しいですよ。

スクラップにしておけば学習者ポートフォリオにも役立ちますので。

 

こうやっていっぱい書いたものを消したり統合したりして、

先述した構成説明でちょこっと紹介した「抜粋の分析」が出来上がっていくわけです。

時間との兼ね合い、そして主張との合致率を考えながら

「これは主張しなきゃダメ」「これは書かなくても大して変わんない」そして、

「時間ないからこれは書けないな」という断腸の思いをすることだってあります。

葉山はこれを練習で一回だけ味わったんですけど、

先生からの添削で見事にそのポイントの指摘が返ってきて普通にショックでした。

 

ちなみに先生に「書こうと思ってたけど時間がなかったの!」といちゃもんをつけたら

「じゃあ書けるくらいのタイマネをしなさい」とド正論が返ってきましたね。

おかげでひたすら時計見ながら書く癖がつきましたし

最終試験では20分余らせて書き終えてました。これには葉山氏も得意げな表情。

 

とにかく書き込んでいいので、メモを作ること。

逆に言えば、メモをいっぱい書き込めるほどいろんなことに気付ける「視点」を持つことが

P1攻略の鍵です。

どうしても初見なので気付けないことや取り零してしまうことはあるのですが、

それを極力少なくできるように場数を踏んでなんとかしてください。

 

 

まとめ

 

ということで今回は 日本語A Paper 1 の課題解説、

及び高得点の鍵についていくつかご紹介しました。

 

よくよく考えたら最終試験前はP2の対策ばかりしていた葉山ですが、

P1 もそれなりに考えてたんだなーってことに改めて気付かされたましたね。

「初見」ってだけあってなかなか難しいんですけど、

その分頼りにならざるを得ないのが「経験」と「視点」なんだと思います。

なんだか P1 以外にも通じそうなことですが。えへへ。

 

 

ではではー。

【雑談】 と 【報告】 : 卒業しました。

どうも葉山です。

ご無沙汰してます。

記事の最終更新日見たらなんと17日前なんですね。

そりゃ三月にもなってるし、そんな日数経ちますわ。

ちなみになんでこの期間更新してなかったのかと言いますと、

卒業関連の準備のため寮に帰った結果Wi-Fiがなかったためです。

はい。スマホテザリングで生き抜くにはあまりに生活範囲が狭くて、

一週間しかいなかったのに10ギガくらい余裕で使ってました、

ほぼ学校の連絡みたり写真撮ったり、

後輩に手紙書くときの作業用BGM流してたりしたら余裕で終わりました。

 

 

 

 

ということで、

このIBDP体験記を二年(三年? 長くて覚えてない)に渡り運営してきた

中の人こと「葉山」ですが、

 

 

 

この度

卒業しましたー!!

きゃーどんどん。

 

 

 

ついに卒業の日が来てしまいました。

大学受験やら単位取得完了とやらで学校に戻らなくて良いと知った昨年12月。

そこから2月の帰寮日、おまけに卒業の3月1日。

全然まだやんけ、とかほざいてた割にはあっという間の3ヶ月でした。

冬休みに限らず、高校生活3年間、あと中高一貫校だったので中学の3年間も含めて

長かったけど、振り返ればあっという間だったなーと思ってます。

 

 

んで、いろいろとお伝えしておこうと思ったので

久しぶりに記事を更新してみます。

 

 

 

 

葉山の今後について(進路編)

 

今後の葉山ですが、

なんとありがたいことに第一希望の大学から合格通知をいただきまして、

春から念願の大学生になることが決定しました。

東京です、決して東京大学ではないです、そこまで頭良くない。

ですが、小学校時代を東京で過ごしていた経験がある葉山にとっては

ほぼ懐かしの故郷に帰れる(まんま同じ土地ではないですが)ということで、

非常にワクワクしてます。wktkです(死語かも)

 

ちなみに、ちゃんと文学部です。

日本文学か文化をやりたいと思っていた葉山ですが、

いろんな人と関わった結果「方言」に対する興味が最近かなり湧いていて、

一年次から専攻を決めず、いろいろ学んでみてから専攻を決めることができる大学で

じっくり将来何したいか、何に興味があるのかを模索してみようかなーと思ってます。

でも、なんだかんだ言って太宰が大好きなので

太宰の文学批評は永遠にやってると思います。

 

とりあえず、高校卒業したよーってことと、

一応、無事に大学生になれますということをこの場で報告しておきたくて。

 

 

このブログについて

 

さて、今回の記事で最も伝えたかったことなのですが、

「現役生じゃなくなった葉山は、今後ブログをどうするのか?」です。

 

 

結論としましては、

「記事は残すが更新は滅多にしなくなる」ます。

こうなります。みなさん脳内訂正して。

 

 

そもそもこのブログを開設した時に葉山が目標にしていたことは、

  1. 現役国際バカロレア生だからこそ発信できる情報を
  2. =課題の内容、テスト勉強、リアルな生活事情など
  3. IBDPをまだよく知らない人、知ってみたい人に向けて 発信する

でした。

この時にすごくカギになるのが、おそらく「現役生」ってところだったのかなと個人的に思ってて。

現役でIBDPやってたからこそ、例えば

「この問いにはこうやって答えたいなー」とか、

「レポートはこうやって仕上げたらやりやすいのかも……?」なんてことを考えることができる、

というより、日常的に気付いて記事にできたのかな、と思ってます。

 

逆にいえば、現役生じゃなくなった今、その弊害がかなりきてる。

特に内容がパターン化されてきたせいでつまんない記事を書いてるなと思い始めています。

読者の皆様がそうでないとしても、葉山的に書けることが少なくなってきたということです。

 

もちろん個人個人の対応は全然楽しいし、

(なんならこの前後輩のEE3〜4人分くらい添削してました。文章万歳もしゃもしゃ。)

課題の進め方とかアドバイスするのはこちらも脳トレになるので大好きなんですけど、

記事となると大してそういうわけにもいかず。

あとやっぱり、先述した「現役生」じゃなくなったことで

かけるネタが単純に少なくなってきたので。

 

ので、「国際バカロレアを解説してみた」系の記事は

これ以降あまり更新しません。

 

ただし!

葉山の代名詞である「日本語A」についてはまだ解説しきってないので

(ノートとかシステムとか全部学校に預けてきましたが、

なにしろこのブログのアクセスランキング上位に常に君臨しているのが日本語Aの解説記事でして

それなりに葉山の記事は日本語Aの需要があるのかな、なーんて思っている)

これは解説する記事を書きたいなと思っています。

本当は卒業前に書く予定だったんですけどね……。

全てはWi-Fiのせい……。

 

ということで、日本語A「Paper 1」と「Paper 2」の解説記事は

後々どこかで上がると思います。おそらく3月中。(根拠のない宣言)

 

それ以降の国際バカロレア関連の記事は

よほどのことがない限り更新頻度は落ちます。ご了承ください。

 

 

そしてもう一つ、

今まで記事はどうなるか、なんですけど。

これについては本日後輩から「いつも頼りにしてるので残してください!」と頼まれてしまったので、

 

 

アカウント自体の消去はせず、

記事(雑談含め)は全部残しておこうと思います。

 

 

そのへんの離島に、こんな高校生がいたんだよーってことを覚えてもらうきっかけに、

あるいは葉山を好いてくれていた読者の皆様や後輩が葉山のことを時々思い出せるように、

そして、これから始まるDP Mock や Final Exam に向けた下準備

ならびにイメージを掴みやすくするためのリソースとして

この記事たちが活躍できたらいいんじゃないかな、と思ってます。

ので、アクセス数も時々監視します。何卒よろしく。

 

 

葉山の今後(その他編)

 

その他、と言っても書きたいこととしては

「葉山、今後どこかで何か書くの?」です。

 

正直執筆活動は何かしら続けたいと思っていて、

書いてる間に思考整理できるからリフレッシュのためにも必要な行為なんですよ、きっと。

だから何かしら書きたいなーと思ってて、絶賛ネタ探し中です。

 

え、もしかして大学生ブログ始める……?

 

とか思ってみたんですけど、

個人的に身バレリスクが怖いので遠慮したいなーとは思ってる。

 

書きたいんですけど。すごく書きたいしリフレクションにしたいんですけど。

 

でも、今回IBDP体験記を書いてる中で少なくとも葉山の同級生or後輩には

「これって葉山先輩ですよね?」と何故か特定する猛者が大勢いまして。

まぁ特定できる要素があったのかと問われればかなりあったんですけど、

国語好きだったり、音楽の中でも数少ないドラムス担当だったりして。

(というか学校のCAS Report(?) なるものでこの活動を紹介してしまったので

中の人が完全に学校中にバレている可能性は大いにある。)

だからこの大学生ブログは、ちょっと考えてはみるけど

どうなるかわかんないです。個人的にはすごくやりたい。近況報告にしたい。

 

 

あともう一つ有力なのが

 

ただの大学生が文学批評してみた

 

をやりたくて。

ど素人なんですけど、古文読めるようにもなりたいし、何より太宰永遠に読んでたいので。

ただこれも著作権の問題とか、卒論や課題論文にアイデアが借りパクされてしまう可能性を

十分に否めないということからリスクはあると思ってる。

個人的にやりたいことその2。

 

 

そして最も今有力なのが

 

小説を続ける

 

です。

実はDPのおかげで全くアイデアが浮かばない(ほぼ二次創作しか作ってない)んですけど、

これが始まる前に一本、どうしても書いてみたいアイデアがあって。

それをどこかで連載したいな、というのが今計画しているものです。

どこで連載するかとか(おそらくなろう系で連載するが、全く異世界系じゃない)

(むしろ異世界とか転生系は葉山の地雷である)

どのペースで書くかとか、なーにも考えてないんですけど。

それでも葉山的に一番可能性が高いのはこいつです。

連載開始する準備が整ったら、何かしら使って宣伝はしようと思います。

えへへ。

 

 

最後に

 

本記事を3年間続けるにあたって、

いろんなアドバイスをくれた同級生や後輩の皆様。

この活動をCASとして許可を出してくれた先生。

そして何より、この陳腐な記事を2年間(?)くらい読んでくれた読者の皆様。

本当にありがとうございました。

 

正直執筆開始した時期は、1日1アクセス行けばいい方で、

100アクセス行った時には「この世はなんて優しいの……?!」と感涙の極みでしたが、

今ではなんと類型アクセス数は7500を超えております。

すごい数です。きっと昔の葉山が聞いたら卒倒します。

それだけ多くの回数葉山のブログが読まれているのは恥ずかしいことではありますが、

それだけの数、皆さんの役に立っているということで。誇らしくも思います。

 

もうちょっとだけ葉山の活動は続きますが、(ネット環境のせいで)

(区切り悪くてすみません)

何卒最後まで、ゆる〜くお付き合いください。

 

 

 

ではでは。